
さてさて、こっちが本編。
前日は体調絶不調。(;つД`)
当日朝は東名町田を7時前に通過したにもかかわらず、まさかの事故渋滞で2時間近く渋滞にはまる。
今日のレンタカーはもうだめか?!と思ったけど、渋滞抜けて何とか9時半前には
現地に到着できた。
「このクルマに乗りたい!」と思ったのは1989年。まだ中学生だった。
いろんなことがあって、何度も手に入れることをあきらめた。
それでもあきらめ切れなかった憧れのクルマ。
一度でいいから乗ってみたい・・・そんな想いを叶えてくれるお店が現れた。
Twitterをきっかけに、ついに夢は現実に。
BNR32最終型、 Vspec II 。スパークシルバーメタリック。ほぼノーマルコンディション。
湧き上がる想いをセーブして、極力冷静に、冷静に・・・なれなかった。(笑)
きさくな店長さんとお話して車をチェック。話が盛り上がってクルマそっちのけになりそう。説明を受けて料金を支払う。
※当日の支払いは現金なので要注意!あと預託金(今回は\10000)もあるのでこれも注意!忘れたらクルマで2,3分の距離に
セブンイレブンがあるので落ち着いておろそう。
さて、ポータブルナビも取り付けてもらい、出発!
店長さんおすすめルートにほぼ準じたルートを予定。1号を箱根湯本に向かい、東風祭で右折してTOYO TYRES ターンパイクへ。そして芦ノ湖スカイラインから75号を経由して店に戻る。
ポータブルナビがあることは知らなかったので、事前にGoogleのストリートビューで予習済み。
(※ナビにはおすすめルートも入ってたが後で気付いた)
仙石原の交差点を右折してすぐ現れる
セブンイレブンでまずは一休み。気持ちをセーブし、仕切りなおし。
エンジンかけようとしたらかからない・・・のでちょっとあせるけど、ステアリングを少し回せば問題なく始動。
(※ハンドルのロック機構?がちょっと引っかかった状態なだけ。)
シートポジションがレガシィとはまるで違うので細かく位置を調整。
あと、自分の車とは異なる車両感覚も再確認。BNR32は着座位置が車体のほぼ真ん中になるので後方の長さの感覚がずれまくってた。駐車場止めたら30cmは後ろが空いてた・・・。
落ち着いたら再出発。
走り出してまず感じたのは、エンジンのものすごい存在感。
フロントにエンジンを感じる。ダッシュボードの向こうでRB26DETTが回っている。車内に入るノイズが多いのでない。精密な機械がそこで動いているという存在感がある。
RX-8のロータリーも存在感があったけど、それ以上に。これほどの経験は無かった。
何か凄いものがそこにあるという感じがする。
最初は古いせいかと思ったけど、そうじゃない。
確かに内装の質感が古い。シートは体にフィットして座り心地がいいけど、それなりにへたってる。
(ダッシュボード低くて乗ってみると意外と広い。これはS13と同じ印象)
ハンドルが大きくて重い。
オーディオはカセットテープ。積んであるカセットテープには当時の音楽が入ってる。さすがに時代を感じる。
窓を開けるとドア周りがすこしきしむ。
約20年前の車。走行距離は11万キロ。
(実はワンオーナー、車庫保管。今回色々リフレッシュ済みとのこと。)
でも、それとこれとは別の話だ。
エンジンが鉄ブロックだから??
昔乗ってた70スープラ、30ソアラも鉄ブロックだったけどここまでじゃなかった。
なんなだろうこのエンジンの存在感は?しばらくびっくりがおさまらない。
落ち着けと自分に言い聞かせる。
前がつまっている1号をゆっくりと箱根湯本に向かいながら冷静にクルマをみる。
ボディは20年11万キロとはいえ、うちの11年9万キロのレガシィよりはるかにしゃきっとしているようだ。
でもなんだかクルマが重い。やはり鉄ブロックの重いエンジンがあるからなのか?ウチのレガシィは1490kg、
BNR32 VspecIIは1500kg、たった10kgの差とは思えないほど車体がどっしりと落ち着いている。
(レガシィのショックがへたっててばたばたしてるのか?)
でも右に左にしっかり動く。ダルさは感じない。
エンジンはトルクが太いようだ。回転が落ちてもレガシィのようにすぐガタガタいわない。まるでオートマのように、3速あたりでだらだらと走ることが出来る。
これは予想に反してた。なんかドバーッとパワーがあってちょっと踏んだら一気にスピードが出ちゃうようなそんな油断できないクルマをイメージしてた。
ズシリと重くてだらだら走れる、古いクルマ?
そんな第一印象は、ナビにつられて間違って入った箱根新道(無料になった)で一変した。
ある程度の勾配が続く緩やかな直線を、フロントにもトルクをかけつつ、ガッチリ路面をつかんで駆け上がるBNR32。
スペックではわからないエンジンの余力。レガシィの加速とはまるで違う。秘められたパワーを垣間見た。
それでいて、アイポイントはレガシィより低いにもかかわらず、体感速度はレガシィより低い。
今まで乗ったクルマは、アイポイント下がる=体感速度上がる、だった。
どっしりと落ち着いたボディがこの安定感/体感速度の低さを生み出している?
TOYO TYRES ターンパイクで改めて確認。
どこまでも踏んでいけそうなどっしりとした車体の安定感とエンジンの力。RX-8ほどの切れは無いけど、切った分だけ素直に曲がる。どうやらエンジンが凄いだけじゃない。
そんなに踏まなくても、このクルマを運転するのが楽しくてたまらない。
ただし、一定以上加速すると、装着されたGセンサーが警告するみたいなので注意。(笑)
他の車と比較して格別速い速度、とかはしていなかったのだけれども・・・R35なんかすぐ鳴るのでは・・・。 Σ(゚Д゚)
→ドラレコの録画警告音だった。(苦笑)
印象が変わる。
強烈なエンジンを隠し持ち、どっしりとした安定感でちょっとやそっとじゃ限界を見せない、今でも色あせないすごいクルマ。
今まで乗ってきたクルマとは何かが違う。でも何がこの違いの理由なのかわからない。
わかったのは、何かすごいということだけ。
最新のクルマと比較してもやはりBNR32は何か違う。
たまたま最近、インプレッサWRX STI、ランエボXを試乗したけど、自分の想いを差し引いても、BNR32の鮮烈な印象には及ばない気がする。
わけがわからない。
憧れていた、ある意味初恋のヒトとさえ言えるGT-R、BNR32。
23年経って再会したら、お互いそれなりに年はとってたけど、魅力はちっとも色あせてはいなかった。そんな感じ。
お前今でも凄いんだな、と思った。
自分でGT-Rを所有せず、このBNR32に時々乗る、という選択肢もありなのかなとふと思った。
まあ、あせらずじっくり考えよう。