ミクスチャーダンパーロッドの修理

助手席側の温度調整が出来なくなりました。ダンパーを動かすロッドの受けが破損してモーターユニットが空回りしてました。

助手席グローブボックスを外して、足元用のダクトを外すとアクセス出来ます。
モーターユニット？アクチュエータ ？は5.5mmの頭のビスで固定されています。ビス3本取るとモーターユニットは外れます。ロッドは下部のダンパーの軸と上部のダンパー側の軸が刺さる歯車を外すと取れます。画像は下部のダンパーとモーターユニットを外した図。

取り外して脱脂します。接触部はグリスでベトベトです。

今回の修繕は、POM(ポリアセタール)などでも使える業務用二液性ボンドを使いますので、出っ張りをベルトサンダーで削って、丸く仕上げました。図はスコッチのPPも使えると買いてあったボンドで仮固定したところです。

60秒で硬化するボンドを周囲に塗りたくって、接着しない素材のポリエチレンで囲って成形の基礎をしておきます。

ポリエチレンフィルムを剥がして、カッターナイフなどで切削して他に当たらない程度に削り落とします。本当に適当に削りました。

作業前に写真に残しておいたダンパーと歯車の位置関係の状態で組み直します。
モーターユニットを取り付け、一度試運転を行い、エアコンON、OFFとか運転席側の温度調整、助手席側操作パネルでの温度調整をして動作を確認します。この時、エンジン水温が通常まで上がっている方が良いと思います。
水温が低い場合はフラップが動かない可能性があるかもしれません。（推測）

あとは元通りにダクトやグローブボックスを元に戻します。


問題なく動いて、調整が出来ていればそのままで良いかもしれませんが、通常はモーターユニット脱着や破損時に規定位置を見失ったコンピューターに正しい位置を認識させるためディーラーなどで校正をしてもらう必要があります。

今回使用したボンドはメグロ化学工業のMEGUMIX(メグミックス)と言う製品でした。
業務用なので板金屋さんとか整備工場じゃないと手に入らないと思いますが、(後でAmazonなどで手に入ることが判明)
PPやPOMに使えるボンドは市場ではなかなか使えるものがないので、一般市場でも手に入れば良いなと思います。まぁ需要が少ないから無理ですかね。
市販品ではセメダインのPXXがPOMにも使えると取説に記載していましたが、周囲を囲む様な塗布が出来る剤ではないので、PPやPOMにも使えるパテが欲しいところです。