けん引1種練習車両
投稿日 : 2010年07月29日
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トラクターはいすゞフォワード。いわゆるワイドキャブです。幕張で大型二種を受験したときに見かけた試験車両と同じです。
フォワードをはじめとする中型車のワイパーは、停止時には観光バスのように2本のアームが中央に重なっていて、作動時には左右に広がるように動くのが標準ですが、ワイドキャブは3本アームが乗用車のように動きます。
フロントのトレッドは標準なのか、キャブ幅よりもかなり内側にあります。
このあたりが「ああ、やっぱり4トンベースだよね」と思ってしまうのですが、S字コースのような狭いところではこれを有効に使うことが出来るので、試験のことを考えればちょっと得です。(キャブは道路の外にあってもタイヤが接輪しなければOKなのです)
トレーラーは東急車輛。教官いわく、幕張はこれではないらしい。見た目的にはそう大きく違わないと思われるが、試験車両はどのような挙動を示すのだろうか。
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シフトレバー。
レバーの握り部にはシフトゲージが表示されている。この情報は非常に重要。練習車両と試験車両のパターンが異なると試験当日にあせってしまう恐れもあるが、同じであればとても安心。
Nは3-4のゲートにピンポイントで収まる。ここがあいまいだとシフトミスをしやすいがこの車は明確。Rと1-2の位置の違いも判りやすい。左へ押しやる抵抗力が異なるので手の感触だけで判る。
それにしても発進ギア(2速発進です)が左下にあるというのはなかなかなじめない。発進は左上という固定観念からなかなか抜け出せない。うっかり3速に入れてしまいそう。これは意識しなければ間違えそうだ。
もっとも、本物のプロの方は何速で発進するかや何段飛ばしで変速するかを状況に応じて判断しているのだろうからわがままはいえまい。しっかり意識する以外に無い。
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計器盤の様子。
エアゲージ以外は乗用車と同じ。
ちょっと古いトラックバスには油圧計と電圧計が付いていたと思ったが、この車には無い。
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右ミラーの様子。なんとワイパー付き。
トラック・バスのミラーは鏡面が大きく自車のタイヤや地面もよく見えるので、慣れてしまえばとても楽。
ちなみに上にあるのが運転者(受験者)用で下にあるのは教官(試験官)用。試験では試験官用を見ていても特に問題は無いと思われる。
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左ミラーの様子。こちらもワイパー付き。
受験者用は丸いアンダーとワイパー付きのサイド。サイドの下にあるのは試験官用で、受験者用のサイドアンダーではない。
助手席の前にある教官用メーターは、ご丁寧に加速度計も付いている。けん引二種を練習する人のためと思われる。
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キャブ後ろにあるエアーの配管などなど。
エア系統はブレーキシステムの命綱であるのだから、配管がむき出しというのはリスク管理としてちょっと心配な気もする。
ただ、微妙に整然としているのかしていないのか判らない複雑奇怪なレイアウトは工場萌えに通じるものがある。
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