新型シエナは日本でナンバー登録できない。

日本のUSDMフリークや並行輸入業界では通説となってますね。
初代(1998-2003)

日本では当時まだUSDMなんぞアングラなクルマ趣味でしたが、それでも熱意ある人たちにより何台かは輸入されており、これまでワタシが実際に目にしたのは2台だけ。
これは2011年のHellaflush Japanで撮影。

USDM界では有名車かな?
この個体を2017年に偶然にも自宅近くで遭遇。

コーフンしてしばらく追っかけてしまいますた^^;
2代目(2004-2010)
ワタシのシエナです。

2009年末に購入した当時はギリ現行車だったが、すぐに3代目が発表され型落ちに爆
ワタシのは前期型なんでFバンパーの意匠が野暮ったいですが、2006年のMCで後期型はスッキリしますた。
こちらはワタシが今のシエナを買う1年ほど前に県内の中古車店へ見に行った唯一の別個体。前期型でグレードはLEだったかな。

装備面などから購入は見送りましたが、その後県内各所で何度も遭遇する事に。
サウンド系ショップのデモカー?としてイベントで見かけたり、息子の部活応援に行くと某陸上競技場Pに停まってたり。

今はどうなってるんだろう。
この型(2代目)のシエナを探し始めた2007年頃から現在まで、実動車やショップの在庫車など主にweb上で確認できたのは10数台ほど。多くて3倍として40台くらいは日本の地を踏んでるのか?
3代目(2011-2020)

こちらもMC後はスタイリッシュに変貌。

USDMブームの波に乗って日本へは軽く3桁を超える数が並行輸入され、もはや細かい説明は不要ですね。ワタシの生活圏でも数台走ってます。
これは昨年地元で目撃した3代目シエナの事故。

…心中お察しします。
で、2021年にデビューした4代目(新型であり現行)シエナ。

今ではUSDMもクルマ趣味のカテゴリーの1つとして認知され、当然この新型も日本へ並行輸入されるかと思いきや、全グレード共通の2.5ℓハイブリッドエンジンに搭載されるバッテリーの形式認証が取れず、日本ではナンバー登録ができないんだそうで、詳しい事はググってみると色々でてきます。
この点はグレーからブラック(つまり違法)まで様々なノウハウを持つ百戦錬磨の並行輸入業者でもお手上げらしいですね。
そんな新型シエナがナンバーを付けて日本の道路を走ってるという話がチラホラ。
先ずは①

トレッサ横浜やカラフルタウン岐阜で特別展示されたり、クルマ媒体のweb記事にも出てるんでご存じの方も多いでしょう。
次に②

逆にこちらはメディアに取り上げられることもなく、目撃情報が極めて少ない個体です。
なお①②とも"豊田"ナンバー、分類番号と平仮名も同じで4桁数字も近い事から、2台は同一者によって同時期に登録されたんでしょう。
ある情報ソースで、日本のナンバープレートを装着した新型シエナはスポーツグレードのXSEと最上級グレードのプラチナムの2台だけとトヨタ関係者がコメントしてる。
①はXSEと判ってるんで、じゃあ②がプラチナムか?②の右後部を拡大してみると、

PLATINUMと読めそうな。
ちなみにPLATINUMのエンブレムはこちら。

…っぽいですね。
また上の2台とは趣向が違いますが、③
もういっちょ、同じカラーリングのナンバー違いで、④
この③④はソフトバンクの自動運転実証実験車で、"品川"ナンバーを付けて都内某所を走ってるようです。なぜか"わ"ナンバーですが…。
日本の道路での実証実験なのに左ハンドルのシエナをチョイスしたのも気になりますが、ドライバー不要の完全自動運転(レベル4以上)を目指してるのならもはやハンドル位置など関係ないのか。
最後は⑤

"三河 豊田"の仮ナンバーですが、これはアメリカのMAY MOBILITYという自動運転のベンチャー企業の実証実験車。
同じカラーリングの現地アメリカでの車両はこれ。

本拠地であるミネソタナンバーで、これは後部から車イスが乗降できるタイプです。
同社は日本法人もあるんで、日本でも実証実験を始めるためか?1台持ち込んだんでしょうね。
もうなんとなくお分かりかと思いますが、これら①~⑤は全てトヨタが絡んでます。
①②はトヨタ自らが何らかの目的で輸入した車両で、③④や⑤もトヨタは自動運転の分野で両社へ出資するなど深い関係性があります。
ちなみにソフトバンクはMAY MOBILITYとも提携もしてるんで、③④と⑤の車体に取付けられた各種ユニットもよく似てますね。
①~⑤全車ナンバー登録にあたってはトヨタが主導もしくは協力したんでしょう。灯火類など日本の法規に合わせるのは当然として、最大のネックだったバッテリーの形式認証を取るための性能試験データや申請書類を揃える事など、トヨタなら容易な事でしょう。
しかしながら、それらデータや書類をトヨタが並行輸入業者に開示する事などまずありえないでしょうから、一般ユーザーが日本で新型シエナに乗るのはまだまだハードルが高そうですね。
初代からずっと正規販売されてない日本で元気に走る歴代並行シエナの系譜が途切れぬよう、今日も2代目シエナの車窓からエールを送ります。
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シエナ | 日記
Posted at
2023/07/24 17:10:50