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イイね!
2015年08月22日

穴あきボンネットの話

青森の話書きたいとか言いながら関係ない話

昔のFRP、カーボンボンネットって言ったらとにかく軽い事が優先で形状なんてまっ平らだったけど、今FRP、カーボンボンネットっていうとエアアウトレットつき、穴あきボンネットが多い気がする。
多分スーパーGTとか、有名ショップチューニングカーがつけてるから、それがかっこいい、憧れる、あとエア抜きついてるとなんとなくエンジンルーム冷えそう!みたいな発想なんだろうな~とは思いつつ。

あ、注意書き。
一般的に考えた話であって、個別の車種でどうなるかは不明なのであしからず。
俺の車では効果あるよ!ないよ!って言われても、なんともいえませんw


絵が変とか線がいびつとか、その辺はおおめに見てw


正面から来た空気は大体こような感じで流れてるわけですよ。
車体の下に入り込んで行く空気と、開口部からエンジンルームに入る空気と、車体の上を通る空気と。





壁になってる部分は圧力が高くなるわけですよ。まぁ風がぶつかってるんで、感覚的にわかるとは思うけど。
フロントグリルらへんとか、エンジンルームらへんとか、フロントガラスらへんとか、どっかその辺。
大雑把にいうと赤丸のところらへんですね。

ここで基本として、空気は圧力の高いところから、低いところに移動するわけで。
圧力の低いところから高いところには移動しないわけですよ。
というわけで、この状態だとエンジンルームの圧力が高いわけで、いずれ時間がたつとエンジンルームに風が通らなくなるわけですね、はい。
そうなればラジエターに空気も通らないし、エンジンルームはあっちあち。
だから、当然ながらエンジンルームには空気の抜き穴が必要になるわけです。

一般的な車の場合、それはエンジンルーム下、車体下に穴があって、そこに空気を逃がすわけですね。
わかりますよね?



こうなるわけです。
プラスチックのアンダーパネルがエンジンルーム下についてる車よくありますよね?
これはつまり、エンジンルーム内の気流とエンジンルーム下の気流を制御して、より効率よくエンジンルームから空気を抜く部品なわけです。
要らないカバーとかではないのですw
とはいえエッセとかはもとから付いてない車もあるけれどw

しかしここで問題?が発生するのであります。
一般的な車であればほぼ問題にならないのだけど。
それは、カバーの気流制御によって車体下の空気圧力が高まることと、エンジンルームから合流した空気によって空気量が増えるので、合流したところの圧力が高まる事になるわけです。



こんな感じで。
これって空力的にマズイわけです。
車体下の圧力が高いって事はダウンフォースが減るどころか、リフトフォースが働くことになるわけです。
普通の車が普通に走るだけなら大きな問題になるほどの力では無いんだけれど、レーシングカー、スーパーカー、チューニングカーで200km/hオーバーの世界が普通の車となると、そういうわけにも行かないわけですな。

ダウンフォースを得るために、なるべく車体下の空気を綺麗に流したい。
つまりエンジンルームからの空気を車体下に流したくない。
だから、エンジンルーム下に蓋をしよう。
でもエンジンルーム下を蓋したら空気抜けない。どうしよう。
だったらエンジンルーム上から抜けばいいじゃない!

って事でボンネットにエア抜きのアウトレットを作ることになるわけですな。
もちろんレーシングカー的な車ならフェンダーから抜こうが、そもそもラジエターをフロントから無くそうが自由に設計できるけど、ここでは割愛。
普通車ベースで考えると、エンジンルームの空気を車体下以外から抜こうと思うと、やっぱり簡単なのがボンネット。



無事車体下の気流を整えたまま冷却に成功。
アウトレットの位置が後ろ過ぎるとフロントガラスの圧力があるので空気抜けしないので、比較的前のほうにダクトを設置しないといけない。
ボンネット上は車体下ほど圧力が低いわけではないので、気流制御のためにフィンを取り付けたりする。
その結果、ダクト前の圧力が若干上がって、ダクト後ろは合流した空気で圧力が上がる感じ。
エンジンルーム後ろは空気がよどんでるのであまり温度は下がらないけど、とりあえずラジエターが冷えればエンジン的には問題ない。(補機類の問題はあるけど考えない)

ちなみにスーパーカー的な車はとりあえずラジエター冷えればOKなのと、MR車が多いのでそもそもフロントバンパーから入ってきた空気がラジエターを通過したあと、ボンネット内を通らずエアアウトレットに直結で外にそのまま出ていったりする。


チューニングカーは当然車体下にアンダーパネルをつけてふさいでるし、GTカーなんて言うまでもない。
じゃあ普通の車が穴あきボンネットをつけた時どうなるか。
普通の車は当然エンジンルーム下はふさがってない。
よって、エンジンルーム下から抜ける空気はあまり変わらない。
だからってエアアウトレットから抜ける空気が足されて、エンジンルームがちょ~冷えるんじゃないか?っていうと、そういうわけでもない。



たとえば、アンダーカバーの出来がよくて、十分車体下へ空気を吸い出しているとするとエンジンルーム内の空気圧力はあまり高くない。
そうすると、ボンネット上との圧力差があまり無いので、言うほど空気は抜けなくなる。
だから効果が無いという事もないけど、ものすごく効果があるというほどでもないかもしれない。

ボンネット形状やボンネットの大きさにもよるし、車体裏の事情にもよるので一概に効果がないというわけではないのだけど、基本的には

ボンネット上の空気抜き穴は思ったより効果がない

と言ってもいいと思う。
というわけで、最大の効果はやっぱり見た目かな(重要)



ちなみに、ボンネット浮かし、こいつもあまり意味がない。
なぜならボンネット後端はすぐにフロントガラス。
フロントガラスは空気ががっつりあたって、とっても圧力が高い。
だからボンネット後端も圧力が高い。
つまり、ボンネット後端から空気がたくさん抜ける事は考えにくい、というわけ。
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Posted at 2015/08/22 12:01:10

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この記事へのコメント

2015年8月24日 20:52
ウチのDC2
穴あきFRPボンネットなんだけど
タカスのバックストレートで
130km/h超えたあたりで、
ボンネットが浮くのよねぇ・・・

これって結局ボンネットの穴効果が
薄いって照明ですよね
コメントへの返答
2015年8月24日 22:11
いやぁ、130km/hまで大丈夫って事は無いよりはマシなんじゃないですかね?
ダクトなしのボンネットで何km/hで浮いてくるかわかればなぁ。

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何シテル?   07/31 11:33
現在、競技車としてインテグラR(DC2R96)でジムカーナ、通勤車としてビートに乗ってました(09年5月で後輩へ。その後10年4月で友人へ。次ぐらいに帰ってくる...
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