2015年05月26日
これまで安くて性能が低いレーザー式の自動ブレーキシステムを高性能のミリ波レーダーを使っているように表記をしてきたスズキながら、決定的と言えるほど素晴らしいコストパフォーマンス持つ自動ブレーキを出してきた。もちろん偽装表記上等のメーカーのため公表されたスペックは全て実際に確認する必要あるものの、ホントなら凄い!
まず驚くのが価格。横滑り防止装置とセットで7万5600円である。自動ブレーキ同様、事故防止に有用な横滑り防止装置は、つい先日まで4万円以上していた。実質的な自動ブレーキシステムだけだと5万円程度と考えていいんじゃなかろうか。31km/h以上で機能停止する性能の低いレーザー式と大差ないオプション価格だ。
デュアルカメラブレーキサポート
「デュアルカメラブレーキサポート」は2つのカメラを採用したステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム
一方、性能は公表されているスペック通りなら本当に素晴らしい。例えば、稼働速度域5km/h~100km/h。普通、この手の数字は実車速なので(スズキは不明ですけど)、メーター読みだと110km/h程度になる。軽自動車用として考えれば全く文句なし。前述の通り、レーザーを使うタイプだと街中や渋滞時のノロノロ走行以外、ほとんど役に立たない。
ダイハツが自信満々で導入したレーザー+カメラの新型の自動ブレーキも50km/hまで。トヨタはダイハツと同じシステムで70km/hまでといった具合。参考までに書いておくと、スズキの新システムと同じステレオカメラを使うスバルのアイサイト3(スズキより高い性能のカメラです)は180km/hの速度リミッター稼働まで機能している。
スズキのWebサイトによれば50km/hなら追突事故を回避できる可能性があると表記されていた。公的な評価を行うJNACPの自動ブレーキ試験は、50km/hで止まれないと良い評価にならない。したがって各メーカーが揃って新型から50km/hにしてきている。スズキもレーザー式だと25km/hまでしか完全停止は出来なかった。
今後、スズキの軽自動車すべてに「デュアルカメラブレーキサポート」
スズキ・スペーシア
一部改良では32.0km/Lの低燃費も実現された
ダイハツやホンダのレーザー式の試験結果を見ると、20km/hまでしか止まれなかったほど(トヨタやレクサスのミリ波レーダーも含む)。25km/hでしか止まれない自動ブレーキと50km/hまで止まれる自動ブレーキは雲泥の差である。スズキの新しいシステムの登場により、レーザー式は役割を終えたと考えていいだろう。
また、スズキの新型は30km/hまでなら歩行者に対する自動ブレーキも掛けてくれる。歩行者を認識するのは非常に難しく、現時点で自動ブレーキが掛けられるのは日本勢だとスバルとレクサスLSのみ。他は全く感知ができないか、できても警告する程度(ホンダは若干の回避操作を入れている)。確実に歩行者を判断することが難しいのだ。
ということで、スズキがスペーシアから導入を始めた圧倒的な性能持つ『デュアルカメラブレーキサポート』は素晴らしい! 今後、スズキの軽自動車に全て導入されていくという。これでライバルメーカーはイッキに厳しい状況になった。現時点でスズキの新しいシステムに勝てる性能を持つのはスバルのアイサイトだけです。
<国沢先生談>
Posted at 2015/05/26 11:17:24 | |
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2015年05月23日
車道に飛び出してきた自転車とクルマの接触事故で高等裁判所は画期的な判決を出した。
事故の原因は自転車の注意義務と認定。クルマ側を無罪とした。
今までクルマとの事故は歩行者と同じ交通弱者と解釈され
自転車側が道交法を守らなくても過失を問われなかった。
ちなみに今回も地裁の判決は今まで通りクルマ側が悪いとされ
一審で終わっていればドライバーの過失運転致死罪ということになった。
もちろん貴重な命が失われてしまったことは取り返しが付かないことながら
今後、痛ましい事故の再発を防ぐためにも、この判決を共有すべき。。
社会全体の流れとして、2015年6月1日から施行される自転車の交通違反取り締まりの厳格化とあわせ、自転車の交通マナーを国際基準並に引き上げるべきだと思う。
結果的に自転車の事故を防止する効果を持つだろう。
今まで自由過ぎた自転車からすれば反発する意見も出るだろうが、仕方ないこと。
ただし今回のケース、クルマと自転車の事故全てに適用されるということではない。
あくまでケースバイケースだと考えて欲しい。
もちろん6月1日から始まる以下の14項目の違反は自転車側の過失とされるが
どうやって認定するのか難しい。基本的に自転車は弱者である。
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1.信号無視
2.通行禁止違反
3.歩行者専用道での徐行違反等
4.通行区分違反
5.路側帯の歩行者妨害
6.遮断機が下りた踏み切りへの進入
7.交差点での優先道路通行車妨害等
8.交差点での右折車妨害等
9.環状交差点での安全進行義務違反等
10.一時停止違反
11.歩道での歩行者妨害
12.ブレーキのない自転車運転
13.酒酔い運転
14.安全運転義務違反
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したがって事故になった際、クルマ側も遵法であったことを証明しなければならない。
時に信号無視や一時停止違反など、自転車側かクルマ側か証拠無ければ不明。
対応策は一つだけ。ドライブレコーダーを装備することだ。
ここにきてドライブレコーダーはイッキに安くなってきた。
1万円も出せば十分な性能を持つ製品が買える。
対自転車の事故で有効なのは、Gを関知して記憶するタイプでなく常時録画するタイプ。
クルマが停止しているのに接触してきたような事故だと
大きなGが出ないため録画出来ない。
常時録画し、古いモノから消去していくタイプなら安心だ。
(国沢先生のブログより引用).
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今まで自転車は好き勝手だった。交通法規を守らなくても捕まることなど無く、歩行者と接触したって逃げ得。一時停止を無視して自動車と衝突すれば、突如交通弱者になってしまい、被害者扱いだ。違法とされる飲酒運転だって現実的に咎め無し。これほど自転車が優遇されている国は世界中探しても存在しなかったほど。
それが突如国際水準になる。といっても内容は取り締まりの対象になる違反は以下の通り。いずれも社会的に考えれば当たり前のこと。大人なら教えて貰うような内容でなく、子供も小中高校で1時間程度の授業を行えば十分理解出来ることだろう。繰り返しになるけれど、今まで黙認されてきた方が不思議なほど。
問題はまだ明確にされていない具体的な取り締まり方法だ。自動車の場合、免許証の所持が義務づけられているし、もっと言えば免許証を持っていれば住所や誕生日などから個人情報から本人を特定可能。クルマも車検証を車内に常備しておかなければならない。本人確認の方法は複数ある。
免許証の無い自転車で誰何する際、どうやって本人確認をするのだろうか。どこかで入手した他人の住所氏名をスラスラ言ったらその人になりすませてしまう可能性大。本人を確認出来る公的なIDを持っていなければ(写真の無いビデオレンタルなどの会員カードは不確実)本当に難しい。おそらく証明できなければ署まで行くことになる。
Yahooニュースにも国沢先生が書いていましたが、賠償保険と個人IDの所持、自転車のナンバー義務づけは、間違いなく必要になっていくことだろう。自動車側は、オートックワンで紹介した通りドライブレコーダーが必須装備になる。ただこれで自転車の傍若無人な走行は大幅に減ると思う。少しは安心してクルマに乗れるか?
Posted at 2015/05/23 10:20:14 | |
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2015年05月19日
自動運転を公道で実験開始。
ハンドルもアクセルもブレーキもないので州法で許可が
出なかったようです。(更に速度40kmまで)
仕方なく?走行テストではハンドルとアクセル、ブレーキを
装備するようですが最早、これはクルマ🚙じゃないですね。
どこまで機会が介入するのか?
人間はどう対処して行くのか?
色々と難問が有りそうです。
2020年には実用化したいようですが
完璧な電子制御は現在では、まだまだ
無いと思うので人間動作が主体で補助として
時と場所により自動運転がベストだと思います。
Posted at 2015/05/19 09:23:57 | |
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2015年05月15日
タカタ製のエアバッグ欠陥問題は今のところ数千万台の問題と言われていますが、実際は全ての車の問題にいずれ発展するとも言われており、そうなれば車メーカーは大打撃を受けることになります。
エアバッグ欠陥問題は火薬部分の問題とされており、これは他のメーカーとは火薬部分が違うために今のところはタカタ以外は問題にされていませんが、経年劣化で他のメーカーもいずれ問題を起こすとも一部で言われており、もしこれが実際に起これば大量に販売してきた車メーカー程打撃は大きくなります。
世界中で車を売りまくってきたトヨタ、VW,GM等は途方もないリコールとなる可能性があるのです。
エアバッグは全ての車に装備されており、このエアバッグが欠陥であったとなれば、部品メーカーだけの問題ではなく、車メーカーの問題になりますので、自動車業界は大激震に見舞われます。
経年劣化で想定外の破裂が起こるとなれば、経年劣化する前に廃車にする必要がありますが、現実問題として世界中にある経年劣化前の車を回収して廃車にすることなどできるものではなく、打つ手は限られてきます。
エアバッグ問題に遭遇しないためには数年おきに車を買い換えるという、昔の日本人がやっていた手法しかないのかも知れませんが、現在の経済状態では無理な話で更に中古車を買った人にはそのリスクが移転する訳であり、『安いものには訳がある』となるのかも知れません。
Posted at 2015/05/15 08:52:26 | |
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2015年05月14日
●2015年4月 新車(登録車・届出車)販売総合ランキング
1位 トヨタ アクア 15,555台
2位 ホンダ N-BOX 10,218台
3位 スズキ ハスラー 10,015台
4位 トヨタ プリウス 8,769台
5位 ホンダ フィット 8,372台
6位 ダイハツ ムーヴ 8,239台
7位 ダイハツ タント 8,043台
8位 トヨタ エスクァイア 7,503台
9位 スズキ ワゴンR 7,460台
10位 日産 デイズ 7,432台
身の丈にあった車格でハイブリッドと言う
キーテクノロジーを持つアクアが市場から
圧倒的に支持されていることが見て取れます。
なんだか何とも残念な気がするのは私だけ?
選択は個人の自由と言えば自由ですが・・・
それともクルマは実用第一な時代になったと?
そう言う捉え方もあるかも知れませんね。
Posted at 2015/05/14 10:47:05 | |
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