• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

風音旅人のブログ一覧

2010年12月19日 イイね!

インサイト雑感。

先日のFitの車検で車を預けたときに代車でインサイトが来た。
ほとんど乗っている時間は無かった上に少々間が空いてしまったが、せっかくなのでその中で気づいたことを書き留めてみる。


代車で来たのは約1年ほど前に新車登録された現行前期型のインサイト。走行距離は大体18000キロ弱ぐらいだったと思う。グレードはわからないが、15インチ鉄ホイール装着とクルーズコントロールがついてなかったことからGあたりだろうと推測。ナビはバックカメラつきのメーカーオプションのHDDナビがついていたように思う。

乗り込んでみて、まず感じたのが思ったより大きいと感じること。確かに普段Fitに乗りなれているせいもあるのだろうが、セダンに似たボディを持ち、トランク・リヤゲートまで室内が伸びているせいもあって大きく感じる。室内横幅も広い感じがある。室内横幅はFitより大きくとってあるだろうが、全幅はほぼ同じのはずだ。だが、このインサイトという車は寸法で見ると本来それほど大きくない。Fit ARIAあたりと大きさはほとんど変わらない。にもかかわらず取り回しの感覚は全長がインサイトより大きい教習車だった初代ブルーバードシルフィよりも大きく感じられた。

乗り込みはセダンぐらいの高さしかないのでFitに乗りなれていると乗り込みにくい。頭はぶつけないものの、やはり低いという感じはしてしまう。セダンに乗りなれてる人にとってはこんなものなのだろうが。ついでにあまりハンドルがチルトアップしないので一番上に上げていてもよく乗り込むときに足をぶつける。まぁ、ここらは他のセダンも似たようなものか。

着座姿勢はどちらかというと足を投げ出すようなドライビングポジションになる。足にあわせると少しハンドルが遠い。シート立て気味だと余計ドラポジを合わせにくい印象。天井は低いが頭がさわることはない。足元は若干広め。ペダルの間隔も適切で隣のペダルを踏んだりタイヤハウスの出っ張りに足が当たってアクセルが踏みにくいなどの問題は無い。

シートは個人的にあまり合わなかった。硬さはこんなもんだろうと思うものの、妙に腰の部分が出っ張って文字通り座りが悪いし、シートそのものも少し小さいような気がする。そしてヘッドレストも形や角度が悪いのか、イマイチしっくりくるポジションにならず、運転中少し頭を小突かれているように頭にさわる。このシートならばGD、GE系Fitのシートの方がずっとマシだった。値段抑えるんだったらGE系Fitのシートそのまま流用してもいいんじゃないだろうか。

前の視界は悪くない。ピラーの見づらさも平均並み。ボンネット先端は見えないので事前に把握しておかないと鼻先がどこなのかわかりづらい。Fitより鼻先が長いので近づきすぎは禁物。
リヤの視界は結構悪い。プリウスでもそうだがリヤウインドウ中央にウィングが位置しているためスポーツカーでもないのに後方視界が悪い。さらにその近辺のガラスが曲がっているため像もゆがむ。走っているとちょうど真後ろの車のナンバープレートあたりからフロントマスクが隠れてしまう。正直、あの構造はどうにかならんのか。3代目(CF系)アコードワゴンのリヤガラスのようにしてほしい。
バック時にはCピラーが太く、視界確保がしづらい。慣れないと室内長が長いせいもあってさらに間隔をつかみにくい。ナビについてくるバックカメラが役に立つ。

インテリアは可も無く不可もなくといったところ。個人的にはダッシュボード表面の合皮模様は無くすかもうちょい凹凸をつけるかのどちらかにすれば中途半端感が無くなりスッキリするような気がする。ハザードスイッチをはじめとするスイッチ類も特に使いづらさはなく、コンソールそのものに大きな不満は無し。

後部座席はさすがに狭い。ドアも小さめで乗り降りしづらいし、身長が180センチぐらいの人は座っても天井に頭がついてしまう。足元のクリアランスも狭め。トランクスペースを多少犠牲にしてももう少しシートの大きさをとって、ソファのようにお尻の部分を深く沈めるような形状にしたほうがよかったのでは。

トランクスペースは思ったよりも奥行きがあって広く見えるが、深さはそれほどでもなく、むしろどちらかというと浅めに見える。もっとも全然積めないというワケではなく、リヤウィンドウまでの高さがあるため、普段の買い物程度なら余裕をもって積める程度のスペースはあるように思える。

外観やシルエットがプリウスに似ているように思えるのは仕方ないか。空力などを追求するとどうしても似たようなデザインになってしまう。それでもフロントマスクなどは横長ヘッドライトなどのせいでシャープな印象を与える。エクステリアで注文をつけるならばドアがフラップハンドルであること。空力を考慮したせいもあるのだろうが、利便性を考えるとそろそろホンダ車全てにグリップハンドルを検討してもいいのではないかと思える。

ブレーキ、アクセルともにスカスカフカフカで軽めの踏み心地。あまりフィーリングはよくない。慣れてないせいもあるが踏みすぎたりして微調整が難しい。ゼロ発進でのアクセル踏みすぎによる急発進を起こしやすい。ブレーキ時はカックンブレーキやショックを受けやすい。ブレーキそのものではないが停止前のスロー走行でもクラッチ切れの挙動のせいかショックが起こりやすい。Fitにも似たような挙動があるが、それよりも強く出る。

加速感は独特のフィール。少々息継ぎしてガクつくもののFitと同じ1.3リッターとは思えないトルクフルな加速をする。少し多めにアクセルを踏んで加速するとアシストが掛かってるのが明確にわかる。
加速フィールを少し大げさにわかりやすく表現するなら電気仕掛けのプチドッカンターボといった感じ。湾岸ミッドナイトC1ランナーで電気ターボと評したが確かにそんな感じはある。ゼロ加速で1600回転も回して加速すると40キロあたりでターボがかかったようなアシストが有るのがわかる。

ギアの設定はFitよりハイギアード気味かも。ある程度速い速度で巡航するのに同じエンジン回転数だと明らかに速度が速くなる。60キロ巡航だと12~1300回転で1~200回転低い。Fitだとゼロ加速時に40キロあたりで加速がモタつきがちになるがインサイトだとアシストがかかるので一気に60キロ巡航まで持っていける。ここらへんはモーターならではの上手いアシストだなと感心した。

停止時のエンジンストップはかなり頻繁に起こる。が、ストップ中のエンジン再始動もワリとあるような印象。ブレーキを少し上げればエンジンはすぐにかかる。しかし、エンジンストップからすぐにアクセルを踏むと動き出すときのショックが大きい。ついでにエンジンがかかっていてもクラッチが繋がるときのショックが大きい。一昔前のATかヘタなMT車乗ってるみたい。インサイトの要改良点。

足回りは結構固め。GD系Fitよりも硬いかもしれない。細かい凸凹も結構拾うのでゴツゴツしていると感じる人も多いのでは。ハンドリングはほとんどハンドル操作のみで曲がる感じ。ハンドルを切るとスッと曲がるのでハンドリングはシャープ。
ロールはかなり抑えられ、Fitのように過重をかけてアウト側を沈めて曲がることはしにくい。してもほんの少しでタックインのような挙動はさせにくい印象。ある意味ハンドル操作のみで曲がる人にとってはスイスイ曲げやすい車の印象を持つ可能性はある。
コーナリングに関してはやはり車体が大きい分Fitよりはお尻が残るような曲がり方。急旋回時には遠心力でリアが横に出るような挙動も。Fitより急旋回時の挙動はナーバス気味。わりと唐突に破綻する。

サスに関して個人的にはもう少しストロークを取るなり、バネは柔らかめでいいと思う。Fitでも硬いと思う人が多いだろうに、この硬さではゴツゴツ感が強調されてしまう。車重がそれなりにあるので、もう少し柔らかめのサスやストロークを大きくしてもゴツゴツの上下動を車重で押さえつけていなすようなフラットな乗り心地にできると思うのだが。

メーター周りはもう少し改良の余地が。タコメーターははっきりカラーリングされているワリには、それほど見やすくない。もう少し目盛りの隙間を開ければ多少マシになるか。速度表示のデジタルメーターは慣れてないと意外に見づらい。ナイトライダーで憧れたデジタルメーターは慣れないとそれほど使いやすくはないというオチが。
タコまわりのシルバーの縁取りはSF系や近未来系のクールさを狙っているのだろうが、形状と色がややヤボったい。スクラッチ加工ではなく鏡面ポリッシュにして断面が卵のようにとがった弓形になるような形にした方がスッキリして高級感やクールさが出るような。

コロコロ色が変わるディスプレイは好みが分かれるところかもしれない。ただエコドライブの目安としてはわかりやすく、ゲーム感覚で燃費アタックができるのでこれはこれでアリだと思う。エンジン切ったあとナビに出てくる結果も面白く、自分のドライブの仕方を振り返る目安となる。

車体の剛性感はGD系Fitより上。硬さそのものでいえばGE系Fitのキャビン部の剛性感に似ている。ただGE系と違ってどこかしら弱さが見えることは無く、全体的にカッチリまとまった剛性感がある。GD系Fitのバランス感とGE系Fitの剛性を併せ持ったような感じ。

騒音は結構ある。道路状況に関係なくタイヤノイズ、エンジン音ともに入ってくる感じ。タイヤはダンロップSP31だが、グリップはA200あたりと大差ないものの、このタイヤそのものも五月蝿い。その他の音はエンジンが五月蝿いのではなく、防音がしっかりしてないような入り方をしている。鉄板薄いからだろうか?GE系Fitより五月蝿いように感じた。

それほど強い風でもなければ意外と横風にも強く、空気抵抗が少ない印象。速度を出しても空気の壁にあたる感覚が少ない。インサイトに乗ってFitに乗り換えると空気の壁に当たるような後ろにひっぱられているような走行時の空気抵抗を感じる。

なお、高速走行については高速道路を走っていないのでノーコメントとする。


どうやらインサイトに乗ってもらいたくてこの車を代車に用意してくれたらしい。しかし、わざわざ用意してくれたのには申し訳ないが、正直こんなモンか、という感想だった。現時点でこの車に乗換えがあるかと聞かれれば無いと答えるだろう。
確かに面白さはあるものの、まだまだ改善点が多すぎる印象。よくこんな車があれだけ売れたなとも思ってしまう。Fit以上に硬い足回りや車内に入り込んでくる騒音、ガクガク気味になりやすい挙動や見づらいリヤウインドウなどマイナス要因が目に付いてしまう。逆に言えば最近の人はこのような点を重要視しないのだろうか?
ただ、フィールは別としてIMAを使用したあの加速力は魅力的だ。Fitと同じ排気量とは思えないほどパワフルな加速をし、かつ少燃費を実現させるIMAは今後に期待できるシステムだ。IMAが他の車種に搭載されれば、どんな車でもちょっとしたターボのような加速と今まで以上の少燃費性能を得ることが可能だ。その意味ではFitハイブリットはまだ乗ってはいないが結構期待できるのでは、と思える。
もっともネガな部分が比較的しっかりわかっている分、インサイトも今後のマイナーやフルモデルチェンジで改良が加えられれば、十分魅力的な車になる可能性もある。実際GE系Fitは先代のGD系のネガな部分を丁寧に潰してきている。インサイトもユーザーの声に耳を傾け、丁寧にネガを潰してくれば今後期待できる車となりえるだろう。
Posted at 2010/12/19 21:45:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | レビュー・感想 | クルマ
2010年11月09日 イイね!

車検と三度目の正直?

えー、本日、土曜に車検へ出しておいたFitが帰ってきました。


車検2回目ともなると、あちこち部品も取り替えられて値段もそこそこに。
さらにカーケアメニューや添加剤なんかも加えられていて、余計お値段アップ。
まぁ、エアコン洗浄やら室内消臭系なのでやってもいいかな、と。エアコンは匂いがでるようになっちゃうと匂いを取るのが一苦労だし、室内も気づかない内に結構匂うようになってたり。
結局、キャンセルしたのはガラスコートとフロントのワイパーブレード交換ぐらい。ガラスコートは1年持ちますよ~とは言われたが似たようなの自分でやってるし、ヘタにコート上掛けされてマダラになったら目もあてられない。ワイパーブレードも取り替えたばかりだし、エアロツインマルチなので、これまたヘタにリフィルだけ交換されてもダメなことは実験にて証明済み。
よって値引きはほとんど無しで値段は大体14.5万強というところ。


そして車検と同時に頼んでおいたのがもうひとつ。3回目のジャダーが発生したため、今回はクラッチの当たり付けではなく、スタートクラッチの交換を頼んでおいた。車を預けてからやたら時間がかかったのは、このクラッチ交換があったためだ。ちなみにクラッチ交換だけでも丸々2日は時間がかかるそうだ。

クラッチ交換後は振動もなく実にスムーズなスタート。ただ、交換前と少しフィールが変わっているような気がする。対策品に交換されたからだろうか?交換前にあった2段加速がなく、一定速度でスムーズに加速していくような印象。

念のため、今後ジャダーが出た場合、当たり付けの費用はどのくらいかかるのかを聞いてみた。初年度登録から7年または16万km以内ならば費用は無用とのこと。つまりスタートクラッチ交換後も保証期間内であれば、無料で当たり付けはしてくれるとのこと。対策品ということで発生はしにくいだろうが、一応覚えておいた方がいいかもしれない。

そもそも、このジャダーというのも皮肉なもので余りアクセルを踏まず回転数を上げずにゼロ加速するとジャダーが起き易くなる。つまりエコドライブを心がけるほどジャダーが起き易くなる。
これはある程度アクセルを踏んでクラッチを繋がないとクラッチ表面が綺麗に削れないため、表面がボコボコになって、さらに弱い力でクラッチが繋がろうとするためキッチリとクラッチが繋がらずボコボコ面でクラッチが滑ってガタガタの振動になり、ボコボコも削れないためにさらにジャダーが酷くなるという悪循環になる。
ジャダーも3回目ともなると出始めるときは唐突で、振動そのものも強く出るようになる感じなのでジャダー対策は早めに行った方がよいだろう。

アクセルを余り踏まずゼロ加速するとジャダーが置き易いというのはネットで知ったことだが、確かに当たっていると思う。というのも、最初ゼロ加速時2000回転ぐらいまでアクセルを踏んでいたときにはジャダーはほとんど起きず、エコドライブを心がけ、1500回転まででゼロ加速するようになったとたんにジャダーが起き始めた。さらに、父親にFitを貸したとき、父親はゼロ加速時アクセルを開け気味に走り始めるのだが、Fitが帰ってきた後に乗ってみると、それまで出ていたジャダーが小さくなっていたことがあった。おそらくアクセルを多めに開けたせいでクラッチのボコボコが削れ、ジャダーが小さくなったのだと考えられる。


そういえば、今回の車検で代車が出たのだが、車検の予約をするために電話をしていたときは軽自動車になるかもしれないと言っていたので、軽自動車か以前事故にあったときのようにFitか同クラスの代車が来ると思っていた。しかし、予想に反し、代車で用意されていたのはまさかのインサイト。図らずしもハイブリット車初体験と相成った。せっかくなので後日簡単な感想を書こうと思う。
しかし、車検の代車って上のクラスの車が来ることってあるのね・・・。
Posted at 2010/11/09 22:09:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | メンテ | 日記
2010年09月08日 イイね!

他社ワイパーリフィル交換・結論

久々の雨でコレ幸いとワイパーのチェックを行った。
運がいいのか悪いのか台風直撃というコンディションな上、小雨から土砂降りまでのチェックが行えた。

んで、ガラスコーティングをし直してワイパーを使用したんだが、やはりキュコキュコ音はとれず。それどころか間欠はまだしも連続稼動するとLoでも動作時にジャンプが発生。アームやブレードを曲げて微調整しても全然効果無し。

あまりにジャンプが治まらず危ない上に、間欠作動でかろうじて使えるような状態では、とても使用に耐えられるモノではないと判断し、諦めて純正リフィルを購入しなおした。純正リフィルに変えたとたんスムーズで静かな挙動となり、他社流用リフィルは不可能という結論となった。

原因としては他社製のトーナメントワイパー用リフィルでは硬すぎてコーティングしたガラスに引っかかってしまうこと。エアロツインマルチの純正リフィルは、かなり柔らかいため引っかかることはないが、他社製だと硬すぎて柔軟性が無いためジャンプやキュコキュコ音が起こるようだ。
Posted at 2010/09/08 19:19:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | メンテ | クルマ
2010年08月09日 イイね!

流用リフィルその後。

本日雨が降ったので他社リフィルを流用したエアロツインマルチの拭き取り具合をチェック。

・・・なんか折り返しあたりでギュコギュコ音がするんですけど。
音の出所は運転席・助手席両方のワイパーの折り返し付近。リフィルのクビレが細かったからかなぁと思ったが、折り返しのときではなく折り返し付近で音が鳴っているような気もする。
そういやリフィル取り替える前コーティング剤が削れてるような感じになってたっけ。音の出る場所はちょうどそのあたりだ。よく見れば小さいウロコのようなものも見えるような気がする。コーティング剤がハゲてその部分だけ抵抗が大きくなって音出してる可能性もある。
考えてみりゃ前回車洗ったときもワイパーの払拭面だけコーティングが薄くなって払拭面の形に跡がついていたような。

あとでまたフロントグラスだけでもコーティングし直しかな。でもコーティング剥がしがえらい重労働なせいでどうにも気が進まない。ガチガチに固まるフッ素系なのでコーティング剥がしが一苦労だ。電動ポリッシャーでも買ってこようかなぁ。

他の場所では特に音もせず、キレイに拭き取れてビビりもなかったので折り返し付近の音だけなんとかすればこのまま行けそう。
とりあえず、教訓としてはフッ素系コーティングしてエアロツインマルチを使うとき、1年ぐらいでついてきたリフィルは交換した方がいい。劣化したリフィルで拭き続けるとコーティングを削ってしまう可能性がある。ブレードを曲げて調整してもビビりやジャンプが発生し続けたりコーティングを削るような素振りがあるときは要注意。
Posted at 2010/08/09 22:09:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 戯言 | クルマ
2010年08月01日 イイね!

うろ覚えレビュー

昨日の日記で代車の話がでたので、折角だからそのレビューをしてみる。とはいえ、もう1年前のことなのでかなりうろ覚えのレビューになることを先に断っておく。


事故の代車で来たのは同じFitはFitでも現行型のGE系Fit。1.3ℓエンジンでナビなどの装備がついていたのでおそらくLかFパッケージあたりだろう。代車で来た時の走行距離は確か3千キロ程度。春頃に納車された新車だった。大体3週間ほど乗ったので、そのときのことを思い返しつつレビューを書いてみる。

車の大きさはほんの少し大きくなっているハズだが、乗ってみると見切りや取り回しの感覚はGD系Fitとほとんど変わらない。
内部も広くなっていて、特に感じたのはドアの部分。肘掛付近がGD系に比べ大きくえぐれるような造詣をしていて横幅が広がったように思える。
その一方で前後の広さはあまり広がっているように感じない。おそらくフロントウィンドウがGD系より寝ている上に広がった部分はダッシュボードの部分であり、ほとんど広さに関係するような場所ではないためではないかと推測する。むしろダッシュボードの奥行きが増えた分、フロントが遠ざかったような印象さえ受けた。

インテリアに目を向けてみると安っぽいなりにもブラウン系の内装のGDFitよりは随分マシに思える。
メーター類は3眼独立の自発光式で昼間でも認識がしやすい。GD系のようにタコメーターがしっかりついている所も個人的に好印象。さらに足元に目を向けると、フットレストが見て取れる。これはGD系にはなかったもので、コーナリング中やブレーキ時にしっかりと踏ん張りがきき、嬉しい改良点だ。通風孔前のカップホルダーは思ったより使い易く、グローブボックスの使いやすさは人に寄るような印象。GD系で見づらいとされていたAピラーも多少細くなり角度も変わったので見易さがある程度改善された。同じくAピラー部の小窓も大きくなり多少視界がアップ。
個人的に気になった点としてはルームミラーがGD系より低い位置にあるような気がして、フロントウィンドウが寝ていることもあってヘンに視界内に入ってきてうっとうしく感じた。

エクステリアとしては賛否両論があるが個人的には許容範囲内で悪くないと思う。細かい部分を見れば、サイドミラーが多少大きくなって見やすくなったのがいい。一方横から見たフォルムが尻下がりのように見え、リヤウィンドウが小さくなって後方が見づらくなったのがマイナス点。ドアのアウターハンドルも安全性や利便性をとるならフラップ状よりグリップタイプのハンドルにすべきだ。ワイパー作動時、払拭範囲上の問題からウィンドウ中央上部に拭き残しの谷ができて、たまに雫が垂れてくるのも個人的に気になった。

走りの方に目を向けてみると、まず感じるのがサスの柔らかさの違い。GD系に比べて随分柔らかくなったように感じる。かなり快適とまでは行かなくても、ちゃんとサスが仕事をして動いていると感じられる。その代わり確かに乗り心地は悪くなくなったものの、ロールが増えたため攻めるような走りには向かなくなった。もっともGD系も普段は硬いのにコーナリング中ヘンな所でグニョッとすっぽ抜けるようなサスなので攻める走り向きというワケでもないのだが。

次に感じたのが、車体の剛性感。キャビン剛性と言えばいいのだろうか、エンジンルームと客室部にわけるとすると、客室部の剛性がGD系に比べて随分上がっているように感じられた。剛性感のイメージとしては程度の違いはあるが、小さい頃にドイツで乗った124系ベンツのタクシーのような、あのガッチリした「鉄の箱」に入るような感覚を一瞬覚えた。ただ、その代わりエンジンルームをはじめとするフロント部分の剛性感はそれほどでもなくGD系と大差ない印象。この剛性感の違いがバランスの悪さを感じさせる。GD系が全体的に強くは無いが全体的にバランス良くカッチリしているのに対し、GE系は妙にエンジンルームから後ろの「箱」ばかりがガッチリ強くチグハグな印象を受けた。

アクセルやハンドルはGD系以上に軽くなっているような気がする。特にアクセルは妙にスカスカな感じがしてGD系に慣れているとどうにもゼロ発進時に踏みすぎてしまう。そのワリには燃費は悪化しなかったので、多少ラフなアクセルワークをしても大丈夫そうだ。確かほぼエアコンをつけっぱなしでリッター20キロ以上出ていたと思う。同条件ならばGDFitでは間違いなく20キロを切るだろう。また、GD系よりもエアコン使用時のパワーダウン感は少なくなっている感じ。アクセル関係で何よりも良かったことといえば坂道での「後ずさり」が無くなったこと。GD系では緩い坂でも結構後ずさりしていたので、これだけでも随分と乗りやすくなっていると感じると思う。

他に気になった点としては、少しエンジン音が五月蝿いこと。室内長が長くなった分エンジンルームにキャビンが入り込むような形になったせいか、エンジンそのものがi-DSIエンジンからi-VTECに変わったせいかはわからないが、GD系よりエンジン音が室内に響くようになった。GE系に初めて乗る人だったらこんなもんかと思うだろうがGD系に乗っていた人だとなんか五月蝿くなったな、と感じるだろう。

全体的な感想としては確かにGD系のネガがつぶされ、燃費もよく、客室剛性のあるGE型は確かに手軽なエコカーとして、走りに頓着しない人や女性などには乗りやすい車になっているような気がする。しかし、走りにこだわる人にとってはサスや車体剛性のバランスの悪さから、そのままではとてもではないが走れたものではないと感じるように思う。もっともサスを替え、もともと客室部の剛性は高いのでエンジンルームの剛性を上げて客室部としっかりつなぐことができればそこそこのバランスが取れた車にもなりうるような気がする。

個人的には絶対的な剛性も無く、多少手間はかかるものの、ノーマル状態でバランスの取れていると感じられるGD系の方が好み。
Posted at 2010/08/01 22:38:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | レビュー・感想 | クルマ

プロフィール

「タイヤ交換完了。ZIEX912に出戻りへ。」
何シテル?   09/28 16:38
茨城のど真ん中あたりに生息する風音旅人と申します。 いい加減スタートクラッチだかCVTだか滑って加速が悪くなってエンジン音も大きくなり始め、あちこちガタが...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

[ホンダ フィット3 ハイブリッド] 【タイヤハウス・フロントフェンダー・デッドニング ① 】  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/09/14 15:38:52
[トヨタ ハイラックスサーフ] アシストミラー塗装 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/09/11 20:26:16
[ホンダ フィット3 ハイブリッド] ホンダアクセス純正マッドガード(カラード)取り付け 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/09/06 21:35:04

愛車一覧

ホンダ フィット3 ハイブリッド ホンダ フィット3 ハイブリッド
相棒2代目。 初のハイブリッド車。 2017年式の中古車で49000km弱で乗り出し。 ...
ホンダ フィット ホンダ フィット
1.3A(FF)2005年モデル、ショアラインベージュカラーの中古車。 なんでも以前はデ ...

過去のブログ

2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation