この日は
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに参加してきました。
このダイアログ・イン・ザ・ダーク、非常にユニークなエンターテインメントです。
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(C)MISTRAL
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目以外の何かで、ものをみようとしたことがありますか?
暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、足もとの葉と葉がこすれる枯れた音と、
その葉を踏みつぶす感触。
仲間の声、乾杯のグラスの音、白杖の先の触感。
ダイアグ・イン・ザ・ダークは、まっくらやみのソーシャルエンターテイメントです。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、
中を探索し、様々なシーンを体験していきます。
(以下省略)
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(案内より抜粋)
受付を済ませ、時計、携帯電話、貴重品、鍵など音や光、落としてはいけないもをのを預けます。
このイベントは完全予約制、最大参加人数8名で所要時間およそ90分です。
まず、自分の背丈に応じた白杖を選びます。この白杖は視覚障害者が普段使われているものと同じものです。
白杖 posted by
(C)MISTRAL
この白杖が自分の周りの情報を与えてくれるツールとなります。
そして目を暗闇に慣らすため非常に暗い部屋に入ります。
ここでアテンドの方を紹介してもらい、一切光のない空間へ誘導してもらいます。今回のパーティーはアテンドを入れて8名、一緒に行った人以外は全く知らない人です。
自己紹介しみんなで助け合って出口まで共にします。
みなさんは全く光のない世界で様々なことを体験したことがありますか?
kurayami posted by
(C)MISTRAL
自分の手さえ見えない、動かしたことさえも他人にわからない、他人がどこにいるのかもわからない、他人がどう動いたかもわからない、自分がどこに居てどこへ行ったかもわからない世界。
非常に不安な世界です。
自分の位置を見失わないよう必死で動いた過程を頭の中で架空の地図を作っていました。
しかしその地図が正解かも確認できないのですが、そうすることで自分の中で安心し
右手に白杖を持ち、左手を左右に振り周囲の情報を必死に集めている自分がいました。
そんな中、左手で前に人がいることを感じた安心感、
声を出して自分の位置や周りから得られた情報を共有する連帯感により暗闇の不安は全くなくなりむしろ積極的に探索し、視覚以外の情報を収集し楽しんでいる自分がいました。
中は1つの空間ではありません。様々なシーンを体験する空間です。
自然があり、家があり、お店があり・・・いろいろ書いちゃマズいですね。
普段どれだけ視覚に頼った生活を送っているかを体感でき、半規管は視覚と連動しているのか暗闇では不思議な感覚でした。
暗闇の中では触覚・味覚・嗅覚・聴覚の感覚が研ぎ澄まされていくこと実感できました。
最初は不安だった暗闇の世界ですが、終盤はむしろ心地よい空間となっていました。
光の世界へ戻る瞬間はもう少し居たく、後ろ髪をひかれる思いでした。
非日常を体験できる空間、自分の感性を確かめられる空間、
これまでともののとらえ方が少し違ってくるかもしれませんよ^^
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://www.dialoginthedark.com/
Posted at 2009/04/18 20:33:01 | |
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