
ストーブは、一応販売上家電に入るのですが、基本的に点火以外はメカニカルな部分はありません。
ロウソクの原理と同じで、灯油を芯で吸わせて燃やすだけです。
この簡単な原理なのですが、空焚きというメンテ?をするのとしないのとでは、少し芯の寿命が変わってきます。
現在販売されているストーブの芯は、ほぼ100%ガラス繊維でできているので、灯油を切らして燃やしても、芯は痛みません。
それどころか、1~2週間に1回空焚きをして下さいと説明書に書いてあります。
試しに、空焚きする前と、空焚き後の芯を見てみれば良くわかるのですが、空焚き後は明らかに芯に白さが戻ります。(画像拡大してみてください)
例えば、去年の残りの古い灯油などが芯に残っていると、芯が固まって黒くなってしまうのですが、空焚きをすると、灯油が燃えて無くなった後に、火が燃焼物を探して燃やしてくれるので、芯に残った不純物が燃えてくれます。
完全には不純物は無くならないですが、こまめに空焚きをするサイクルが出来上がれば確実に芯の寿命は伸びます。
焦げたパンにバターを塗るのと、こんがり綺麗に焼けたパンにバターを塗るのとでは、吸い込みが違いますよね。そんな感じです。(芯をあくまでも灯油を通過させる媒体と考えればわかると思います。)
毎年、ストーブ販売店には12月中旬までに不良灯油を使った修理が持ち込まれます。決まって12月中旬までに持ち込まれるのは、昨年の残りの灯油を使うからでしょうね。
その証拠に、古い灯油を使いきった(寒波がやってきた)後には不良灯油での故障はほとんど来ません。
少しやっちゃたかな?と思ったら、空焚きしてみて下さい。軽度なら復活しますよ。
一つ思うのは、ガソリンスタンドの地価タンクでオフシーズン眠った灯油って微妙ですよね。一般の家庭で眠らせるよりはよっぽどいいのかもしれませんが、夏の地熱を受けて過ごしているのでどっこいどっこいかもしれませんね。
小型のローリーで灯油売りに来る業者も多くは、昨シーズン物らしいです。
結局シーズンはじめは電気暖房が賢いんでしょうね。
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Posted at
2009/01/23 21:05:37