2012年11月14日
こいつは覚悟しとかないと意外と深刻な問題じゃよ・・・
『ガソリンスタンド2013年問題』とは、スタンド店舗に埋設した貯蔵用地下燃料タンクに、“油漏れ防止措置が義務付けられた事”に端を発する。
法令施行は2011年2月発布(但し、施行猶予期間2年)
2013年1月末にいよいよ猶予期限を迎える!
ざっくり言うと…、1960年代後半からの高度経済成長&モータリゼーション(昔語:自家用車が爆発的に売れて増えた現象を表す言葉)発展に伴い、多くのガソリンスタンドが開業した。その当時規格開業の店舗貯蔵タンクは、既に40~50年経ち、老朽・劣化したタンクから地中へのガソリン漏れが懸念されている。
そこで、消防法・環境汚染防止法の観点から法令が改正され、『タンク本体の樹脂コーティングや、油漏れを感知する地中センサー設置を義務付けた。』
これらは即ち地下貯蔵タンクの新規交換を意味する。じゃ換えればオケ?程に単純じゃないんだ…。タンク交換1つ最低約150万円で、平均的店舗では油種毎に4つ埋っているそうだからしめて約600万円!
当然工事中の営業は無理だし、そもそも小規模個人商店では、助成補助金等使えても100万円程で、残り500万円の資金繰りや投資回収(10年規模返済)すらままならない事態に…。
すると、ただでさえ過当競争薄利多売なスタンド運営を諦めて、廃業するスタンドが全国的に続出する訳。
現在でも街道沿いのあちこちに閉鎖スタンド店舗を見掛けますが、来年2月以降はもっと増えるのは確実…。
日本のガソリン消費量は2006年のピークからずっと下降中。そりゃプリウスや軽自動車メインでエコカーばかりになったし、不景気でドライブも減ったでしょうね。ざっくり私見の単純計算で20年前の3倍、10年前の2倍は燃費がよくなってる感じだもの、当然給油回数も減って当然だわ。
もうひとつの問題は、山間部付近の元々ガソリンスタンドの少ない地域での店舗閉鎖。これは地域の足に影響するだけに留まらず、スタンドは灯油を扱っていることから、冬場の暖房用燃料の調達に多大な影響を及ぼす。言葉は適切でないが…、もし燃料難民が発生した場合は命の問題になりかねない!
更に、先に述べたガソリン消費量減少から、各石油会社はガソリン製油所の整理統合の合理化を図ろうとしています。室蘭・根岸・坂出他の製油所は続々廃止予定…。
この先どうなるか?『ウチの車はハイブリッドだから、給油も燃料代も大丈夫』なんて見通しは甘いよ。
あくまでも私見ですが…、現在は精製供給過多でガソリンがダブつき、業転もの転売含めて安売り販売してますが、このままガソリンスタンドが減り続け、製油所も減ったらガソリンはきっと余らない。つまり今後は、原油の輸入時価格以外にもガソリン高騰要因が確実に増える怖れが有るって事ですよ!
そうならなきゃいいけどなぁ…(@_@)

Posted at 2012/11/14 21:16:38 | |
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