2013年11月09日
今回は少々長文を。
ビートの後継車の話題が出るたび、
さまざまな説、そして希望的な事が語られてきた。
排気量の話もその中の1つ。
「660ccではパワー不足だから、1000ccで…」
とか
「フィットのパワートレインを流用して1300や1500で…」
とか。
パワー不足だから1000ccで
っていうのが実現したとして、俺は絶対に買わない。
普通車というだけで維持費が上昇してしまう…というのはあるが、
普通車のスポーツカーで、
普通車のほとんど底辺とも言える1000ccというのは、いかがなものだろう。
俺は魅力を感じない。
それこそパワー不足だと逆に思ってしまうのは明白だし、
もっと上のユニットがあるからそれを使えばよかったのに と、批判されるだろう。
では、その、上のユニットであるフィットのエンジンを流用し、
そのクラスで出せば…。
現実的ではあるが、そこから上のクラスで出してしまうと…
維持が厳しくなってくるだろう。
楽しいと思えるドライビングというのは…
ある程度ハイスピードな領域になる事が多いと思うが、
そんな乗り方をしていると、事故の危険も高まる。
いいタイヤを履かなくては、せっかくのスペックが活かせない。
だから、いいタイヤを買う…
いいタイヤは値段高いが…減りが早いためライフサイクルは短い。
重量が軽く非力な車ならばそうでもない
(少なくとも、俺がビートにRE-01を着けていて、
磨耗で交換したのは3年2万キロだった)のだが、
重量が増し、パワーが増せば、なおの事短くなってしまう。
つまり、タイヤ代がかかる…。
楽しい乗り方をするのは自己責任ではあるのだが、
自分は事故を起こしていないのに、保険料が上がってしまう事がある。
たとえばS2000やインテグラTypeRで起きた出来事だ。
年齢が増えて年齢制限の枠が1つ変わったハズなのに、
なぜか保険料が高くなったりしてしまう…。
腑に落ちないから保険屋に聞いてみると…
S2000/インテRは事故率が高いから…そう答えられる。
他責で保険が上がっていくという理不尽…。
(勘違いしないでいただきたいのだが、
俺はS2000とインテRを批判しているのではない。
S2000もインテRも、とても良いクルマだ。)
書き並べていけば切りがないのだが、
そういった状況が積み重なった結果、
維持が厳しくなって手放してしまった…というのはよく聞く話。
独身ならまだしも、家族持ちともなればなおの事…
スポーツカーと称されるクルマを、
同様の理由で泣く泣く手放した人は多いのだ。
車は乗ってナンボだが、
そもそも所有できないのでは意味などない。
手放したあとで、
「かつて持っていた」
という思い出話に浸るのもよいかもしれないが…、
話していて、ウズウズしてくる。
でもそこに、そのクルマはない。
俺にはそんなの耐えられない。
自分が好きだと思ったクルマは持ち続けていたい。
手放したくなどない。
だからこそ、
微妙すぎるクルマであってほしくないし、
すぐに思い出になってしまうようなクルマであってほしくない。
軽自動車税を上げる事が議論されているが、
上がったところで普通車に対して優位にある事は変わらないだろう。
軽自動車の規格であれば、
ハイスペックなスポーツカーには性能で敵わない面はある。
だが、持っている事は大して苦にはならない。
永く所有できるという面では遥かに現実的だ。
だから、軽自動車であることに意義がある。
そう、考えるのだ。
最後に…
今回のブログを読んで気を悪くされた方もいらっしゃるかもしれない。
特に、愛車を手放す結果となってしまった方には気に障るブログだったかもしれないが、
そういった方々を馬鹿にするような意図はない事をご理解いただきたい。
ビートの後継車に対し、
パワーパワーと書き立てている記事に異議を唱えたかったのだ。
そう言った記事は、
軽自動車の安さに大排気量並のハイパワーという両極を、
単なるワガママで求めているようにしか見えないからだ。
良い物には、それに見合った初期投資と維持費がかかる事は付き物。
それを知らずにそんな記事を書いているならば、
是非ともビート後継車には一切見向きもせずに、
大排気量ターボのスポーツカーを新車で買って、
維持することがどれ程の事か、是非ご体験いただだきたいものである。
(…と言っても大金持ちならば何を買っても苦にはならず、
この意見は永遠にご理解いただけないのだろうが…。)
Posted at 2013/11/09 19:06:42 | |
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