
10月24日付の朝日新聞にこんな見出しの記事がありましたので、抜粋しながら紹介します。
記事の内容としては、高い放射線量で輸出できなかった中古車が、国内で流通しているといううわさが中古車業者間で広まっているという。
記者はうわさの車の1台を調べだし、直近の所有者の岡山県内の輸出業者を訪ねて話を聞いた。うわさの1台のいわきナンバーのミニバンの行方を追ったところ、7月下旬に業者が車を売買する千葉県内のオークション会場で143万円で購入。
東南アジアに輸出するため大阪府に運び、8月に港で府職員立ち会いのもと、放射線検査をすると、国が定めた輸出コンテナの通報基準値(毎時5マイクロシーベルト)を超える毎時110マイクロシーベルトを検出した。
「検査後は 何度も除染し、エアコンのフィルターやワイパー、タイヤも交換して再測定したが、30マイクロシーベルトまでしか下がらなかった」と業者は語った。
その後どうしたのか。
「国内で売ることにしたんです。うちも損するわけにはいかないですから」。
運輸支局で一時抹消登録をしてナンバープレートを外し、9月に大阪市内のオークションに出品したが売れず。翌週、神戸市内のオークションで121万円で売れた。
誰が買ったかは、分からない仕組みという。
その後、関西周辺の業者の間では「絶対に手を出していけない車」(別の業者)として、車体番号がマークされるようになった。
仮に毎時30マイクロシーベルトを1日2時間浴びたら、年間被曝量は国が避難を促す目安の年間20ミリシーベルトを超える。
この車の記録を調べると、最初の所有者は福島県の自動車販売会社の名が出てきた。
福島第1原発から約40キロ離れたいわき市にある、この会社の販売店が取り扱った車だという。
店長に話しを聞いた。
「いわき市内の男性が3年前に購入し、震災当時は仕事で原発の近くに駐車していたと聞く。男性は7月にローン残金を支払って、別の中古車業者に売ったらしい」。
今、この車はどこにあるのか。
今月上旬、埼玉県内のオークションに出品されたが売れず、翌週、千葉県内で落札されたのが目撃されていた。
オークション会社に落札業者を聞くと、「規則上、回答できない」とことわれた。
それを最後に手がかりは途絶えた。
輸出できない車が国内で流通していることについて、ある輸出業者は、「高い放射線量が出ると除染が大変なので、規制のない国内のオークションで売りに出す。トランプの「ババ抜き」みたいな状態です」。
福島県内では中古車の安全を確保しようと動きある。
福島市でオークション会場を運営する「JU福島」は全車の放射線量を検査し、毎時1マイクロシーベルトを超える車の出品を断っている。
高い放射線量が検出されなくても福島県ナンバーが避けられる「風評被害」もあり、福島市内の中古車業者は「福島・いわきナンバーは県外で売れないので、車検期間が残っていても運輸支局でナンバーを外し、関東に出品している」と明かす。
こうした車を購入した業者がナンバーを再登録すれば、他地域のナンバーで店頭に並ぶ。
過去のナンバーは車検証に記載されず、運輸支局で詳細記録を調べない限り分からない。
以上抜粋しながら紹介しました。
詳しく内容を知りたい方は本日の朝日新聞を見て下さい。
でも…今回は車を取り上げているけど、震災後被災地から水没車や車のパーツが大量にネットオークションに出品されていると週刊誌などで話題になったが、あの時、放射線量の検査とかはやっていたのかな?。

Posted at 2011/10/24 20:35:51 | | モブログ