Amazonとか、楽天とか、その他含めネット通販の売上が増えるにつれて、宅配便を含む物流運輸業界に変動が起きています。
訳知り風に語る訳ではなく、長く物流運輸業界に所属してると、誰でも気がつく古くて新しい問題なのですよ。
ネット通販便利です。しかし、送料無料翌日配達なんて本当は当たり前ではない凄いことなんですよ。その裏側には、荷物を出す発送側顧客と、運ぶ運輸業界の構造的問題がずっと存在してました。
安い一括運賃で押し切る発送側顧客と、競合他社との運賃値下げ競争しながら、安くても仕事拡大を選んだ大手運輸会社。しかし、物流量が拡大されるに連れ、配達時間指定やらのカスタマーコスト増大が重荷に。
Amazonを例にすると、初期からの日通はJPと会社統括後ゆうパックに押し付ける形で抜け、昨年佐川急便もAmazonとの運賃契約交渉で揉めてついに離脱。現在はヤマト運輸がメインです。
大手運輸会社も、下請け運輸会社に値下げ運賃を強要したりして不景気を乗り切ってきましたが、ある程度会社が淘汰されたのと、慢性的な運転手不足から物理的に運べなくて仕事を断わられる事態になったのがイマ。
赤字とドライバー不足とコスト増大。ドコも耐えられなくて運賃値上げというか、本来の適正価格に戻すような流れは止められないでしょう。
この先将来的に、団塊世代のドライバーが定年でゴソッと抜けたら、運輸業界の人手不足は深刻な事態だと個人的に思ってます。(若手ドライバーは本当に少ない)
その時点でも送料無料翌日配達が成り立つのか興味深い。
お中元商戦たけなわですが、またまだイロイロ起こりうるだろう…。

Posted at 2014/06/30 21:30:34 | |
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