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2010年10月09日 イイね!

代車プレミオ

代車プレミオコロナプレミオを車検に出している間、代車を借りてみました。やってきたのは現行型プレミオ、”X”というグレードです。エンジンは1.8リッター、ミッションはCVTでした。

以下は、普段使用しているコロナプレミオとの比較を中心にきわめて個人的な感想を述べたものです。
使用条件は混雑した市街地から郊外の幹線道路、速度は60キロ+αまで。距離にして50キロほど走りました。書き始めたら意外に長文になってしまいました、ご容赦を。

とにかく静か。平坦な市街地・郊外での巡航中のエンジン音は意識しないと気にならないくらい。時速60キロ程度の巡航ではロードノイズのほうがはるかに支配的。アイドリングもエンジンがかかっているかわからないくらい。信号待ちでオーディオオフのときにウォッシャー液を出してワイパーを動かしてみたが、モーターの音はほとんど聞こえずワイパーゴムが窓を擦るかすかな音が聞こえた。

CVTはわりとタイトな印象。エンジン音が静かなせいもあるが、エンジン回転だけが先行して上昇し車速があとからついてくるという印象はほとんど感じない。低・中速域では上手にアクセルを踏めばエンジン回転と車速の上昇がある程度リニアに感じられるような加速をする。これはエンジンが最も効率よく仕事をする回転域だけを用いて走行するというCVTの理念(理想)にやや背くセッティングなのかもしれないが、MTで運転を覚えた者の感覚には合っている。(エンジンだけが唸って後からじわじわと速度が上昇するというのは、粘性のある物体の中を掻き分け進む飛行機や船の感覚に近いと思うが、自動車はそういう乗り物とは違うものだと信じている。)
中速域までの加速は結構速い。発進後あっという間に60キロに達してしまう。それも静かに滑らかに。4速ATのコロナプレミオの加速感とは明らかに異なる。
加速後はとにかくエンジン回転を低く抑えようとする。ハーフスロットル程度の加速ではエンジンは3000回転くらいまで上昇するが、アクセルを緩めればスッと1000回転とちょっと位まで落ちる。市街地・郊外とも巡航では1000回転ちょっと位しか回っていない。そのため、エンジン音やギアノイズなどから速度を推測することはかなり困難。気が付いたら想像以上に速度が出ていることが多い。
巡航時のエンジン回転数が低いので確かに燃費はよさそうな気がするが、ちょっと回転が低すぎるような印象。中速域くらいまでの巡航中はエンジンをはじめとするパワートレインから常にブルブルという周波数の低い音振が発生し、これが車室にこもるのであまり心地よくない。この車の上質感を大きく損なっている点だと思う。
クリープは弱い。CVTのトルコンは発進デバイスとしての機能しか求められないからなのか、容量が小さい印象を受ける。しかし、一度動き始めたら今度は動き続けようとする。2%くらいの勾配が付いている我が家の車庫にバックで入れるとき、コロナはアクセルを踏まないと上らないのにプレミオは動き始めたらどんどん進んだ。
クリープが弱いことに加えてアクセルペダルは固めなうえに遊びが大きめなのでなかなか反応しない。そのため出足にもたつき感がある。ちょっと触っただけでドンと飛び出すセッティングよりはよっぽどましだが、一瞬の反応遅れが扱いにくい印象を与える。

中速域でのエンジンブレーキの効き具合は概ね期待通り。ただし、交差点通過の際など停止寸前まで速度が落ちる場合は減速中にエンジンブレーキがぐいぐい効き始め、最後にロックアップが開放されるように抜けるような感じも受ける。減速時の燃料カット領域を最大限確保した燃費スペシャルみたいなセッティングの意図を感じる。そのため、時速20キロ前後以下の極低速域での加減速はギクシシャクする。この速度域の滑らかさは断然トルコンATに軍配が上がる。
低速域ではエンジンブレーキの効き具合が一定でないような気がする。期待値以上のときもあれば未満のときもある。自分ではどうにもできないのでいかんともし難い。

ブレーキは踏めば踏んだだけ制動力が増すがダイレクト感に乏しい。かといってスポンジーでもない。抜きはやりやすいがCVTとの相性のせいか0G停止はやや気を使う。

街中での乗り心地は特に良くも無ければひどくも無い。コロナプレミオよりはやや固め。普通の人が街中で使用するのに不満を感じることは無さそう。ハンドリングもピシッとしているわけではなく印象は薄い。直進性も吸い付くような感覚では無い。微小舵角に対する反応はコロナより早いが身軽というほどではない。このあたりはどこまでがタイヤの印象によるものか私にはわからない。

やや張りのあるシートは体重が軽め(いわゆる乗員1名分くらい)の私には合わない。座面の高さ調整が出来るものの特にひざあるいはももの裏辺りの圧迫感を解消できなかった。

前から見たらかなり立派に見える。特にフロントグリルが立派なので乱視の私は遠くにいるプレミオを時々クラウンロイヤルと見間違えるほど。ちょっとした高級感をも備えたフォーマルさは冠婚葬祭何でもOK。価格が同じなら豪華に見えるほうが良いと考える古風な中高年には受けるだろう。
後ろからみてもそれなりに立派に見える。華美でもなく質素でもなくといったところか。テールランプが2灯ではなくて4灯なのが個人的にはポイント高し。ただナンバープレート置き場はちょっとすっきりし過ぎて素っ気無いかも。

日本の道にはちょうどいい大きさ。側方からの衝突安全対策上やむを得ないのか日本車の横幅がどんどん大きくなる傾向にある中、5ナンバーサイズということだけでかなりの価値がある。細い道は田舎だけでなく都会にもいくらでもある。(余談だが、古いクラウンやプログレあたりを大事に乗っている方々は、もちろんその車が好きだから乗り続けているのだろうが、大きすぎる今の日本車に買い替える気が起きないというのも一つの理由なのではなかろうか。)

【なんとなくまとめ】
装備、内装は高級とまではいかないが上質。
巡航時のエンジン回転数が低いことに起因するブルブル感が気になる。
乗り心地は悪くないが特別良くも無い。
加速はわりと気持ち良い。CVTによる伸びやかで滑らかな加速が味わえる。
低速域での加減速はギクシャクしがち。
全体的には悪くないと思うのだがいくつかの気になる点がある。惜しくも微妙に受け入れがたい。

職場に先代アリオン(1,5 AT)があるが、細かい進化に目をつぶると質感の差は小さく、扱いやすさも先代に分がある。CVT信者を除いて先代から現行型へ乗り換える必要性はあまり無いような気が・・・。

個人的に興味のあるところを撮ってコメントしたものが
代車プレミオ 外観 ほか

にあります。そちらもどうぞ。

追記:CVTに対する個人的な思い
ある程度低速トルクがあるエンジンとCVTの組み合わせによる加速はラバーバンドフィールを感じさせないことが確認できたが、エンジンブレーキの効き具合が予想できないことがあるということもわかった。
CVTが急速に普及しつつあり、次期愛車選びには苦労しそうだ。CVTのフィーリングを確かめるべくじっくりと時間をかけて試乗する必要性を感じた。(どの車もエコカー補助金のおかげでドライバビリティを無視した燃費スペシャルな制御パターンになってしまっていることが大いに予想される。)
Posted at 2010/10/09 00:29:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | しろうと試乗記 | クルマ

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物心ついたときから車が好きでした。トラック、バスも好きです。必要もないのに、県の試験場で大型一種、大型二種ほかを取得しました。 試験場での取得記録です...
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