Bob Dylan Hurricane
Good Morning~♪
今朝の1曲はボブ・ディランの「ハリケーン」
76年リリースのアルバム「Desire(欲望)」収録曲。
全米で5週間連続1位だったアルバムのリード・シングルだった「ハリケーン」は殺人の冤罪で投獄されたボクサー、
ルービン・ハリケーン・カーターの無実を訴えたプロテストソングなのね。
昨日、テレビでルービン・カーター事件を題材にした映画「ザ・ハリケーン」を観たのね。
99年製作の映画だったんだけどもちろんボブ・ディランのこの曲が使われてたのね。
まるで映画の為に作られた楽曲みたいに映画と音楽がシンクロしてたわ~
Bob Dylan - Hurricane Live 1975
銃声が夜の酒場に響いた
パティ・ヴァレンタインが駆けつけた
バーテンが血の海の中で転がってた
パティは叫ぶ 「マイ・ゴッド 人殺し」
こうしてハリケーンの物語が始まった
当局から冤罪を着せられた男
自分ではやってないのに
監獄にぶち込まれた男
かつての世界チャンピオン
床には三人が転がってた
ベローという男が現場をうろついてた
「俺じゃねえ」といって手を振った
「盗みをやってただけだ信じてくれよ犯人を目撃したよ」そういうと
「おまわりを呼んだほうがいい」
パティはおまわりを呼んだ
おまわりは赤いライトを照らしながらやってきた
ニュージャージーの暑い夜に
その頃町の別のところでは
ルビン・カーターが友達とドライブをしてた
ミドル級のナンバーワンボクサーだ
いったい何がおきてるのかわからないまま
おまわりに職務尋問をされた
その頃までのパターソンの町では
よくある光景だったんだ
黒人なら不用意に外出などしないことだ
面倒がいやならな
アルフレッド・ベローは仲間と一緒におまわりに言った
おれとアーサー・デクスター・ブラッドレーがうろついてたら
「二人の男が逃げ去った どちらも中肉だ他州ナンバーの白い車に乗り込んで逃げた」
パティ・ヴァレンタインも頷いて見せた
おまわりがいった「こいつはまだ生きてるぞ」
おまわりは男を病院に運ぶ
男には目など見えなかったが
犯人を目撃しただろうといった
夜明けの四時ルービンは拘束され
病院に連れてこられて階段を上がった
傷ついた男はルービンを見上げていった
「誰を連れてきたんだいこいつは犯人じゃないよ」
こうしてハリケーンの物語が始まった
当局から冤罪を着せられた男
自分ではやってないのに
監獄にぶち込まれた男
かつての世界チャンピオン
四ヶ月後ゲットーは火の海
ルービンは南部で自分のために戦う
アーサー・デクスター・ブラッドレーは相変わらず泥棒稼業
おまわりはアーサーを駆り立て犯人をでっち上げる
「現場のことはよく覚えてるだろう?」
「逃げ去った車をよく覚えてるだろう?」
「逃げたやつはあのボクサーだったんだろう」
「お前は白人なんだぞ」
アーサーは答える「よく覚えてない」
おまわりはいう「よく考えてみるんだな仕事も世話してやったんだし
お前はベローとは違う
監獄に舞い戻りたくなかったらいい子にしろよ
世の中のためになれよ
あのゲス野郎は英雄気取りで
おれたちには癪に障るんだ
あいつに罪を着せればいいんだ
あいつはただのゲスだからな」
ルービンは一発で相手を倒した
でもそんなことを自慢したことはなかった
それが仕事さといった飯の種さ
仕事が終われば自由気ままな
時間を楽しむのさ
魚が泳ぐせせらぎやきれいな空気
そんなものが好きなのさ
そんなルービンを監獄にぶち込んだ
人間をねずみに変える場所
ルービンの告発状はでたらめだらけ
裁判は茶番劇 チャンスはない
判事はルービンのいうことに耳を傾けず
白人たちはルービンをならず者あつかい
黒人たちはルービンを気違いあつかい
ルービンが犯人だと信じて疑わない
結局たいした証拠もないままに
検事はルービンが犯人だと主張し
陪審たちも同調した
ルービン・カーターは冤罪によって
一級殺人罪を宣告された
ベローとブラッドレーはうそをつきとおし
新聞は判決をうのみにする
ひとりの男の人生が
愚者たちによって裁かれ
冤罪を着せられる
ぼくは自問するいったいこの国はどうなっているんだろう
法治国家じゃないのか
犯罪者にも人権が認められ
監獄内でも少しは自由でいられるが
ルービンは狭い独房に釈迦のように座る
この世の地獄を生きる無垢の男
これがハリケーンの物語
無実が明らかになり自由になるまでは
決して浮かばれない男の物語
監獄にぶち込まれた男
かつての世界チャンピオン
今日も1日
LOVE & PEACEでよろしゅうたのんます~ヾ(*゚∇^*)ノ~
Posted at 2017/02/10 04:48:55 | |
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