実は前車からの乗り換えを考え始めたのは最近ではなく、今(2024年)から10年以上前から考え始めていました。
両親から、“乗り換え時は現在の車からアップグレードするように”と幼少期より呪文のように言われ続けていたので、その教えを守り、選定していました。
次期選定車も妻の希望のAudi車がベースになる・・・と思いきや、四日市や名古屋市内のAudiのディーラーの対応が激烈悪く、妻の“Audi熱”も、気付いた時には冷めていました。
車の購入は担当者と長い付き合いになるので、担当者の対応も重要と考えていました。
車の乗り換えは上記の通りアップグレードで考えていたのですが、そうすると車両価格が高くなってしまいます。。
けど、車は家族の一員という考えが根底にあるので、定期的な乗り換えは一切行わない・あり得ないので、納得いく車が出てきたら乗り換えよう、当時から一貫してそう考えていました。
この10年以上もの間、様々な車を見てきました。
国産車、輸入車問わず、右ハンドル、左ハンドルも問わず見てきました。
新車だと到底手が出ない・出せない車も多かったので、中古車も視野に入れて探していました。
一番最初に気持ちがググッと惹きつけられたのが、BMWのM5(E60)。
今となってはうろ覚えですが、確か2008年頃の車両で、なんとなんと国内未発売のTouring!!
A6 Avantのメンテナンスでお世話になっている名古屋のショップの担当者から激レア車両入庫の連絡を受けて見に行きました。
試乗させて頂き、そのモリモリなトルクの虜に一瞬でなりましたが、M5故の大排気量に、維持費も念頭に置いている妻が縦に首を振る事はありませんでした。
商談が多かったようで、私が諦めた30分後には嫁ぎ先が決まったようです。
次に気持ちを惹きつけられたのは、JeepのGrandCherokee。
SUVという今までと方向性が全く違う車でしたが、たまたま四日市近郊のディーラー前を通った時に、GrandCherokeeの限定色の車が目に留まり、見に行ってみることに。
内外装、装備、全てが良かったのですが、試乗した時の車内に響く篭り音とコーナリングでのロールがどうしても気になったので、お断りしました。
この限定色の車は、後に少しプレミアが付いていました。
次はFordのExplorer。
名古屋のディーラーに見に行き、試乗もしましたが、左ハンドルで大きな車体にも関わらず、意外と運転しやすい車でした。
ただ、本当に大きな車だったので、我が家のガレージに格納出来るのかどうか不安・・・
そんな心配を担当者に伝えたら、翌日、名古屋から四日市の自宅まで試乗車に乗って来てくれました。
こういう対応をされると、心が惹かれます。
ガレージ格納も問題無く、とうとう乗り換え・・・と頭をよぎりましたが、当時、四日市周辺は何故かExplorerが走っているのをよく見かけました。
よく見かける車というだけの理由で、妻は難色を示し、結局担当者にお断りの連絡を入れました。
担当者の方には本当に申し訳無いという気持ちが当時は一杯でした。
次はメルセデスのEシリーズ。
ただ、普通のEシリーズではなく、ステーションワゴンのE63AMG(W213)。
メルマガの景品で来場者にぬいぐるみが頂けるとの事で四日市のディーラーに行った時、異彩を放つオーラを出しまくっている車がありました。
それがE63AMG。
試乗もさせて頂け、アクセルも少しだけ踏ませて頂きましたが、その狂暴ともいえるトルクに驚き、即アクセルを戻した記憶があります。
そんな車なのに、娘は試乗中に後部座席で寝てしまいました。
それほど安定感があり落ち着いた車内空間という、狂暴とは縁遠い印象を持ちました。
試乗を終えて見積りを頂きましたが、妻も私も絶句するような価格で、その場でお断り・・・というか、「買えません」と伝えました。。
国産車では、マツダのCX-8を見ました。
国産SUVのこのクラスでは唯一といえる3列シートだった為、興味があり発売直後に見に行きました。
3列目のシートは実際はかなり足元が狭いのとハッチが近いので大人が座るのは現実的ではない、というのが第一印象でしたが、車内の細々した場所のクオリティの高さは秀逸だと感じました。
乗り心地も良く、マツダ特有の赤ボディに魅了されましたが、マツダの車はどの車種も似たような顔なので、妻は「同じような車ばかり走っている」っていう理由で却下。
この時点でマツダは選択肢から消えました。
数多くの車を見てきた中で、妻も私も長く心を奪われたのがVOLVO。
2016年にSUVとしてはVOLVOの車種で一番サイズが大きいXC90が発売され、発売と同時に見に行きました。
大柄なボディ故の安定感ある走り、高級感溢れるインテリアがかなり気に入りました。
ディーラー担当者のご厚意で、丸々1日車を借りて、知多半島最南部までドライブしました。
とても快適な乗り心地で家族みんな気に入りましたが、やはり価格が・・・
発売して間もない車だった事もあり、中古車は皆無。
いずれ中古車が市場に出て価格が落ち着いてきたら・・・という事で、結構長い間、次期車の最有力候補でした。
その数年後に発売されたのが、VOLVOのV90。
私の大好物のステーションワゴンタイプの車で、長らくVOLVOのラインナップから消えていたV90が復活しました。
XC90同様、発売と同時に見に行きました。
SUVよりも低重心で、しかも車幅も広く、安定感は抜群でした。
インテリアはXC90同様高級感があり、好印象しかありませんでした。
そして何より、四日市のVOLVOの担当者が物凄く対応が良く、何とかしてこの方から車を購入したいと妻とよく話をしていました。
しかしやはり価格がネックとなり、当時購入に至りませんでした。
けど、この2車種は継続して中古車市場をチェックする事となりました。
そんなある時、岐阜県に良質なV90があるのを見つけました。
Wモーター搭載のハイブリットのモデルのT8で、オプションも希望の物が全て取り付けられていました。
家族で見に行ったのですが、事前に連絡せず飛び込みで見に行ったのが、この後の運命の分かれ目だったのか・・・
店舗に到着し、担当してくれた方にV90を見に来た旨を伝えると、展示しておらず、ストックヤードにあるという事で、一緒にストックヤードへ行きました。
そこには数多くの車がありましたが、V90は多くの車に囲まれて置いてありました。
特に傷無く状態は中古車にしては良い状態に見えましたが、ストックヤードの中央辺りに置いてあり、即試乗が出来ないとの事。
まぁそれは仕方ないとして、車内を見せて頂こうとして車乗り込みました。
娘も後部座席に乗り込もうとすると、驚いたことに、ボディの枠に頭をぶつけてしまいました。
実は私はこの時までV90の後部座席に乗り込んだ事が無く、実際乗り込もうとすると、開口部が狭い。。
私でも頭をぶつけそうになりました。
すぐ慣れるだろ・・・という気持ちもありましたが、娘にとっての印象が悪く、帰路の車内でもこの事ばかり。。。
自然とV90は遠のいていきました。
もう少し広い場所で乗り降りが出来たら、全く違っていたかもしれませんが、これもまた車探しだと割り切っています。
そして2022年の年末頃から続いていたA6のオイル漏れが2023年には酷さを増し、いよいよ乗り換えをより一層真剣に検討しなければいけなくなってきました。
この時点で最有力はVOLVOのXC90。
グレードがT8、T6、T5とあり、最上位のT8に狙いを定めていましたが、もう本当に価格が下がりません。
中古車市場でのT8グレードのタマ数は常に片手で数えられる程度しかなく、稀に手が届きそうな価格で販売されていても、走行距離が10万kmオーバーだったり、諸々不具合を抱えていそうな個体ばかりでした。
XC90は魅力的だけど、これは難しいか・・・
妻と乗り換えの話をしている中で、ふと妻が・・・
「最近のAudi車って、どうなんだろ?」
と呟きました。
そういえば、Audi車を次期車の選定から外して10年以上が経ちます。
頭の中からもAudi車へ乗り換えの選択肢は消えていましたが、その呟きがきっかけでAudi車も考え直してみました。
自宅で色々話したり調べたりしていく中で、ある1台の車種に的を絞りました。
Audi Q7
AudiのSUV車のラインナップの中で最大のボディサイズを誇ります。
Q7は人気車種とはいえ、田舎の四日市では見かける機会は殆どありません。
また、私が所有していたA6 Avantは、Audiが誇るquattroシステムが無く(最低グレードの為)、一度quattroシステムを体感してみたい、10年以上前はそう思っていました。
ただ、Q7といっても、エンジンや座席数、オプション装備品などなど、様々です。
新車で購入して希望オプションを入れればいいのかもしれませんが、そうすると余裕で1000万オーバーとなり、一般サラリーマンの私では到底無理。。。
なので、中古車に絞って探しました。
家族で色々話をして、その中で出てきた希望を自宅でまとめました。
ここには書きませんが、こんな希望が詰まった車なんて、どこ探しても無いだろ・・・と思ったら・・・
2024年2月末、遂に国内に1台あるのをネットで発見しました!!
しかも、名古屋市内、直ぐにでも見に行ける距離です。
そして、なんとなんと、ディーラー認定中古車!!
これは逃す訳にいきません。
妻と相談して、この個体を見に行ってみる事にしました。
3/1(金)に秩父宮ラグビー場でラグビー観戦に向かう為に有給取得していたので、四日市から東京に向かう前に名古屋に寄り、この個体を見に行きました。
内外装は極上、飛び石の傷すらありません。
そして装備も希望の物が全て揃っている。
価格も頑張れば何とか何とか手が出せる。
そして担当者も素晴らしく、こちらが質問し、期待した答えの先まで考えてくれるような方でした。
ただ、試乗はさせて頂けませんでした。
商談が多くある(実際、私がいる最中だけで3件の問い合わせが入っていました)のと、他車も含め、購入を真剣に考えられている方のみ試乗許可を出しているとの事でした。
私はふらっと見に行き、しかも車はレンタカーの軽バンですから、購入を真剣に考えていると思われなくて当然です。
東京と実家経由で帰った後、自宅で妻とも相談し、3/10(日)に妻も見に行く事となりました。
しかし、中古車ですから、先に契約されてしまったら、次期車選定は白紙に戻ります、
3/9(土)と3/10(日)はこの個体目当てで来店される予定で詰まっていたようで、予約が取れたのが夕方17時でした。
それまでに売れてしまうかどうか・・・
祈る思いで3/10(土)にディーラーに向かうと、担当者が「お待ちしておりました」と出迎えてくれました。
お待ちしておりました・・・という事は・・・
かなり前向きに検討されている方もいらっしゃったみたいで、先に銀行のローンの審査を受けて、審査に通ったら購入します、という方がいたそうです。
けど手付金が無かった為、まだフリーの状態。
早速妻と試乗をする事にしましたが、このQ7のマイナス要素を探しても出てこないくらい、希望にマッチした車でした。
ディーラーに戻り、細かな質問を繰り返し、悩み悩み悩み・・・
このQ7を家族として迎え入れる決断をしました。
最大の決め手は、希望通りの車両、そしてやはり担当者。
本当に素晴らしい対応能力を持っていらっしゃる方で、このQ7同様、この方もマイナス要素が見当たりませんでした。
値引き交渉はせず、その代わりに希望ナンバーと2年の保証を付けてくれました。
中古車で2年のディーラー保証、安心感は半端ありません。
そして2024年3月31日、納車の日。
A6 Avantと入れ替えでQ7を家族の一員として迎え入れました。
担当者のご厚意で、タイヤはまだまだ溝タップリだったにも関わらず、ミシュランのパイロットスポーツ4に交換しておいてくれるというサプライズ!!
2年の保証がある代わりに、コーディング含め一切のカスタム不可との説明だったので、少なくとも2年はドノーマルで乗ります。
ん~、ノーマルは乗り心地最高♪
A6 Avantが去ったのは淋しいですが、新たな家族と共に多くの思い出を作っていきます。