2011年04月20日
千葉県の南端、館山市にある、
「コンコルド」
という喫茶店に行って来ました。
ここは、真空管アンプで有名な佐久間駿さんが経営するお店で、僕も前々からずっと行ってみたかった所です。
真空管の音、初体験です。
(もしかしたら…、幼い頃に真空管の音、聴いた事があるかもしれませんが。)
店内に響く、真空管の音は、
あたたかくって、やわらかいです。
余韻が芸術的です。
特に、ジャズの楽曲で、ヴィブラフォン(鉄琴)の音が、共鳴して、どこまでも響いていきそうな、
ウワン、ウワン、ウワン~♪
(表現が下手ですみません 汗)
というような、空間に漂っている余韻です。
まるで、ブランデーグラスに水を入れて、飲み口の所を指でそっとなでると音がしますが、その空気を震わせているような音でした。
オーナーの佐久間駿さんは、白髪でとても人間味のある温かい方で、オーディオのお話を語ってくれながら、色々な楽曲を聴かせてくれました。
「皆が食事をするのに、耳に障るような音は出せないから、道楽でやっていたのが、ここまでになったんだよ。」
と語って下さりましたが、今まで真空管や回路の組み合わせを試行錯誤して、この音を出せるようになった事を語ってくれ、
「球は、日本でも少し生産している、ロシアや中国が多いね。」
「特に、ロシア軍の球は、物凄い良い音が出るんだよ。」
「なんたって軍用だから、パワーと信頼性が他の球とぜんぜん違う」
「しかし、電気を良く食うんだよ。しかも凄い発熱で、夏なんてエアコンやっても室内は暑いし、しまいにはブレーカーが落ちる。」
「だけどいいねぇ~。」
と、にこやかに語ってくれました。
また、
『レコードとCDって、どう違いますか?』
と尋ねると、
「いや、両方いいと思うよ。」
「CDにはCDの良さがあるし、レコードにはレコードにしかない音が出るし。」
「だから、どっちがいいとか悪いとか、けなしちゃダメだよね。」
「真空管ならCDの音も柔らかい音になるし。」
「ま、ようするに自分がいいなぁ~って思えばそれでいいですよ。」
と。
あと、色々なお客さんが来店してくれた事もお話してくれました。
画像を撮ってもいいですか?
とお尋ねすると…
「どうぞ、どうぞ」
「あ~、でもこっちのアンプは撮らないで (笑)」
「次の雑誌(無線と実験という雑誌)に掲載するやつだから、先に出ちゃうとマズイでしょ。」
真空管も充分温まり、レコードとCDを何曲も聴かせて頂き、店内の落ち着いた雰囲気と相まって、それはそれは心地よいひとときでありました。
で、帰ってから、自分の音を聴きましたが…、(滝汗)
ま…、今日は本当に良い体験でした。
またお店に行ってみたいと思います~♪
フォトギャラリーもどうぞ(^^)

Posted at 2011/04/20 18:39:07 | |
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