Ｍ３の暖気について。。

Ｍ３に乗り始めてそろそろ１年半。

購入時よりエンジン始動から暖気開始、そしてアイドリング安定までの時間はできるだけアクセルに触れないようにしています。

もともとこのＭ３の心臓「Ｓ５４Ｂ３２」はＳ５０系エンジンの想定上限３リッターを大きく上回る３，２４リッターまで排気量がアップされています。

ボアは隣のシリンダーのギリギリまで拡大され、ストロークにいたってはけっしてショートストロークとは言えないまで伸ばしたのにもかかわらず、８２５０ｒｐｍという高回転まで回す。

ということは、機械的な抵抗を減らすことがエンジン開発で重要な事項になったことが想像に難くないですな。

そのためＭ社は何をしたか。

メインベアリングの幅を狭くしてフリクションロスの低減を図るという荒業にでた。

しかし、すると潤滑油が脇へ漏れて油膜保持がしずらくなり、オイル管理を怠れば即メタルが逝ってブローするそうです。

実際Ｅ４６Ｍ３はリリース当初、その問題でリコールが多発しました。

ちなみにリコール対策はオイルポンプの流量を上げて、漏れる以上に押し込むようにしたそうです。

これがオイルの減りの早さの原因らしいのですが、後期型になるとあまりトラブルが報告されなくなったようですね。

さて、以上のことから察するに、Ｍ３を壊さない注意点を挙げるとするならば。

①暖気をしっかり行い、油膜保持に充分留意する。

②オイルの消耗が激しいので、１リットル缶は必ず載せておく。

ってとこですかね。

ＢＭＷは２万キロを目安にオイル交換を推奨していますが、Ｅ４６Ｍ３をはじめＭシリーズはその限りではなさそうです。

オイルゲージでのチェックを定期的にして、オイル残量を管理することをオススメします。

同じＥ４６Ｍ３をお乗りの方はすでにご存知だとは思いますので今更な話でしょうが、もしまだ知らない方がいらっしゃいましたらぜひご注意ください。。