
上手く説明出来なくて…ちょっと勉強し直しちゃいました。
一般的なV型DOHCエンジン搭載車をフロント側正面から見た場合。
ヘッドカムシャフトが左右(又は前後)バンクでそれぞれ独立した2系統になってしまい、合計4カムシャフト分頭がデカく、エンジンコンパートメントに収めるにはヘッド分の余分なスペースを広く取らねばならない。
古くはランチア・フルビア等の「狭角V4エンジン」や、VW開発の「VR型エンジン」というのは、V型のバンク角を極限まで狭めて、千鳥足配置の位相した2列のピストンを纏めてひとつのシリンダーヘッドで共用する為にくっつけている。
(透視図の如し)
※イメージとしては並列3気筒を2つ合体して、シリンダーヘッドはひとつにした感じ。
省スペースな変形6気筒として随分と小型化出来た訳ですね。
※点火順序は一般的な1‐5‐3‐6‐2‐4
VW乗用車用のVR6型は、ロッカーアームを介してバルブを駆動し、気筒当たり3バルブ又は、4バルブエンジンを“2つのカムシャフト”で駆動しているようです。
先日書いた『HOREX・VR6』バイク用エンジンは、チェーンとギアで駆動する“トリプル・オーバーヘッド・カムシャフト”と書いてます。
カムシャフトが3本。てことは…可変バルブかしら?っていうのは早合点でした・・・
3本のカムシャフトを全部使って、1気筒当たり3バルブ(吸気2:排気1)
6気筒分合計18本のバルブを前・中・後ろと3パートに分割して受け持たせています。
進行方向フロント側カムシャフトは「前方シリンダーの排気バルブを」駆動。
真ん中のセンターカムシャフトは「前方シリンダーの吸気バルブ」と、「後方シリンダーの排気バルブ」を同時に駆動。
リヤ側カムシャフトは、「後方シリンダーの吸気バルブ」を駆動。
それぞれを油圧タペットを介して作動させています。
吸気・排気の流体通路は、6気筒分全部が後ろから前方向へ流れる対向クロスフロー型。
後ろ側シリンダーから出るエキゾーストパイプも、前シリンダーの隙間を抜けるように前側に全部6本共に排出されています。
そんでもってスーパーチャージャーで更に過給してんだから…
いやぁ凄いエンジンのバイクだな。アタマが疲れたよ…(笑)

Posted at 2011/05/05 07:23:01 | |
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