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2011年09月24日

Y30セドリック・グロリアのトップグレードの移り変わり。

Y30セドリック・グロリアのトップグレードの移り変わり。 先日、430セドリック・グロリアの前期から後期へのモデルチェンジの概要(エクステリア)についてUPしたのですが、その時にY30系のカタログを久しぶりに読み見返したらトップグレードの追加変更が430からフルモデルチェンジした昭和58年からマイナーチェンジをする昭和60年までの間に2回も変わっていたので、自分なりにまとめてみました。




ここでは、便宜上グロリアをメインに紹介していきたいと思います。



画像はモデルチェンジ直後、昭和58年7月のカタログです。
新モデルのY30の特徴は何と言っても国産OHC・V6エンジンを搭載した事です。カタログも新エンジンについて鼻息荒く解説しています。

当然、トップグレードはVG30E(180PS)搭載のブロアム(画像上)です。不思議に思えるかもしれませんがこの時点では、3リッターターボのVG30ETはデビューしていませんしVIPも登場していません。

2リッターでのトップグレードはVG20ET(170PS)のターボブロアムになりますが、価格的にジャック・ニクラス バージョン(JNV)(画像中)・セドリックはターボFが上になります。

これは、ブロンズガラス・TVチューナー・録音機能付きカセットデッキ・マイコン式パワーシート(メモリー機能付き)・専用チェック柄シート・アルミロードホィール・雨滴感知式ワイパー・マッドガード等・V30Eブロアムにさえ標準装着されていない装備が満載されていた為です。

ちなみに5ナンバー車は全車黒バンパーでカラードではありません。
ボディーカラーで設定されていたグレー系とブラウン系の2トーンカラーはJNVとターボS(画像下)の専用カラーでした。




フルモデルチェンジから半年後の昭和58年12月、いよいよY30の代表グレードV30EブロアムVIP(画像上)が登場します。これはV30Eブロアムにブロンズガラス・TVチューナー・録音機能マイク付きカセットデッキ・マイコン式パワーシート(メモリー機能付き){セダン除く}・本革シート・アルミロードホィール・雨滴感知式ワイパー・マッドガード・ピンストライプなどが装着された超豪華仕様で、セドリックのカタログには「VIPとしかネーミングするほかなかった」とまで書いてあります。ちなみにV30EブロアムVIP・セダンにはアンチロックブレーキ装着車が設定されました。

これと同時に5ナンバー車(HT全車とセダンGL以上)のバンパーが形状はそのままでカラード化され、ブロアム系にリアパワーシートが標準装着されました。(画像下はV20ターボブロアム)

焦らして大変申し訳ないですが、VG30ET 3リッターターボの登場までは、もう少しお待ちください。。。(笑




皆さんお待たせしました。フルモデルチェンジから1年後の昭和59年6月、ついに最強モデルVG30ET 3リッターターボ車が登場しました。ライバルのクラウンを圧倒する怒涛の230PS!これでVGエンジンのラインナップが完成し、トップグレードはV30ターボ・ブロアムVIPとなりました。装備は車高を一定に保つオートレべライザーとアンチロックブレーキが標準になり、本革シートがセットOPに変更になった以外は従来のV30EブロアムVIPに準じます。

また、以外にも思えますがようやくこの時点で、センターパッド非回転式の光通信ステアリング・暗証番号入力式のキーレスエントリー・JBLスピーカーが登場しました。

これらの装備は、V30ターボ・ブロアムVIPにスーパーセレクションⅠとして、そこに本革シートをプラスしたスーパーセレクションⅡとし、パッケージOPに設定されていました。

ちなみに、スーパーセレクションⅠと同内容の装備をJNVとセドリックはターボFにセットOPになっています。JNVにバックスキャナーが標準装備(ターボFにはOP)されました。

ここで、3リッター車のグレード展開を整理すると、V30ターボ・ブロアムVIP・V30ターボ・ブロアムとなりセダンにのみV30Eブロアムが設定されていました。

が、しかし
隠れグレードとしてV30EブロアムVIPとHTのV30Eブロアムが受注生産扱いで残りました。

翌年の昭和60年夏にマイナーチェンジするのですが、目まぐるしくグレード展開などが変わるのは当時のR30スカイラインのRSシリーズのようです。

購入時に「最高グレードを持ってこい!」と言っていた、お金持ちのダンナさんもガッカリだったでしょうね。。。(笑




これまではHTの画像だけだったのでセダンを紹介します。

画像上がV30Eブロアムで下がV20ターボブロアムになります。
白いボディーカラーのセダンがカタログのメインに登場するのは、白いハソカーブームだった当時を表していますね。

ヘッドライトはHT・セダンともに共通ですが、セドリックとは別デザインとなっています。




最後は、内装です。

画像上がHTのV30ターボ・ブロアムVIP、画像中がセダンV30Eブロアムになります。

HT全車に4本スポークステアリングが、セダン・ワゴンには2本スポークステアリングとなりセダンのメーターはターボ車でもタコメーターがありません。

画像下の内装は、HTのV30ターボ・ブロアムVIPです。
自分が乗っていたのは後期のV20ターボブロアムでしたが、ホントにY30は広かったですよ。

と、いうか当時の日産車は角ばったデザインのクルマが多かったのでC32ローレルやR31スカイラインも広かったですね。

実は、セドリックHT後期のV20ターボブロアムを購入する前に、黒塗りのセドリックHT前期V30EブロアムVIP購入の話があり試乗した事があったのですが、低速でもトルクが十分にあるおかげでとても乗りやすかったのを覚えています。当時はまだ自動車税もべらぼうに高く、後期の派手なフロントマスクに魅かれてVIPを購入する事になりませんでしたが、ここ最近グロリアHT前期のV30EブロアムVIPのシンプルなカッコ良さに魅力を感じています。

余談ですが、静岡県内の某旧車専門店にV30EブロアムのVIP仕様として売り出されているグロリアがありますがこれは画像を見る限りV30EブロアムVIPに間違いないと思います。

VIP=VG30ET 3リッターターボ車というイメージがあるのかもしれませんね。

今回は前期グロリアをメインにトップグレードの移り変わりについてまとめましたが、発売時期や装備等誤りがあった場合は御免なさい。またエンジン出力はグロス表記です。

機会がありましたら、Y30のセドリック・グロリア、前期と後期のエクステリアの変貌をUPしたいと思いますので、気長にお待ちください。



最後にみんカラブログに複数の画像がUP出来る様になったのは良いですね。。。
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Posted at 2011/09/24 20:46:17

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この記事へのコメント

2011年9月25日 6:04
実に分かりやすい時系列的まとめ、ありがとうございます!

ウチにも昔、ニクラウス帝王が表紙になった最初期型のカタログがあり、JNバージョンの豪華さやチェック柄のシート生地にシビれ、2L車の黒バンパーにがっかりしたのを覚えています。

結局オヤジは、バンパーがカラードになった後の昭和59年にセドのV20E SGLを買いましたが、個人的には430前期の内装の方が好みでしたね・・・。でもVGエンジン&4ATの滑らかさと静かさには大きな進歩を感じました。

自分も後年、セダンのV20E SGLを買いましたが、クラウンなんぼのもんじゃ! という位、リアシートもトランクも広かったですね。引っ越しの時にはトランクに洗濯機を積んで(流石にフタは閉まりませんでしたが・・・)いった記憶があります。ベンコラの6人乗りでしたし友人にも重宝されましたね・・・。

懐かしい想い出を振り返らせて頂き嬉しいです。
コメントへの返答
2011年9月26日 20:28
こんばんは。

コメント有難う御座います。

Y30デビュー当初の黒バンパーにはガッカリでしたよね。何故初めからカラードで販売しなかったのか不思議です。。。

Y30は室内もさることながら、トランクも広かったですよね。タイヤが4本余裕で積めましたから。Y32で3本しかタイヤが積めなかった時はガッカリしましたが・・・。

良くも悪くも和製高級車の煌びやかさが一番あったのはY30が最後だったような気がします。
2011年9月25日 7:16
おはようございます。

日産がキャデラックを目指していた時代の車ですから、さぞかし高級感バリバリですよね。
今となっては、少し時代遅れのような室内ですが、装備は十分に今の時代にも通用します。

当時Y30VIPは、近所の大理石屋さんの社長が新車で購入し、憧れたのを思い出しました。
ヒマさえあれば、このY30を見に大理石屋に行っていた益せた小学生でした。

Y30の出窓の様なリアウインドウの形が、たまらなくアートですよね。あのデザインは最高傑作です。
コメントへの返答
2011年9月26日 20:38
コメント有難う御座います。

この頃の高級車には、現行車には無い華がありますよね。これでもかと言うような威圧感と、贅沢な装備の数々にホント憧れました。

430のリアウインドのデザインを更に、発展させたY30のリアウインドは独特のモノですよね。でも、そのデザインが災いしてガラスモールの経年劣化で錆びや雨漏りが発生原因にもなったのが残念です。
2011年9月25日 15:56
凄い詳しい解説、驚きました。

今とは比べものにならない位の追加&マイナーチェンジだったんですね(^_^;)
後期では見えない部分として、ワイパー速度も変わったとか、何だとか…
コメントへの返答
2011年9月26日 20:49
こんばんは。

脈絡のない文面で読みにくかったとは思いますが手短にまとめてみました。

他にはVIP系のドアミラーはブルーの鏡面だったりとあるのですが、書ききれませんでした。

昭和50年代後半の日産車は搭載エンジンやグレード・バリエーションの追加&変更が頻繁にあって、ユーザーが置いてきぼりになってしまった印象があります。

後期のワイパー速度の件は、はじめて知りましたが雨滴感知オートワイパーのセンサー部分はクリスタル・ホワイトに限ってはボディカラー同色になりました。
2012年1月20日 9:22
初めましてですね。
おかげで記憶がはっきりしてきました。
ワタクシ乗っていたのは59年前期のセダンVG30Eブロアムでした。VIPはあったけどターボはまだだったんですね。コラムATが欲しかったのですが、セダンっちうだけで中古車のタマが異様に少なく、フロアATになりました。3000ccはトルクもあり乗りやすく、全然スポーティでない(笑)柔らかい乗り心地がたまりませんでした。
まだそのころは3ナンバーは珍しく、回りの車の方々に親切にしてもらったものです。
Z・スカイライン・セド/グロ・ローレル・プレジデント・・この頃の日産車はいいですねー。
コメントへの返答
2012年1月20日 21:29
こちらこそ初めまして。コメント有難う御座います。

VGの3リッターはNAでも、トルクがあってnobe2さんの仰るように乗りやすいですよね。

昭和60年前後頃の日産車は魅力的なクルマばかりですよね。毎日のようにGOOやカーセンサーでネット検索している自分がいます・・・。
2012年11月15日 13:36
詳しい経歴アップありがとうございます。実は私もY30グロリアは断然前期派です。
シンプルで気品のあるフロントマスクは今でも十分通用すると思います。
後期が発表されたときあまりのコテコテデコレーションにショックを覚えました。
色もこのY30には前期のアイボリーが似合うと思います。
クラウンのまねしてクリスタルホワイト?にしても似合いませんでしたね。
コメントへの返答
2012年11月15日 20:50
こんばんは。

はじめまして、コメント有難うございます。

仰る通り、前期のシンプルで気品のあるデザインは素敵ですよね。

アイボリーホワイトも暖か味の有る色でとても良い色だと思いますよ。。。

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