僕は昔から「タモリ倶楽部」が好きで、金曜日の夜に在宅しているときは欠かさず観ている。
先週は「勝ち抜き歌ヘタ特集」であったが、これがまた大笑い。
要は、あり得ないくらい音痴だったり、演奏が下手だったりするのに、レコードをリリースした勇気ある人たちを笑う(=称える)企画である。
最初に登場したのは、モンドミュージック界の大御所(?)、ミセス・ミラー。
文章で説明するのは難しいので、聴いていただいたほうがわかりやすいと思う。
その前に、原曲を知らないと面白くないので、オリジナルから。
僕の好きな曲、ペチュラ・クラークの「Downtown」。
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僕が繁華街に出かけるときは、頭の中ではこの曲が鳴っている。
60年代らしい、のんびりした感じが心地よい。
さて、これをミセス・ミラーが歌うとどうなるか。
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あのなぁ…
どうしてこのレベルでレコード出せるの?
ネイティブスピーカーなのに英語噛んでるし、途中明らかに笑っている。
間奏部分の口笛は、安斎肇のオカリナ以下である。
インディーズレーベルではなく、キャピトル・レコードという大手からリリースされていたのが信じられない。
番組の勝ち抜き戦で最後まで残ったのは、The George Garabedian Players and the Awful Trumpet of Harry Arms(長い!)の「ジョージーガール」だったと思う。
#酔っ払って観ていたので、よく覚えていない。
これも、まずはシーカーズのオリジナルから。
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オーストラリア出身の4人組フォークグループのこの曲は、日本でもCMで使われたりしていたので、結構有名かも知れない。
さて、The George Garabedian Players and the Awful Trumpet of Harry Arms(しつこいようだけど長い!)が演奏するとどうなるか。
こちらはインストバージョンになっている。
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トランペットが音痴って…
ハリー・アームズってヤツがどうやらガンのようだ。
トランペット以外の演奏は、結構マトモだもの。
レコーディングのとき、他のメンバーが良く噴き出さなかったものだと思う。
↑と最後まで競ったのが、ポーツマス・シンフォニアという素人オーケストラだった。
ポーツマス・シンフォニアは、敢えて楽器を触ったことのない学生を集めて、プロのミュージシャンを混ぜて結成した実験的な楽団だが、ただの不協和音発生集団である。
番組では、「ツァラトゥストラはかく語りき」が紹介されていたが、「くるみ割り人形」のライブ演奏があったのでそのリンクを貼ってみた。
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チャイコフスキーに土下座しろっ!というレベルである。
しかも、会場がロイヤル・アルバート・ホールって…無茶するにも程がある。
クラシックコンサートで、誰も笑わせようとしていないにもかかわらず、会場から笑い(失笑)が漏れるというのは新鮮だ。
演奏が終わってから、拍手まで2秒ほど間が開いているが、観客も戸惑っていたのだろう。
最後に、フランスのミセス・ミラー(と言われているかは知らないが)、マダム・セント・オンジュが歌うビートルズの「Help」。
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聴いているコッチが「Help!」って言いたいよ。
音程が出鱈目なだけではなく、まるで絞め殺されているような声が耳障りである。
ただし、これは完全にジョークとしてレコーディングされたもののようで、出回っているのは10枚以下とか。
レア音源に巡り会えたとも言えるが、知らないほうが良かったのかも知れないな…
Posted at 2011/06/12 21:19:40 | |
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