3速5速に入らない クラッチワイヤーブラケットが金属疲労割れ

先日変速の際のギヤ鳴りを治そうとクラッチワイヤーの先端位置を再度調整して、確実にクラッチを切れるように先端ナットを締め込みました。

にも関わらず数日前から3速と5速へのギヤの入りが浅くなり、ギヤが入らず空吹かしになって交差点の右折時など、ヒヤッとすることも出てきました。ギヤが抜ける症状もありました。

結果としてミッション上部にあるクラッチワイヤーのブラケットが割れていましたが、原因をつかむまでタイムロスをしました。その失敗を含む記録となります。

バッテリーを外してクラッチワイヤー先端付近を観察すると、クラッチワイヤーとシフトワイヤーが干渉した様子がありました。変だなと思い保管してある予備ミッションを見てみると、クラッチレバーとクラッチブラケットの高さは同じなのに、自分の車両はブラケット側が妙に低くなっていました。この干渉のせいでギヤが入りにくいと思い込んでしまいました。

この時点でブラケットの異常と気付けば良かったのですが、クラッチワイヤーを外すのが面倒と考えていたのでブラケットを確認もせずに、ワッシャをかませて無理矢理ブラケットを高くしたのですが、固定してギヤを操作しようとしたら更に悪化し、ギヤが入らないだけでなく1速2速側にシフトノブを倒すことすら出来なくなりました。

ここでようやくブラケットにトドメを刺したことを理解して、クラッチワイヤーを外しブラケットを確認することになりました。ワイヤーはブラケットに圧入等されている訳ではなく、ドライバーでこじれば抜けてくれました。以前用意した予備ミッションからブラケットを剥ぎ取り比べると、金属疲労によって割れていたことがわかりました。クラッチは強化品ではないはずなのですが、20万キロも走る想定でなかったのか設計ミスなのか、破損していたために去年からクラッチが切りにくくギヤ鳴りがしていたと思われます。

割れの様子

予備ミッションは10万キロ走行品のはずなのですが、ブラケットは一度割れて溶接で直してあったことも分かりました。今回この中古部品でしのぎますが、パーツファンでの検索では新品は出回っていないようですので、割れたブラケットは溶接で直していつでも使えるようにしておく必要がありそうです。

中古ブラケットを組むと、ワイヤー先端のナットの位置は去年の秋に調整する前ぐらいの所でペダルの踏み代・遊びの加減も合い、試走して問題ないことを確認出来ました。

ブラケットにトドメを刺したのは失敗でしたが場所が自宅で良かった。外出中だったらと思うと冷や汗が出る思いでした。しばらく異常がないかは様子を見ようと思います。
208830km