純正ハーネスを傷つけずに分岐する方法

セキュリティアラームを制御するため、K_CAN2_HとK_CAN2_Lの2本をどこかから取る必要があるのですが、候補はFEMモジュールに入っているハーネスからの分岐。諸先輩にもいろいろとお知恵をお借りして純正ハーネスを傷つけずに分岐する方法を考えてきましたが、一つの方法を思いついたので試してみます。

まず用意したのがこの3極Y字コネクタ。
最初はオス・メスコネクタとオス・メスピンコンタクトをそれぞれ揃えて自作しようかと思っていたのですが、コネクタとピンコンタクトを必要数揃えるよりも全然安い！
香港からの送料込みで￥682です。
思わず2個買っちゃいました。

このコネクターは1つの3極メスコネクターと


分岐された2つの3極メスコネクターとで構成されています。


これを加工してこんな風に分岐させようという作戦です。


車両からくるハーネスはCANだけでなく、どんな信号線でもこの方法で分岐可能です。対象の信号線を純正コネクターから引っこ抜く必要はありますが、傷つけるよりは良いかなと考えてこの方法としました。

台風のおかげで車両は触れないので、さっそく机上で作業開始です。
といっても難しいことはなく、Y字の1本を切断し、このように各線を分岐させるだけです。

ハンダ付けの位置を少しずつズラすのがワンポイント！
こうすればもしもこの後巻き付ける絶縁用のテープがはがれても、ハーネス同士が接触するリスクを減らすことができますね。

これは先日乗船した釣り船の船長が、電動リール用の電源ケーブルを延長する際にこの方法でハンダ付けして延長していたのを参考にさせていただきました。
先人の知恵って大事ですね。


はい完成。
今回はK_CAN2_HとK_CAN2_Lの2本しか使わないので、3本目は抜きました。


早く台風通り過ぎてほしいですね。
寒くなる前に作業を終えたいです。