水冷インタークーラーポンプの交換

スバルのターボ車では初代レガシィBC/BFのみが水冷式インタークーラーを採用しています。他はみな上置き空冷。
利点は気温にかかわらず（特に夏場）安定した冷却効果が得られること。そのかわり、機器いろいろ＋水積んでるので重くなることと、その機器が壊れること。
補機としては非常に優秀なものだけど、部品点数が多くなる分故障が増えるわけで。もう新品では手に入りません。

アーシングワイヤーとタワーバー以外は純正然としているウチのコのエンジンルーム。左上の黒い箱が水冷インタークーラーのタンクです。
もちろんポンプはこんな簡単に手が届くところにはありません……。実体は助手席側フロントフェンダーの中にあります。

ジャッキアップして左前ホイールを外して、インナーフェンダーを外します。全部外さなくとも前から中頃まで外せば十分です。クリップは消耗品と割り切ってぶち割ってしまった方が早いですｗ。
写真撮り忘れましたが、ラジオペンチが落ちているところの真上に小さい黒いカバーがあります。ちょうどボディ側で白い丸になっているところにあるネジ２本を外せば取れます。このときに外しておきましょう。

潜って下から撮影。
真鍮色のステーに包まれた物体が今回交換するインタークーラーポンプモーターです。
横切っている黒いバーは写真２枚目でバンパーとボディを結んでいる黒いバーです。
譲ってもらったモーターは中古でステーがついた状態だったのでこのステーごと交換します。

ハーネスに繋がるコネクタ。
これがクセモノで素手では硬くて外しにくいです。
リフトがあれば余裕なんですが、ウチのようにリフトのないDIYで下に潜ってる状況では手に力が入りにくいので難儀します。
最初にラジオペンチでステーからコネクタを外して余裕を持たせてから、ドライバーなどで留め具をちょっとこじれば簡単に外れます。

ポンプから出ている２本のホース。上はタンクへ、下はラジエータに伸びています。
ホースバンドをプライヤで強く摘んでズラしてあげれば、手でホースは比較的すんなり抜けます。常時LLCが循環してるところなので年数経ってもあまり硬化はしないようです（ちなみにウチのコは２１歳。当然無交換）。
抜くと一気にLLCが噴き出してきますのでちゃんとバケツを下に。

取り外した故障モーター。
右のステーについているブッシュを交換する必要がなければ、取り外すときにこの位置で分割するとつけるときにちょっと楽です。
モーターを包んでいるステーの左端にもネジが切ってありますがボルトではありません。２枚目写真で小さなカバーを取るよう書いたのは、このネジに締められるナットがカバーの中にあるので取らないと外せないからです。
外すときにうかつに傾けるとモーター中心線にあるパイプから残ったLLCが垂れてきます。

写真撮り忘れです。
古いモータを外してLLCが抜けたら、新しいモータを吊るし、カバー内側のナットを軽く締めてからホースを繋いでクランプを元に戻します。ラジエータ側のホースは余裕がないのでゆっくりじっくり挿し込みます。
コネクタを接続して、ジャッキから下ろす前にタンクからLLC（今回ウチはとりあえず水）を入れ、エンジンを回して循環してるか確認しながらエア抜きをします。
OKならばボルトをしっかり締めてコネクタをステーにつけ、インナーフェンダーと黒いカバーを元に戻して完了です。