
脚本家の『市川森一』さんがお亡くなりになりました・・・
残念です。オイラの幼少期に多大なる影響を与えた作品のひとつが、円谷プロダクション・特撮ヒーローSFドラマ『ウルトラセブン』でした。
そのドラマ脚本家チームの一員として、若き日の市川森一さんが何本か書いています。
そんなに“オタ”ではないオイラですが、後年ウルトラセブンに纏わる製作当時の話など色々見聞きして、あらためて良く出来たSFドラマ作品群だと思っています。
中でも、『盗まれたウルトラアイ』という回では“怪獣が一切出てこない”。ウルトラセブンもちょっとダケ、という人間ドラマになっています。
コレは、ドラマ制作費が高騰逼迫して、怪獣の着ぐるみを作る予算が無くなった為に、代表から怪獣無しで一本書いてくれと言われ、市川森一さんが思案して作り出したそうです。
幼少期に観た時は、この回ドラマの内容がイマイチ理解出来ませんでしたが、何度となく再放送を観るうちに、地球に送り込まれた一人ぼっちの『マゼラン星人マヤ』の葛藤と逡巡が表現されていて、同じく宇宙人である『モロボシ・ダン』との対比を理解しました。
ドラマの最後、ゴーゴーBARでジュークボックスを操作して、煙と共に消えてしまうマヤが悲しい・・・
とても印象深い素晴らしい作品でした。
ちなみに。これも後から知ったのですが、マヤ役を演じた女優『香野百合子』さんは、刑事ドラマの代表作『太陽にほえろ!』の中で、デンカ・島刑事の恋人役としても出演されています。
コチラでも、撃たれて足が麻痺したり、海外で手術が成功して帰国したら、迎えに行く途中の事故でデンカが亡くなってしまうという…悲しい役柄でしたね。
市川森一さんの御冥福をお祈り致します。
(-人-)合掌

Posted at 2011/12/12 00:19:14 | |
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