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愛車である黒Zの速度計とオドメーターが不動となって早半年、 ようやく重い腰を上げて
修理してみると盲点や新たな発見があったので忘備録を兼ねて 記事にすることにした。
おまけに 予定していなかったカウンター不具合にまで手を付け 超大作となっております。
要因 : トランジスタのハンダ剥がれ
身体の静電気を除去し、全ての部品を指で軽く揺らしてハンダの状態をチェックし終え、
最後に残ったアルミのヒートシンクに固定されているビスを外してみると ぐらぐらして↓
裏側はこんな感じに…。
恐らくヒートシンクと端子の膨張率が違ってトランジスタのハンダが外れたのではと推測。
導通していたらそのままでもいいかもしれないが ついでなので。
原因 : 三端子レギュレーター
再チェックすると 黒いゴムに青錆が浮いていたので外してみると みごとに腐食していた。
腐食したのが2個写っているのは 以前 壊れた白Zのものと今回の黒Zのもの。
三端子レギュレーターは
秋月電子通商で手に入ります。
自分の場合は ヤフオクで送料的に安い出物があったのでNJM7809FAを使用。
ちなみに 7809の78は正電圧、09は9V品を表し、Zの場合 12Vから9Vへ落としているようで
その動作の際 熱と振動が出るとのことなので 元々入っていたゴムは清掃して再利用した。
熱は計算上無視できるレベルのようだが 30年とか20万キロだと さすがに腐食するようである。
三端子レギュレーターをハンダ付けして
ハンダ部同士で導通してないか、また基盤を通じてしっかり導通しているかテスターで調べて↓
仮組でテスト走行
↑ トランジスタのハンダをつけ直したあと 本組してテスト走行したら 心が折れたので(笑)
真似される方は全面のクリアパネルがないので トリップのリセット部を折らないようご注意を。
動いた!!と喜んだのもつかの間
どこかで小耳にはさんだ症状、ジリジリ音と共に時速40km/h付近でリミッターが作動。
ぶら下がったキンコンチャイムはこんないい音?しないし、なんだ???と思ったら↓
車の振動でレギュレーターが共振していた。
①の三端子レギュレーターが激しく振動し 写真の赤○の部分で連続的に当たり音が出ていた。
そこで一度止まってレギュレーターを指で押し、当たってるところから離すと何事もなかったように。
再現させようと何度か触るも再現できず、でもこんな状態では怖くて ともて走れない。
結論を言えば ゴム、レギュレーター、基盤に隙間があり 指で軽く揺すると動いたので
再びハンダを溶かし 基盤に押しつけ完璧に隙間をなくすと この症状は出なくなった。
がしかし、ゴムが劣化すると出る可能性があるので自分なりの対策を↓
ちなみに②はトランジスター。
たまたま遊びに来た自分が100%信用するメカ氏と相談の結果
どれだけ効果があるか定かではないが こちらを試してみることに↓
交換後のノーマルな状態
反発による固定補助と多少の冷却効果を期待して
どうなるか予測できないのでお勧めはしません。
トランジスタのヒートシンクに穴あけタップ加工しようと思うも 面倒なのでやめたw
横からみるとこんな感じ
ジリジリ音は物理的に出ようがないものの 他の不具合がちと心配。
スペシャルサンクス(笑)
続いて カウンターリセット部折損修理とストローク量の改善編である。 ↓
カウンターリセット動作部 折損
○の部分が折損ヶ所で、赤棒がリセットを押した時のフルストロークの様子。
プラの劣化と ここまでストロークするのが折れた原因なら このまま直してもいずれ再発する。
ちなみに写真の状態でプラ部品下端から座面まで4mm、シャフトが水平になるのが約6.3mm
バネ受けを入れるなど 他にも案はあったが 結局 6.3mmに調整すべく 作ったのが ↓
ストッパー用部品
単にギボシをカットして曲げたものなのだが どう使うかと言えば ↓
ストッパー仮付
シャフトが水平になるよう厚みを調整して これでぱっちりと思い 爪を曲げてハンダ付するも
ゼロリセットするには足りないことが判明。 そう、ギボシをつぶした時に伸びたのだ(不覚)
つぶさずに付ければそれなりに綺麗だったのに。。 とぼやいたところで仕方なく。
ストロークを約6mmにするべくストッパーを修正
ここまで来るとやけくそである(笑) とはいえ本来の測定値になるよう 上側をカットして
あとは曲げて形を修正し、 削って面を出して リセットも問題ないので ストッパーは終了。
ここで折損原因が解決したので 折損部の修理へ ↓
折損部
白Zのも 部品取りのも折損していたので ほとんどのZ31が折損していると思われる。
破片
折損したままでも動作するが せっかく破片があるので 駄目元で修理することに。
修復完了!
接合面を脱脂後、5分硬化のエポキシ系ボンドをギアに付かぬよう つまようじで塗りピンセットで
組み付けて完了。一晩寝かせて作動させてみると再折損することなく動いたので一安心。
ちなみに写真 赤矢印部の溶けている部分は ガス式ハンダの熱風によるものである。
細心の注意をしたにも関わらず…、、 でもギアじゃなくて良かった。
青矢印部はシャフトがスライドする長穴だったので修正が大変だった。
緑矢印部はストッパーのハンダの状態と最終形状。 見た目は悪いが改善されたので良しとした。
レバー補強用アルミテープ
しないよりは ましだろうと 手持ちの 100均のアルミテープを細く切って貼ることにする ↓
※ここでも貼る前に パーツクリーナーと綿棒を使って脱脂した。
貼り付け中
リセットの途中でなんとか固定して貼っている様子。 そして↓
下側貼り付け完了!
上側も貼り付け完了!!
この作業を正常な箇所を含む 4本全てに行ったが 耐久性についてはこれからである。
そしてZへ本組して走ると オドもトリップも動かない~。 なんでやねん!?w
カウンターは手動で動いたので 問題はモーター本体かその配線か基盤ということになる。
いや、白Zの修理後の基盤で動いていたのでやはり基盤に問題があるのではないだろうか。
白Zで壊れた基盤も並行して直していたので 付けた方はハンダのチェックしてない可能性が(汗)
こうなったら 結論が出るまで修理し続けるので 結果はいつか追記します。
2014.12.30追記: カウンター動作不良の原因
本日、元々白Z(300ZR)に付いていた修理済スピメ基盤を取り付けてカウンターの作動を確認。
プラスチック用の潤滑剤が効いたようで オドもトリップも軽々と動いていたので少し感動♪(笑)
問題は元々黒Z(200ZR)についていた基盤にあるようなので気が済むまでチェックします。
201○.○○追記: カウンター不動のスピードメーター基盤調査
一応場所確保w@調査継続中。
2016.03.18追記、上記調査は暇なしで凍結w
ボルトによるつっぱりだけでは走行中に再発し⇓ワイヤーロックだけ追加するもまた再発(怒!)
結局、隣のヒートシンクへ2mmで穴あけし 転がってた木ネジ&平ワッシャーで固定+ワイヤーロック

これで物理的に動かなくなり(今のところ)全く問題がなくなりましたとさ。 以上、追記ここまで。
一応速度計は復活したし 原因が分かってよかった。
今回の作業で重い腰さえ上げればZ31への情熱はまだまだ残っていることを確信した。
ただ その内 Z31(後期)に乗る人が速度計不動や 運が悪ければ音に悩まされるかと思うと…。
もしこの記事を見て 既に困っている友人などが居たら教えてあげるといいでしょう。 Kちゃん♪w
※この記事を読んで作業される方は自己責任でどうぞ。 自信の無い方はメーター屋さんへ。
あと トリップとオドのカウンターギアにプラスチック対応のシリコンスプレーを吹くと
劇的に動きが良くなるので ひっかかって止まった経験がある方は試す価値ありです。
ちなみに自分の場合はメインのギアに呉工業のドライファストルブを、狭いところへは
(後々グリスが残って欲しくないので) 同じメーカーのシリコンスプレーを使用しました。
そのようなわけで 今回は禁断の?Z31の文字を記し、珍しくみんカラらしい内容となりました(笑)
どなた様も 良いお年を お迎え下さい。
jun
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