2010年04月28日
レーシングタイヤの話
最初に断りますが、オイラの過去の体験と一部推測の話ですからね!
国内2輪ロードレースに長く関わってると、タイヤに纏わる悩みは深いです…
普通の方はレース専用スリックならば、メーカー差はあっても皆同じの使ってると思うでしょうか?
でも違うのよね…
どの会社とは云わないが…(全部カモ?)
例えば仮にAスペックと云う、超ハイグリップタイヤがあるとすれば、それはトップクラスの特定有名チーム数人のみ。
仮に一段オチのBスペックは、サテライトチームとか有望株ライダーのみ。
それ以下の一般人?は、標準スペックという厳然たるヒエラルキーが存在します。
つまりスペシャルコンパウンドはお金では手に入らない問題なのです…
だから例えば鈴鹿フルコース走ったトップタイムから、1周で4秒も5秒も遅いタイムが続出するんだよねぇ…
無論タイヤだけでなく、エンジンスペックや足廻り等の違いを考慮したにせよ、タイヤ差は物凄くデカい存在!
雨とかの不可避要因でも無い限りこの差は永遠に埋まらない。
コレに悩まない純粋プライベーターライダーやチーム員はまずいないのだよ…
当然こういうスペシャルタイヤは門外不出の完全回収品。
もし時間が許すなら、サーキットパドックでタイヤサービス作業を注視する事をお勧めする。
オイラは暇人の時にやりましたが…(笑)
特定チームのタイヤ組み換えを追うと面白い事に気づく。
普通は山積みの交換待ち新品から選んで組み換えますが、
特定チームのモノが入るとトランポ・トレーラーへタイヤ取りに行くサービスマンが居る。
外した使い古しタイヤもすぐさまトレーラーに戻してる。
組み換えたセットもすぐにカバー掛けて人目につかない配慮がされる…
ごく稀にタイヤを見れたとしたら、お馴染みのタイヤ刻印に違いが無いかチェックしましょう。
一見同じに見えて、スペック管理コードのRとかABCなどの別記号の追加に気がつくカモね。
コレぞ公然の秘密!
しかしながらドコの本にも載ってませんねぇ…
ジャーナリストさん知ってても誰も触れないし、何のメリットも無いからでしょうかね?(笑)
こんな事例もあります。
あるライダーは壁に当たってタイムが伸び悩んでました。
彼のライバルと呼べるライダーは、マシンチューニングレベルは同等なのに1秒以上速く、
なんで奴が速いのか納得出来ずチームに不満をぶちまけてました。
ソコでチョイと監督が思案し、某チームから使い古しタイヤ…だけ借りて組み換えて、先のライダーに乗せました。
するといきなりベストタイム更新して、ライバルと同等に走ってしまい本人も喜んでました。
戻ったライダーへ冷静に監督が一言。
「これがタイヤの差だ。
ウチにはコイツは手に入らない…」
それからライダーは不満を言わなくなりました。
昔からレース界てのはそういう所なんですよ…
(/_;)/~~
※4輪タイヤ事情は全く知りませんが、2輪でやってるなら…当然かな?
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Posted at
2010/04/28 13:03:22
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