12月の23日から25日にかけて猪苗代周辺に出かけてきました。その道中の極めて個人的な観点で撮影した写真などを記念にアップします。
23日はちょうど冬型の気圧配置になり始め、東北道の栃木と福島の県境辺りにも雪雲がやってきましたが、地上付近の気温が高いため降ってきたのは雨でした。そして、きれいな虹が。
23日夕方にスキー場のホテルに到着。前日までの”雨”のため、なんとホテルに隣接するスキー場は閉鎖。ホテルの前のゲレンデにはところどころ芝生が見えていました。(ゲレンデが閉鎖されているのは出かける前日にネットで知りましたが、日程を変えるわけにも行かず、また裏磐梯に行けばオープンしているスキー場がある事もわかっていたので予定通り出かけました。)
が、その日の夕方から吹雪いてきて、24日の朝は一転して白銀の世界に。しかしホテル直結のスキー場はオープンできず、山の反対側の裏磐梯まで車で1時間くらいかけて雪道を移動。国道は除雪車が大活躍。ブレードの端をほぼぴったり中央線に沿わせていく様はまさに職人です。
24日も雪は降り続き、25日はようやくホテル前のスキー場がオープン。悪天のためリフトは1基しか動いていませんでしたが、吹雪の中ちょこっと楽しめました。
さて、帰宅するにも車を動かす準備をしなければなりません。24日の夕方に車を止めて、25日の昼過ぎにはまたこんな様子に・・・。プリウスみたいな形に積もっています。
帰り道、山の中腹辺りにあるホテルから町へ降りていく道はロードヒーティングされているところもあるのですが、融雪が全然追いついていません。ところどころ融けているのですが、片輪だけ雪の上になってしまってかえって危ない気もしました。
それにしてもスタッドレスはそれなりに雪道を走れるということを体感できました。新雪なら結構普通に走って曲がって止まれます。しかし、氷の上に雪が積もっているような路面では簡単に滑ってしまうことも体感できました。路面によっては簡単にABSが作動してしまいます。下り坂でエンジンブレーキだけでは速度が落ちきらないところでフットブレーキを踏んだら速度が落ちずにABSが作動しっぱなしのところもありました。前後に車はなく次のカーブまで相当距離がありましたので何事も起こりませんでしたが雪道恐るべしです。写真の雪道は新雪で、スタッドレスなら不自由なく走れるような感じでした。
さて、ここからが大変でした。25日の朝の時点で大雪のために磐越道が一部区間通行止めになっていました。猪苗代市街地から開通している磐梯熱海まで国道49号線を走ります。ほかに道路はありません。吹雪になると明るい時間帯でもどこまでが道路か判らなくなります。前の車を信じて走るしかありません。
途中からなぜかほとんど進まなくなってしまいました。暫くしてわずかに進んでまた止まるの繰り返しです。ボンネットやリアガラスにはみるみる雪が積もっていきます。ドアミラーにも雪が凍り付きます。フロントウィンドーに積もった雪はワイパーで拭けますが、それがフロントウィンドーの下にたまっていきます。冬用でないワイパーゴムは氷を挟んでしまうのか拭きムラが出来てしまいます。これはちょっとしたストレスです。
やがてとある交差点を過ぎてようやく流れ出しましたが、渋滞の原因となるものが良くわかりません。ゆる~い上り坂に差し掛かるところで1台のワンボックスがチェーンを巻いていましたが、充分端に寄っていて邪魔になっていたとは思えません・・・。
その後はスイスイと山を登って、峠と思われるところを過ぎて降りていきます。反対側は上り坂。ところどころで、低い方へ滑り落ちて雪の壁に密着してしまったトラックがハザードを出していました。
それにしても反対側からは車が来ないと思っていたら、上り坂に差し掛かるところで大型車がチェーンを巻くために1車線塞いでいました。今度は反対側が大渋滞。
怖かったのはトンネルの出口です。トンネル内は当然雪はありませんが、出た途端に雪が積もっていてそれが段差になっています。なぜか氷の轍みたいなものも出来ていて挙動が乱されました。で、リアタイヤのグリップが無くなりリアが左右に振られました。反対車線は渋滞で車列が続いていました。渋滞に突っ込むのだけは避けたいとククッとカウンターを当ててなんとか姿勢を立て直しました。時速にしたら40キロ程度でしょうか。端から見たら大したこと無いのでしょうが、これにはものすごく焦りました。トンネル出口恐るべし。次期愛車にはESCが欲しいと強く感じた瞬間でした。
磐越道に乗ってからも延々と吹雪の雪道が続きます。50キロ規制ですが50キロで走るのはちょっと怖いです。前の車に追いついても追い越しなど出来ません。私に追いついた後ろの車もおとなしくついてきます。
東北道に入ったら少し雪が少なくなりました。須賀川インター辺りで急に雪が無くなったのは不思議でした。融雪剤のおかげでしょうか。
那須高原SAで撮影したフロント周りです。凍っています。このままならオービスも怖くないと一瞬思いましたが、車に付いた雪は走行前に落としてくださいというポスターに従い可能な範囲で氷を落としてきました。このときの気温は0度くらい。ワイパーアームなどに貼り付いて取れなかった氷が若干残りましたが、東京に近づくにつれて気温が上がり、ぱらぱらとはがれていきました。ところで、猛烈な降雪の中を走行してフロントグリルが雪に覆われてしまったらオーバーヒートするのでしょうか?
ちなみにリアタイヤ周辺はこんなです。フロントタイヤ周辺に雪がなかったのはどこかに落としてきてしまったからかもしれません。
後で知りましたが、クリスマス寒波により磐越西線沿いには記録的な大雪が降ったとのこと、まさにその渦中にいたわけです。また国道49号線は立ち往生する車で通行止めになってしまったとのこと。私が通ったのは通行止めにはならなかった区間のようですが、やはり立ち往生する車がいて、結構それに近いものはありました。無事に家にたどり着けたのはラッキーだったかもしれません。
今回の旅行で思ったこと
雪国での生活には、何をするにもまず除雪が伴う。
ドアミラーヒーターなどの冬用装備は、地域によっては大変意味がある。(千葉では必要性がわかりにくいアイテムだが)
トンネル出口は怖い。
わずかにしても前輪駆動車の後輪だけが滑ると結構怖い。
ABSにはかなり助けられているだろう、たぶん。
ESCはあった方がいいだろう、これもたぶん。
Posted at 2011/01/01 23:30:54 | |
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