
こんにちは♪
ポンせん教みんカラ支部長ですww
ポンせんポンせんと一人で騒いでいます(^_^;)
昨夜ヤフオクでポンせんスピーカーNS-15が落札されましたが、これがエライ高値でした。
この間の相場では1万~1万5千円でしたが、なんと1万9千501円!

株価暴落中で資金が骨董市場に流れたとか?(笑)
どんな人が買ったのか?と見てみたら。

評価数2700とか3000以上とか‥‥
カタギの人じゃありませんね。プロが転売目的で落札しているようです。
好きなスピーカーが評価され人気が出るのは嬉しい半面、もともと数に限りがあるものなので、マスクじゃないけど需給バランスが崩れて、手に入りにくくなってしまうのは困りますね。
さて、気を取り直して、ポンせん教の経典「
スピーカーの革命児 ヤマハ ナチュラル サウンド スピーカーの秘密 技術説明書」の第2回です。
それでは前回の続き3ページ目

3ページ目は仕様とパッシブネットワークの回路図です。
①ウーファーのポンせんユニット(JA5002,JA6002)は、素通しフルレンジで正相接続です。
何もフィルターを通さず大らかに鳴らしてやった方が、ポンせんユニットの特長が出るということでしょう。
②スコーカ―(20cm,30cmコーン)は、100μFのコンデンサ1発のハイパスフィルターに、アッテネータ噛ませてNS-20は逆相、NS-30は正相接続です。
100μFということは、8Ωのユニットですから、200Hzぐらいのクロスでしょうか。スコーカ―と言ってもずいぶん下まで出ています。
20cm,30cmの普通ならウーファーとして使う口径のユニットを、スコーカ―にしているので下まで出しても問題ないでしょう。
ポンせんユニットと同じように、できるだけフィルターを通さずに鳴らしてやるということでしょうか。
NS-20とNS-30で逆相・正相が違います。どういった理由かわかりませんが、おそらく試聴テストを重ねた結果そうなったのでしょう。
③ツィーターは2.5μFと0.3mHのハイパスフィルターに、アッテネーターを噛ませて正相接続です。
5.5~6kHzぐらいのクロスオーバーでしょうか。ウーファーはフルレンジ、スコーカ―はハイパスだけだから、高音域が全部のユニットから出るネットワークです。
自作派の皆さんならお分かりと思いますが、こんなネットワークは普通ありません。
ネットワークだけを見て、どうこう言ってもしょうがないんですけどね。
どんな音がするのか、実際に音を聴かなきゃ分からないですね。
4ページ目「ヤマハ ナチュラルサウンド スピーカー」
5ページ目「NSスピーカー開発の背景」

(以下引用)
楽器創り80余年のヤマハの伝統と技術は常に新しい音楽の世界・音の世界を追及しています。
ナチュラルサウンド・スピーカー(NSスピーカー)もその一つですが、従来のスピーカーのイメージと異なる形態や材質、また楽器メーカーがつくったスピーカーという事で、Hi-Fiステレオ再生とかけ離れた特殊なものという印象を持たれている方もあるかもしれません。
この小冊子はヤマハNSスピーカーをより深く知っていただくためのものです。お読みいただいた後でもう一度ヤマハNSスピーカーの音をお聴きになってみていただきたいと思います。
(引用終了)
なぜか序文が4ページ目に来ました(^_^;)
(以下引用)
ヤマハがスピーカーの研究を始めたのは決してステレオ・ブームになった昨今ではありません。
ヤマハが楽器の世界に新しく開発したエレクトーンの研究に着手した時点に、すでにスピーカーの研究も始められていました。
当初エレクトーンは社外で生産されたスピーカーを購入して組み込まれていましたが、ヤマハが追及している楽器としての“エレクトーンの音”とならず、スピーカーから再生されるエレクトーンの音という不満がありました。
自社開発の必要性はスピーカーの研究を急速に進展させ、各種のスピーカーが開発されエレクトーンは次第に完成され始めました。
スピーカーの研究開発はさらに押し進められ、現在のNSスピーカーの母胎となった自社開発のスピーカーが組み込まれた時、ヤマハが追及していた“エレクトーンそのものが鳴っている”楽器としての生命が吹き込まれ完成されました。
(引用終了)
ここにも重要な事が書かれています。
「ヤマハが追及していた“エレクトーンそのものが鳴っている”楽器としての生命が吹き込まれ完成されました。」
エレクトーンという楽器を成立させるために、開発されたのがポンせんNSスピーカーであるという事です。
6ページ目「NSスピーカーの誕生」
7ページ目「振動板に特殊発泡スチロールを採用しました」

(以下引用)
このエレクトーンに生命を吹き込んだスピーカーは、多くの研究と実験の繰り返しの中から生まれてきましたが、それは楽器創りにかけて長年世界中の多くの素材に深く接し、繊細な神経を持ち続けてきたヤマハならではの物でした。
スピーカーの音質を決定づける最大要因の振動板は、木材・紙・金属と多くの素材の比較実験を重ねるうち最適のマテリアル-上質の特殊発泡スチロールを得ました。
またスピーカーの心臓部ともいうべきマグネットの研究も並行して進められ、<世界一協力マグネット>といわれる特許ゾーンメルティング製法による強力磁石YM-5Sが開発され、スピーカー製法に決定的な基礎が出来上がりました。
ヤマハはこのスピーカーを更にHi-Fi用に発展させるにあたって、世界初の試みとして<音響心理学>を導入して、ただ単なる<音>ではなく<音楽>を聴くためのスピーカーとして研究を勧めました。
それはヤマハが楽器創りの長い経験から、オーディオ機器が周波数特性や歪特性などの電気物理的な特性の向上だけではない事を十分知り抜いていたからです。
それらの十分なデータの上に<音楽>として実際に耳で聴くという事を基本的に、あらゆるクラスの人々と多くの環境の下で比較試聴を行い、<音楽を聴くためのスピーカー>としての理想的な音質を決定したのです。
(引用終了)
6ページ目はキーワードだけ。
「特殊発泡スチロールの振動板」
「世界一強力なマグネット」
「音響心理学」
「音楽を聴くためのスピーカー」
(以下7ページ目引用)
NSスピーカーの最大の特徴は振動板に特殊発泡スチロールと言う新しいマテリアルを採用した事です。
ヤマハは従来の研究と経験を基としながらも、振動板のマテリアルについてはその枠にとらわれることなく、まったく新しく考え直しました。
木材・紙・金属など多くの素材の比較実験を重ねるうち、最適のマテリアルとして非常に上質の特殊発泡スチロールが、振動板の理想的条件として結論を得ました。
○軽くて丈夫であり、振動版面積を大きくしてもコーン紙より剛性がある。
○湿度の影響がなく耐久性が高く、経年変化が無い。
○品質の物理的特性の均一化が容易である。
この新しい観点より採用された特殊発泡スチロール材によってNSスピーカーは、振動面積を超大型化することができました。
NSスピーカーの振動面積は超大型です。そのためはるかに伸びのある豊かな低音が再生される一方、振幅が小さくて済むためリニアリティにすぐれ、大入力でも歪むことなく余裕ある再生音が得られます。
また大きく平板なため再生音は面音源となり、素晴らしい臨場感と音の拡がりが得られ、ステレオ再生に最適です。
またNSスピーカーの形は従来の物に比べ不思議に思われる方もあるかもしれませんが、この形は奇を衒ったわけではありません。
研究開発の段階で200種以上の異なる原型が試作され、電気的物理的特性はもちろんのこと音色と音質の面からもテストの上現在の形に決定されました。
この微妙な曲線の全てがNSスピーカーそのものなのです。
(引用終了)
7ページ目では発泡スチロールの振動板について詳しく説明されています。
発泡スチロールというマテリアルを使う事で、振動板を超大型化することができ、振幅が小さくて済むためリニアリティに優れ、大入力でも歪まないユニットができた。
再生音は面音源となり、臨場感・音の拡がり感じが得られる。
NSスピーカーの形は、研究開発の段階で200種以上の異なる原型が試作され、音色と音質の面からもテストの上、決定された。
8ページ目「JA-0506,JA-0506B,JA-0505」
9ページ目「NSスピーカーシステム NS-30,NS20」

8ページ目はツィーターユニットの仕様と解説です。
9ページ目はNS-30とNS-20の説明と周波数特性グラフが載っています。
グラフを見るとNS-30で200Hzぐらいに凸があります。このピークのところで105dbぐらい。
いかにこのスピーカーが高能率か分かります。
以上、ポンせんスピーカーの経典「スピーカーの革命児 ヤマハ ナチュラル サウンド スピーカーの秘密 技術説明書」でした。
長文お読みいただきありがとうございました。