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一部の方はご存知の、カマボコこと西鉄バス旧2745車。



1977年12月に製造され、90年12月まで久留米～筑後～大牟田間にて活躍しました。

現在は私が参加する北九州線車輌保存会の収蔵車輌で、筑紫野市のJR筑前山家駅構内にて静態保存しています。

今夜はこのカマボコさんとの出会いについてお話します。



時は2007年12月中旬、私は田川郡内の企業に勤めていました。

この日は退社後に福岡市内で友人の誕生会に出席し、翌日シフト休だったので気まぐれで県道112（旧国道3）号を下りました。

交通量が少なく静まり返った通りを、大野城、水城、二日市と経て原田まで到達。

かつて長崎街道の宿場町として栄えた地域ですが、区画整理で旧宿場の面影もほんの一部になっており、少々残念な気持ちでした。

「冷水峠を越えて北九州へ戻るか！」と思ったそのとき、「折角来たので山家のチンチン電車を見て帰ろう！」と思いました。

当時保存会の存在は知りませんでしたが、北九州市内を走っていたチンチン電車が保存されている事は知っていたのです。


※電車のイメージ

雨の中、電車に近づいてハイビームにすると、何やら隣に怪しい個体が…



エ、エッ？



一瞬夢か幻かと思いましたが、そこにいたのは正真正銘カマボコさんでした！

よくぞ残っていた！　私は早速この個体について知ろうと、深夜のコンビニで必死に携帯からネット検索をし、当保存会について知ったのでした。

ちなみにその夜はそのまま車内で寝落ち、翌朝帰ってきたような感じです(苦笑)。





それから2ヵ月後、私は保存会の公開日に足を運び、晴れて仲間に入れて頂きました。

思えばあの日の夜間徘徊がキッカケ。

翌日シフト休じゃなかったら、まっすぐ北九州に帰っていたので、カマボコさんとの出会いはなかったかもしれません。

私の車趣味に大きな影響を与えてくれた、素敵な出会いだったと思います。

感謝。