
個人的にTypeRで不満のひとつなのですがクラッチのダイレクト感が薄いことが挙げられます。
これはこれで乗りやすいのは乗りやすいのですが、ミートポイントが曖昧で力を抜くタイミングが判り難いです。
この要因として、デュアルマスフライホイール(DMFW)が使用されていることが関係していると思われます。
(もしかしたらクラッチラインにオリフィスも入っているかもしれません)
これは私が知る限りNSX、S15シルビア、アルテッツァ、レガシー等に採用されています。
が、
軒並み評判はよろしくありません。
機構の構造としてはフライホイールをエンジン側とミッション・クラッチ側の2枚に分割し、バネ・ダンパを円周上に介して接続したものです。2枚はある程度の回転差を吸収できるようになっており、エンジンとミッションのトルク変動や振動を吸収することで騒音低減(特に低回転)などを図っています。
通常クラッチディスクにはダンパが付いていますが、それよりもはるかに大きな回転自由度とキャパシティを持っています。
(ゆえにDMFWのクラッチディスクにはダンパが無いものもあります)
他のメリットとしてはエンジン振動の低減、ミッションへの負荷軽減等で、特に6速ミッションでは騒音対策のため採用されることが多いようです。
デメリットとして、冒頭のダイレクト感の希薄化や、構造的に重くなること、出力レスポンス低下、バネ・ダンパが介在することによる少々のトルク低下があります。
FK2が従来のNAのようなキレのあるエンジンレスポンスではないのはDMFWにも一端があると思われます。
クラッチのダイレクト感が欲しいなら、当然ソリッドなフライホイールに交換するしかありません。
参考:DMFWの動作解説動画
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Posted at
2016/03/31 19:56:46