久々に箱根に行った。旅行で。別に走りに行ったわけではないのだ。仙石原から元箱根、芦ノ湖。ジュリアをはじめとする行きつけの店は幾つも閉店を余儀なくされていた。少しばかり感傷に浸りながら、腸詰屋でハムをゲットする。FF2シーターの元後部座席部分にはスーツケースが2つ。少しでもバランスを崩さないように中心部分に重いモノを乗せて走る。ただでさえ短いストローク長は更に1cmほどムダに使うことになる。そう、旅行ついでに走るドライブだから、妥協は余儀なくされる。少し前であれば、運転者のみが乗ったバランスで全開で走ることを好んだだろう。しかしながら、最近は2名乗車+荷物がスタンダードなのだ。気がつけば、25,000キロも間近。元々のクルマが持つ魅力は大いにあるけれども、ホンモノのパーツの存在は大きい。排気系はホンモノのエンジン屋が仕上げた拘りの逸品。アシ周りもホンモノのアシ周り屋が自分のために仕立てた逸品。費用対効果は計り知れないほど大きい。デコラティブなステッカーであるとかに興味は全くない。やはり、高価な正しい投資にはそれなりのリターンは求められる。直ちには感じられないけれども、ジワッと来る気持ちの良さ。不満はゼロか?といわれれば、そんなこともなく。いや、限りなくゼロに近いけれども、近くて遠い。そんなことを思いつつ、一緒に育てるクルマってやはり良いよね。