
ミシュランのエナジーセイバーに履き替えて1ヶ月、1000キロ余り走行しました。市街地から高速まで一通り走ってみての感想です。
ちなみに履き替え前はミシュランエナジーのXM1です。以下の記事は
・XM1との比較が主な点であること
・サイズが14インチであること(15インチ以上とトレッドパターンが異なります)
・車両がコロナプレミオであること
を念頭にお読みください。
・総論として
目から鱗が落ちるような劇的な変化はありません。
それは、タイヤの違いが挙動に反映されにくい車であるから、またタイヤの性能を限界で試すようなことをしないからかもしれません。
しかし、わずかながらの変化を感じる点もありました。
まずは良かった点から
・少し静かになった
耳に聞こえるタイヤノイズが静かになったというか、角が取れた音になりました。
平らなつるつるの路面では「シャー」から「サー」に、排水性舗装のようなつるつるでない路面では「ゴー」から「コー」に、橋のジョイント通過時は「ドン」から「トン」に。劇的に静かになったわけではなくて賞味期限を過ぎたと思われる履き替え前のタイヤと比較しての話ですが、この点は概ね満足です。
・当たりが柔らかい
舗装の継ぎ目や路面のひび割れなどの小さな段差を通過する際のショックが減ったような気がします。しかしただ柔らかいだけでなくしっかりとした芯があるようにも感じます。
・街中では総じて良い印象
街乗り程度の速度域では癖もなく素直な印象です。上に書いた良かった点のおかげでしっとりと落ち着いた乗り心地となり、車がワンランク上に感じられるくらいです。(といったら言い過ぎかも)
でもこれは、このタイヤに替えたからなのか、それとも新しいタイヤに履き替えた時に感じる一般的な話なのか、その判断は正直なところ私には難しいです・・・。
次はちょっと不満な点。これは”新しいタイヤにしたのに”ということなので、このタイヤの特性によるところが大きいと考えてよさそうに思えます。
・中立付近の据わりが悪い
おかしな表現ですが直線がやや苦手です。特に高速では真っ直ぐにピシッと落ち着く感覚が乏しいです。横風が吹いているわけでもないのに車線のどちらかに寄ってしまって修正を必要とすることがあります。これはちょっと疲れます。これはタイヤの問題というより車両の問題が多分に影響しているとも言えそうですが、履き替え前はもう少しましだった気がしてます。
・コーナーリングフォースの立ち上がりがやや曖昧
舵角を与えた瞬間の反応がやや鈍いような気がします。一定の舵角においてのコーナーリング中はスーと気持ちよく曲がっていくのですが、コーナー入口では狙ったラインより膨らんでしまうような気がします。(個人的な技量の問題かも知れませんし、扁平率ナナマルではこんなものなのかもしれません)
【結論めいたもの】
移動の半分程度は高速を利用することを前提とすると、もともとどっしりと落ち着いた直進性を有していない(と思われる)コロナプレミオとの相性は、「うーん・・・」というのが今のところの感想です。上に述べたように良い点もあって街中では高評価ですが、高速走行時の直進性に対する不満がそれを帳消しにしてしまいます。ふらふらしちゃってどうしようもないわけでは決して無いのですが、もう少し、路面を掴んでくれているという「安心感」が欲しいのです。ベーシックタイヤに辛めの評価をするのは少々気が引けるのですが、そのような期待には応えてくれないようです・・・。
逆に言うと、街中主体の使い方ならかなり満足度は高いかもしれません。(最後にちょっと持ち上げ)
ちなみに、広告などではウェットグリップを犠牲にしない低転がりタイヤだと謳われていますが、ウェット状態での急制動などを試していないのでこの点はなんともわかりません。
もう少し距離を伸ばしてまた印象が変わるようなことがあれば記事にしたいと思います。が、それはあり得ないか。
Posted at 2010/06/16 00:35:13 | |
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