前回はブレーキランプの光る面積が小さい車たちでしたが、今回は反対にたくさん光っている車たちです。
H18灯火器規制により制動灯の灯室が2個(ハイマウントを除く)となりました。この規制とは関係なく制動灯が2個の車は昔からありましたが、規制が適用されるまで、すなわちほんの少し前までの車は、制動灯は4個以上点灯するものが多かったと記憶しています。
ということで、いま現役で走っている車たちのなかではやや古めの車たちのブレーキランプを見てみます。(アップする写真は、私の行動範囲の中でたまたま見かけた、危険でなく撮影できる状況で写りの良かったものに限られますのであしからず)
初代ステップワゴン
この車のブレーキランプは4個ですが、テールランプはブレーキランプの上にあるところも点灯するので6個。デビューした頃にはかなり眩しく感じていたのですが、最近はそれほど眩しいと感じなくなってきました。もっと眩しいLEDなるものが普及してきたからでしょうか。
2代目ステップワゴン
6個は眩しいという声を素直に受け取ってのことなのかわかりませんが、2代目は尾灯、制動灯兼用で4灯に。サイドからリヤハッチに回るプレスラインに合わせてバックランプが配置され、またリヤウィンドウのラインとウィンカーのラインが合っているなど、形状は極めてシンプルながら真面目に良く考えられたデザインだと思います。
さて、6個といえばこの車を忘れてはいけません。
マークⅡ
一部の例外はありましょうが、当時は無難な万人受けするデザインが信条のトヨタ、しかもマークⅡというかなりの台数を販売することが期待されている車にしてはなかなかアクの強いデザインを採用したものだと思っていましたが、これがけっこう売れたようで今でも時々見かけます。
こちらも6個。
セルシオ
品位と機能を兼ね備えた好感の持てるデザインに思えます。
さらにこちらも6個。
グランビア
ここまでゴージャスに飾ればハイエースの仲間だとは思えません。
電球の数が多いほどえらいという法則(?)に従えば、これらの車の右に出るものはないでしょう。
さて、4個に戻りまして・・・。
シャリオグランディス
番号灯以外の電球はハッチに配置せず車体に配置するデザインです。電動ハッチでもない限りハッチを閉める時にはどうしても「バン!」と振動が加わるので電球が切れやすいだろうから車体側に配置しようという配慮でしょうか。これはなかなか良心的なアイデアだと思います。(実際にハッチやトランク部分の電球が切れている車を見かけることはありませんか?)
上段のブレーキランプは尖った形状で、夜でもこの車だということが良くわかります。
アルファード
バックランプ横の装飾も含めて左右に大きく赤い部分が広がっています。これが両端しか光らなければアンバランスに思えますがこれくらいの面積が光るのならバランスとして悪くないでしょう。
最後はイプサム(前期型)
悪天のため、ランプを点けている状態です。この車の赤く光る灯室は左右合わせて6個です。外側から外、中、内とすると、尾灯は外と中、制動灯は外と内が点灯します。中は尾灯として、内は制動灯としてのみ機能します。制動灯専用の灯室があるので昼間点灯でも大変判り易いです。欧州での販売を多分に意識した設計なのでしょうか、欧州ではピクニックという名前で販売されていました。
極めて被視認性に優れたグッドデザインだと思っていましたが、なんと残念なことに後期型はただの4灯に変わってしまいました。
訂正:2月16日
ピクニックは初代イプサムの輸出名で、写真の2代目の輸出名はアベンシスヴァーソでした。
Posted at 2010/02/14 00:40:59 | |
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