
大劇場(東京も含む)公演年間10公演後初の6回観劇となったお披露目公演ですがちょっと考えさせられる場面があり演出家の先生の考えが読めません。またここまでお芝居を理解するべきかもと思える深読みしすぎかとも思います。
今回トップと準トップと言う意味深い呼び方となった月組ですが過去にもこの二人は役替わりを経験し常に組の中でお互いが切磋琢磨してますが今回ロミオ役の時に一つ、ティボルト役で一つ台詞と演技に違いがはっきりと出ました。
準トップがロミオ役の場合にジュリエットの2階の部屋で結婚の約束する名場面ですがここで式を上げる教会の神父さんを呼び捨てで去って行きます。1回目でも同じでしたので間違えてないのは確実です。当時の時代背景や年齢を考慮すれば教会や神父さんの力は相当影響力があったはずでその神父さんを呼び捨てとは若気の至りではすませられないと思います。この後に教会では神父様となり違和感がある場面でした。
一方ティボルト役のトップでは性格を出すためかと思いますがジュリエットを嫁にと親が選んだ街の有力者が送った花を母親が2階からティボルトに投げ渡しその後歌を1曲歌いその花を2階へ投げ戻しますが腹が立ったことを意味するであろうと思われるので2階へ花が届かずその後のセルフが飛ばされます。準トップの場合は投げても母親に渡りその後に台詞が続きます。演出家の先生が二人に個性を出す課題の中でそれぞれが思って出した答え(演技)ではあったとしても観てる側の立場で違和感が出てはお芝居として成功したとは思いたくは無いです。
今回日曜日の11時公演は当日券を求める人が久しぶりに200人を超えるほど行列が出来て興業的には大成功だとは思います。劇団の狙いは的中しました。3時公演も100人以上の立ち見が出ました。今月に入りかなり観客が増えてます。東京公演も多分大劇場以上に立ち見の連続になるのは見えてます。
ここ数年お披目公演は1本モノでその後の公演はお客さんを集めることが出来ず苦労してるのが現状です。5組で順調なのは星組だけなので寂しい限りです。
Posted at 2012/07/17 20:26:32 | |
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