
同じくホンダコレクションホールから
手前が先ほどのブログの『TZ750』、奥が78年の鈴鹿8耐で予選ポール・決勝2位の、Dエムデ/杉本五十洋コンビの『TZ750D耐久仕様』
リアサスペンションを見て下さい。
手前は一般的な平行スイングアームに左右2本ショックです。
対して奥は、『カンチレバー式・1本ショック』になってます。
市販オートバイでは80年代にやっと普及しだし、現在では当たり前の『モノサス』も、ロードレーサーやモトクロッサーの世界では、70年代末に先行使用されていました。
レーサーのエンジン出力は、70年代半ばに既に100~120馬力出てて、最高速も280Kmオーバーでしたから、より速くコーナーを走る為には、如何にタイヤを路面に押し付けて接地性(トラクション性能)を上げるかの追及だったんでしょうね。
自分が初めてモノサス車に乗ったのは、80年発売の初代ヤマハRZ250(4L3型)でした。
ノーマルサスはふにゃふにゃで、宙を飛んでるような違和感がありましたが、アクセルを開けて曲がり込んだ後に、グッと踏ん張って飛び出す感覚だけは覚えてます。
ヤマハは『モノクロス』
ホンダは『プロリンク』
スズキは『フルフローター』
カワサキは『ユニトラック』
各社ネーミングや機構に工夫を凝らしたサスペンションは、80年代半ばに一気に花開き、タイヤの劇的な進化もあって、高性能オートバイが次々出て来る凄い時代になりました。

Posted at 2011/01/05 21:32:26 | |
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