
昨年末にウェットはまだしもドライ路面で荷重を掛けたコーナリングの時に滑るというか踏ん張りが効かなくなってきたのでタイヤ交換を決意。
年が明けてからタイヤを取り寄せてもらい、1月12日に交換してきた。三週間ほど経ち、1回めの給油を行ったので、ファーストインプレを残しておく。
ちなみに交換前のFALKEN ZIEX ZE912は総走行距離73333キロで交換したので前回の交換が46026キロから差し引きで約27300キロでの交換となった。目標の3万キロには僅かに届かず。もっとも荷重を掛けるようなコーナリングを多用しており、両肩が削れての交換だったので、もっと大人しい走り方をするならば十分3万キロは持つように思う。
写真は交換直前のモノ。かまぼこ状に摩耗し、アウト側の摩耗が酷い。中央部は摩耗がそれほどでもなく、3~4ミリ程度。アウト側は本来入っていた細いサイプが見えなくなるほど摩耗している。こうなるとコーナリング時の他に直進安定性も悪くなり、轍などで弾かれるようになるので注意が必要。
さて、新しく交換となったのはヨコハマのBluEarth-A。サイズは純正サイズと同サイズ。空気圧も指定数値と同じに入れてみた。
乗ってみてまず感じたのが「軽さ」 タイヤそのものが軽いらしく、停止時からのゼロ加速での動きが軽く、ステアリングの重さも軽くなった。若干加速性能が上がったような感覚を受ける。
次に感じたのが「柔らかさ」 比較的柔らかいゴムとコンパウンドを使っている印象。Earth-1程ではないが弾むような感じで乗り心地は悪くない。
転がりはさすがエコタイヤといったところ。アクセルを抜いてからの速度の落ち方が緩やかで、以前と同じつもりでブレーキを踏むと全然止まってくれない。最初の内はやや早めのブレーキや気持ち強めのブレーキを掛けたほうがよい。
直進安定性は微妙に悪い。タイヤが軽いせいか、気がつくと走行ラインがズレているような感じになる。中立位置近くでのハンドルは微妙に反応が鈍い。
コーナリングはコンパウンド重視で曲がるタイプ。ワンテンポ遅れてコーナリングする感じ。曲がり始めてからは動きがややシャープ。タメてクンッと曲がるような挙動。余り荷重をかけ過ぎるとタイヤそのものが柔らかいために変形してガクガク挙動に。初代スニーカーほど酷くはないもののガクガク挙動になると同時にアウト側へズリズリと膨らむので注意。荷重を掛けて曲がるようなコーナリングに慣れているとコツを掴みづらい。現状では少し荷重をかけてタイヤを捻るように曲げるのがベター。
タイヤインフォメーションはやや希薄。タイヤが柔らかいせいで、結構情報を間引かれている感じ。
ウェットでのグリップは特に問題無し。水たまりに突っ込んでも切り裂き系なので、それほど足を取られる感じはしない。やや騒音は増える。
騒音はかなり静か。低めのゴーという音が支配的。60キロ近辺になるとやや高めのサー音が混じり始めるが、全体的には低くて静か。荒れた路面ではやや騒音も増えるが、それほど大きくなく、耳障りな音はしない。
4本のグルーブがあるせいか、よく小石を跳ね上げる。小石を噛んでカチカチは言わないが、結構な頻度で小石がタイヤハウスに当たる音が聞こえる。
タイヤが冷えていたり、気温が低いとグリップ・燃費共にやや悪くなるような感覚有り。
燃費はやや良くなったか。平均燃費は17.01km/lで数字としては前のタイヤとほぼ同じだが、雪の日の低速走行・短距離走行などのハードコンディションによる走行が含まれている分を考えるとやや良くなったと判断できる。
500キロ過ぎでイボが取れ始め、前輪の皮むきがほぼ完了。後輪はまだ半分といったところ。1000キロも走れば両輪とも皮むきが完了するだろう。皮むきが終わった方が燃費が良くなったように感じた。
自分の走り方からするとミスチョイス気味だったが、今までと違ったタイプのタイヤという意味ではいい経験になるだろう。どちらかといえばハンドル操作のみでコーナリングする人向けのタイヤであり、柔らかいといってもZE912のようなタイヤとは結構性格が異なっている。もしZE912のような性格のタイヤが好みならば、BluEarth-Aは候補から外した方が良い。
Posted at 2013/02/03 18:50:42 | |
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