一番好きなのは・・・ [1枚]

ここでも何度も紹介している写真集から、ミリタリーファンである自分が一番好きな戦車は「ティーガー」だと思われているかもしれない。
が・・・実は現用も含めて自分が一番好きな戦車は、このシリーズの1冊で特集されている英国の巡航戦車「クロムウェル」だ。　この英国らしい？なんとも武骨な垢ぬけない、それでいて意外とスマートにバランスよく見える外観が好みだ。　ものすごく地味で弱々しく映るかもしれないが、意外なことに車体前部の装甲なんかあの「ティーガーⅠ」と同じ厚さがあったのである。　圧倒的な高速性能を生み出す大きな転輪の足回りも好みだし、不整地走破性能は当時の各国の戦車の中ではトップクラスだった。
映画「プライベート・ライアン」の製作チームが描いたノンフィクションの大戦ドラマ、「バンド・オブ・ブラザーズ」の中で本物！が登場して感激したのを思い出す。　ただ残念ながら、すぐにやられちゃうんだけどね（笑）　このドラマには、本物そっくりに改造した「ヤークト・パンター」（ちょっと小さめの 笑）や「Ⅲ号突撃砲」なども登場してこだわりを見せてくれた。　ただ当時の本物だと言われることもあるアメリカの「シャーマン」は、よく見ると戦後にカナダで造られたタイプなのが残念だが。　同じくドイツのハーフトラックも一見本物に見えるが戦後の他国のものだ。　どちらも履帯を見ればすぐにわかってしまう。　でも、戦闘車両に関してはよく頑張ってこだわっていた作品で好感が持てる。　何が何でもアメリカ万歳じゃないところもよかった。
と、マニアックな内容を長々と・・・。　でも、戦車好きのミリタリーファンとして、自分が一番好きな戦車は今でも「クロムウェル」なので、今回勝手に紹介させていただきました。　ところで、この戦車の資料って意外に少なくて寂しい。　実際戦場では、「シャーマン」なんかよりもずっと使いやすく信頼が厚かったという記録が多数残っているのにね・・・。