今週の火曜日の夜、
クローズアップ現代(NHK)
「見過ごされてきた踏み間違い事故」で、
アクセルとブレーキの踏み間違いをテーマに扱っていたので、興味深く拝見しました。
今年、トヨタのリコール騒動で大きく取り上げられた、「急加速」も踏み間違いが原因の可能性があるとの見方で、アンケートを取ったところ、老若男女を問わず踏み間違いの経験がある事が分かり、被験者を集めてシュミレーターを使用した実験を行っていました
リンク先に実験の動画がアップされています
実験その①では、モニターの指示に従って、アクセルとブレーキを踏む動作を続ける中で、いきなり携帯電話を鳴らすと、踏み代え操作に混乱を来たす
という結果が現れました
単に判断が乱れるだけでなく、
「運動神経は頻繁な操作に対しての反応が優先される=アクセルを踏む動作」
だから、急加速が起こりやすいと結論づけていたようです
いきなり携帯を鳴らす(虚をつかれる)と、判断に混乱を来たすとの実験は、同じくNHKの「アインシュタインの眼」(9/5放送分 『#112 自動車事故を減らせ! ~車の限界 人の限界~』)でもやってましたね....こちらはテストコース上の実験でしたが
実験その②は、バック時の踏み間違いの実験でした
こちらは座席のセットに座り、透明なアクリル板に描かれた、アクセルとブレーキを模した枠を、背後を見ながら交互に踏み続ける動作を、板の反対からカメラで撮影していました
繰り返すほどに踏む場所がズレて行き、
人によっては、踏み代えているつもりでも同じ場所しか踏んでいない
だから、
「ペダルにも構造的な問題がある」 との結論のようでした
実験その①でも感じましたが、実際の運転は、状況判断の結果でアクセルとブレーキを操作するものですから、アクセルとブレーキを指示されて踏む実験で結論付けられてもちょっと・・・と思いましたが、実験その②に至っては、
( ゚Д゚)ポカーンとしてしまいました
バックだろうが前進だろうが、そんなにクイックに交互に踏みかえ続けるような操作は、
少なくとも私の経験ではありませんし、
「運転操作は車の挙動を把握しながら行う」
という視点が欠けていると思われたからです
目隠ししたり、そっぽ向いてるだけなら、そりゃ踏み間違えもするでしょう
後半では、ハード面で踏み間違い事故を防げるかを取り上げ、
スバルのアイサイト(Ver.2)も紹介されていました......私も試乗会に招待してもらい、実際に体験して来ましたが、これはカメラのある車正面のみ有効ですので、バックの踏み間違いを防ぐ効果は期待できません.......また、あくまで運転手の操作(意思)を尊重するシステムとの事で、踏み間違いを防ぐ目的とはちょっと違うのかも
また、根本的にペダルの構造を変えるべきというアプローチとして、有名な「ナルセペダル」も紹介されていました.....こちらは、初めて実際の動作を拝見しましたが、専用ペダルを横(右向き)に押すアクセル操作は、長時間運転では疲れそうな印象を持ちましたし、微妙なアクセルワークはどうなんだろう?と思いました.....もしかしたら、オートクルーズと相性がいいのかも知れないですね
ただ、このナルセペダル。これまでと全く違う操作なので、最初からこのペダルで運転を覚えるのなら問題ないでしょうが、途中から変えるとなると、身体に染み付いた操作故に結構苦労しそうですね.....安全の為に変えたら、それで操作を誤って事故を起こした。。。なんてシャレになりません........また、実験その①の
「運動神経は頻繁な操作に対しての反応が優先される」を当てはめて考えれば、ペダルをどんな構造に変えようが、結局、アクセルを開ける事になるような気もしますが・・・
内容は、まぁ、こんなところだったと記憶していますが、駐車(停止)状態や、徐行から壁を破壊するするほどの加速がなぜ起こるのか?納得は出来なかったですね.....すべての事例で、携帯電話を含む外的な要因が影響してる訳ではないでしょうし、また、それに対する判断の積み重ねが、本来の運転だと思うからです
私自身、現時点で踏み間違いの経験はありません
もちろん、それがこれからもしない確証にはなりませんが
私的には、
「ATになって運転操作が簡単になったから」が、やはり大きいのではないかと思っています......でも、簡単になった事や、まして、AT機構自体が原因ではなく、
「簡単になった事で、運転に必要な注意力まで、日常的におろそかになってしまう」
事が、踏み違い事故を誘発する遠因ではないかと
Posted at 2010/10/22 17:41:28 | |
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