
14年前にE社に作製して頂いた
1600cc ロードスター B6 エンジン。
強さに定評のある、E社のピストンとコンロッドを
組み込み、高い燃焼圧力に耐えられる
仕様になっていました。
14年間、さまざまな、レース、テスト、
実験に耐え抜き、このエンジンから、
貴重なデーター収集と、多く新技術を
学ばせて頂きました。
今回、ステップアップの為、長い間、お世話になった
B6 1号機のお別れプロジェクトを敢行し、
実験データーと引換に、最後を看取る事を決めました。
結果、B6 1号機は、1600ccの排気量から、
543馬力、トルク62.3kgmは、見事無事に計測しました。
さらに、その上を狙いに行った時、ブロックが砕け、
クランクが3箇所で複雑骨折して、その生涯を閉じました。
ピストンとヘッドは無傷だったので、今回のテストは、成功だったと解釈します。
この14年の間、弊社が学んだ技術の多くは、
このエンジンが頑張ってくれたお陰である事を、私は忘れません。
今後、自分の、頭の中では、コンロッド、クランク、ブロックは
「駆動系の一部」と勝手に定義する事にします。(苦笑)
PS.
実は、このエンジンには、強化クランク、ドライサンプ用オイルポンプ、
よりオーバーラップの大きなカムを組み込んだ兄弟がおります。
12年間、ガレージの隅で出番を待っておりました。
俺のロードスターには、まだまだ、過酷な人生(車生?)が続きそうです。
Posted at 2010/03/06 14:20:58 | |
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