2011年02月04日
昨日、ブレーキの話を書いたら、ふと本庄サーキットの走行会でやらかした痛い体験を思い出してしまいました。
日記を見返したら、2009年4月の事でした。
仲間と集まって本庄サーキットに行った時に、先輩のFD2タイプRを1枠(15分?)だけ運転させてもらえることになりました。
その当時はCR-Xやらロードスターやら、90年代の車しか乗ったことが無かったので、インジケーターたっぷりの最新車両のメーターパネルは何が何やらさっぱりな状態でした。
しかも、走行時間が迫って、いそいそとシート合わせをして出走しました。
先輩からの注意点は
「3点外して、4点付けてるから警告音なるけど無視して平気だから」
「了解です!」
と調子いい返事を返すその内心では、「うひょっ、あこがれのタイプRだぜ~♪」と浮かれかえっていたのでした。
コースインしてアクセルを踏み込んだら、K20の野太いVTECサウンドが室内に充満してきます。
警告音?なんて耳に入ってきません。
そして、軽くタイヤと体をならしてからの最初の1コーナー
おぉ、FD2ってホイールベース長いからアンダー気味かと思ったら、思ったよりリアが流れてフロントに着いてきてくれるんだ♪
これは意外だし、巻きこみ具合がEFにも近い気がして、こりゃ気持ちいい!
そして、数周して慣れてきたころに48秒中盤、後0.3~4秒で先輩の出したタイムにも追いつけるかもなんて数字が出てきました。
ドノーマルなのに恐ろしい車だ・・・と思いながら少しクーリング
すると静かになった社内に、警告音が聞こえてきました。
「あ~、ほんとになり続けるんだ、こりゃ煩いわ」
じゃ、また掻き消しちゃれと、再アタックをかけてみるもベストは更新できないまま時間切れ、ピットに戻りました。
後半パワーが上がった気がしたけど、ブレーキがフェードしちゃった感じ・・・。
先輩のタイムを初めて抜けるかと思っただけに残念。
そして、車を降りる前にサイドを引いて・・・おろ?
FD2って案外サイドの感触変なのね。
「いや~~、先輩、FD2ノーマルなのに恐ろしく速いですね! でも、確かに警告鳴りっぱなしはちょっと気になりますね(^-^;)」
「・・・へ? シートベルトの警告は直ぐ止まるはずだよ。」
「!!?」 Σ(@_@;);;;
いやな予感がしてリアタイヤを見ると・・・こんがり焼けリアパッド一丁♪ 「ヘイお待ちっ♪」
降ろしきったと思っていたサイドレバーが降り切っていなかったようです。
ずっと・・・引きずったまま走り続けてた訳です。
どおりで予想以上にリアが滑って、後半ブレーキバランスが変わったような気がしたわけです。
デジタコとかに目を奪われて他の警告を一切見ていなかった未熟者故の結末でした。
結局、ブレーキパッド・キャリパーOH・フルード交換までは弁償させてもらいました。
念願の初体験がトホホな結果となってしまったという痛いお話でした。
それにしても、そんな状態で48秒中盤?
引いてなかったら、いったいどんなタイムが出てたんだろう!?
後にも先にもこれっきりなFD2体験記でした。
お粗末様 m(_ _)m
Posted at 2011/02/04 22:46:01 | |
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本庄サーキット | クルマ
2011年02月04日
タイヤの話に続いてブレーキについてのあれこれを書いて見ます。
多分、また、だらだらした話になるので暇なときに読んでみてくだされ。
まずは、質問です。
自分の車で、タイヤをロック(ABSが作動)するまでブレーキを踏んだ事ありますか?
一応教習所でも急制動って教習科目があります。
シフトダウンもクラッチも切らずにタイヤをロックさせてエンストするまでブレーキを踏んだまま止まるという科目ですね。(ATの場合はエンストしませんが)
今ではABSのお陰でタイヤはロックしづらくなってますが、要はロックさせるほどブレーキを強く深く踏み込んだときが一番制動力が働くわけです。
ただし、教習所を卒業して一般道に出てからは、安全な車間距離を保って、余裕ある減速をしているのでまずロックさせるようなブレーキを踏むことはなく、そのまま急激なブレーキの感覚は失ってしまう人が大半だと思います。
その逆に、モータースポーツでタイムを詰めるには、まずこのロックさせるほどのブレーキを踏めるかどうかが一つのステップになると思ってます。
例えば、スポーツ走行の経験が少なくて私の助手席に乗った人が、「突っ込みすぎ~」とか「止まらないと思った・・・」という感想を聞くのは、急制動の体験を忘れてしまっていたからだと思います。
(後は、タイヤとブレーキがノーマルよりも多少グレードがいいのも影響してますけど)
このブレーキの性能をフルに発揮して止まる(減速する)ってテクニックは、タイムアップと共に、一般道でもイザというときの危険回避にも応用が利きます。
車に乗る以上、出来るようになっておいて損はないテクニックだと思ってます。
では、どうやってフルブレーキングテクニックを身に着けられるのか?
答えは簡単です。
長い直線でスピード出して、何も考えずにガツンとブレーキを踏んでみればいいわけです。
そんな場所どこにあるって話ですが、私はサーキットやジムカーナ場でその感覚を身に着けました。
(一部ごにょごにょな場所もありましたが、それは割愛させていただいて・・・)
一度ブレーキをしっかりと踏めるようになったら、後はペダルを緩めていけばいいだけなのでその先のテクニックを身に着けるのは楽になると思います。
具体的に言えば、0~50しかコントロール幅がないより、0~100の幅があるほうが良いですよね?
さて、次の質問です。
自分の車が、○○km出しているとき、何メートルあれば停止できるか知ってますか?
これが出来るようになると、コーナーに向かってギリギリの位置から減速が始められるようになります。
このテクニックはコーナーに対して徐々にブレーキを踏み始める距離を調整して身につけるしかないです。
その点、広いサーキットなら踏み初めを見誤っても、ランオフエリアに孕むだけで済むので安心です。
これをうっかり一般道で試そうとするとガードレールとか縁石のお友達になれます。
その代わり、一般道でも出来る練習方法はあります。
自分も普段よくやりますが、一部のプロドライバーさんも経験談としてハウツー本に書いていることもある練習法です。
やり方は簡単。 赤信号の停止線を目指して、一定の踏力(5~7割程度)でブレーキを踏んで停止するだけです。
この一定の踏力ってのが重要で、途中で踏む力を強くしたり弱くしたりすると、車が前後のピッチングを起こして姿勢が安定しません。
街乗り程度の速度域であれば、多少のピッチングが起きても何てことはないですが、サーキットの速度域でラフなピッチングを起こすとスピンやアンダーステアの原因になってしまいます。
速度や踏む力は適当で構いませんが、とにかく一定で最後にちょっと抜くだけで狙ったところに止まれるようになったら、後は実践で踏む力を増やせばいいだけです。
車の姿勢を安定させて、コーナーに侵入できる為に、この一定の踏力のブレーキテクニックは是非とも使えるようになりたいです。
一連のテクニックを併せて、一定のフルブレーキでコーナーを曲がる適正スピードまで落せるようになれればタイムは相当詰められているはずです。
自分ではまだまだブレーキテクニックに満足できてませんが、こんな感じで、自分なりに上達してきました。
興味が出てきたら、出来そうなところから焦らず試してみてください。
ブレーキテクニック以外に、パーツ(パッドやローター)に関しても書こうかと思ったけど、長くなりすぎたのでまた今度。
あー、後はヒールトゥでのシフトダウンも関わってきますね~
サーキット走行はホント忙しいですw
※なお、今回はABSが効く事を前提で書いちゃってます。
ABS無しの場合は、ロックさせた瞬間にロックを解除するために一瞬ブレーキを踏みなおすことが必要ですよ(通称、人間ABS)
あ、HONDA車はALBだとか細かい突っ込みは無しでお願いします。
Posted at 2011/02/04 02:35:24 | |
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