
信州真田の陣、最後の訪れたのは、松尾城(松尾古城)。
此の城を最後にしたのは、理由があるんですが、其れは後で。
城址へは、県道4号線を北上して、角間渓谷方面へ右折。
交差点のすぐ近くに城の説明板があり、もう少し進むと登山口の案内標識が現れます。
駐車場が無いので、幅員が広そうな所に路駐しました。
時計を見ると、2時半になっており、大体予定してた通り。
此れなら、彼処へも行けそうだ…
松尾城(松尾古城)
築城時期については不明。
真田氏本城を居城とした真田氏が、西上野へ通じる角間峠・鳥井峠・和熊峠を押さえる為に築かれたと考えられている。
麓に日向畑遺跡があり、真田幸隆以前の真田氏の居城とも云われている。
道沿いにある登山口の案内標識に従うと、すぐに日向畑遺跡があります。
日向畑遺跡
発掘調査で、室町時代から戦国時代にかけての五輪塔や宝篋印塔が多数出土した。
此の辺りは、真田氏の最初の居館と伝えられている為、古くからの真田一族の墓地と考えれている。

真田氏の物かどうかは別として、随分と古いお墓なのは確かです。
此の東(写真奥)には、安智羅神宮があり、此処に祀られていた安智羅様は、真田幸隆18歳の坐像、若しくは信繁(幸村)と云われているんだとか。
岩山

日向畑遺跡から西へ歩いて行くと尾根に出るので、其処からは尾根沿いに進むんですが、ご覧の通りの岩山(;´Д`A ```
而も急峻なので、登るのに一苦労。
トレッキングシューズは必須です。
い 石塁其の壱

20分ほどヒーコラ良いながら岩山を登ると、出て来ました!石塁です!!
うおおおっ、スッゲー!
周りに誰も居ないので、声に出して連発してました(^▽^;)
こんな感じで、松尾城の郭は石塁によって補強されているのです。
ろ 石塁其の弐

此処の石塁が、一番高いでしょうか。
平べったい石が使用されており、此れは牛蒡積みと云うんだそうです。
は 石塁其の参

其れにしても、こんな山の上でよく石塁が残っていたもんです。
勿論、崩れている箇所もありますが。
に 馬場

古図では、馬場と記されている場所ですが、馬が乗れる様な広さはありません。
と云うか、こんな山に馬が登って来れるんかい?
ほ 虎口

更に10分程登ると、本郭の虎口が見えて来ましたよ〜。
へ 本郭

本郭は、周りを高さ7,80㎝の石塁に囲われていて、北東の隅には3段になってます。
最上段にある小祠は、真田氏戦没の士卒の霊を祀る物だそうです。
因みに、此処にも三角点松尾城があり、標高1033.7mです。
と 石塁其の四

本郭の石塁を東から。
ち 石塁其の伍

此れは北から。
り 大堀切

本郭の北は、段差6mの大堀切。
其の先は、古図で枡形呼ばれる場所ですが、何処が枡形なのか不明。
いやあ、聞きしに勝る見事な石塁、感動しました。
真田ファンの方には、必ず訪れて欲しい城です。
参考文献:日本城郭大系8、戦国・江戸 真田一族、真田町の遺跡
本日は此れ切り。
Posted at 2011/05/25 22:01:59 | |
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