広島の災害ボランティアに参加して来ました
まず前もって言わせてもらいます
偽善でこんなつらい事できません!!
無茶苦茶しんどいです!!
salieliも覚悟して行ったけど
想像を絶する苛酷さです!!
では本題。
前日の深夜に高速の小谷SAにて車中泊しまして
朝6時に行動を開始しました
早く行かないとボランティアの受け入れを締め切るらしいので出来るだけ早く行きたいのですが
どんな状況なのか見とこうと思ったので広島インターを北上するとドンドンアスファルトが茶色くなっていきます
道挟んで両側に警察車両、消防車両、自衛隊車両とだんだんものものしくなっていき
ふと左側をみると至るところで土砂崩れの跡があります
絶句です
引き返してボランティアの集合場所へ行くと既に数百名の列が出来ています
近くの小学校のグラウンドが仮設駐車場になってまして
そこから徒歩で集合場所へ
近くの公園で待機しながら数人単位で安佐南区総合福祉センターへ行きます。
行くとさっきの待機場所の倍の数百名が受付を待ちながら説明を受けていました
後で知ったのですが当日2700人のボランティアが活動していたそうです。
受付を済ませると横6人の列を2つ合わせ12人の班を作ります。
そして班長を決めるんですが
「誰か班長やりたい人」って聞かれてもう少しで挙手する寸前で他の人が「俺やります」と。
この方、総合警備保障の社員でガチな体格してました。
班長が決まれば配備先と作業内容が伝えられます
当班は安佐南区八木三丁目の民家内に溜まった土砂の排出並び清掃です
そこからバスに乗りサテライトと呼ばれるボランティアの基地へ移動します
文字で書いたり読んだりすると簡単に思いますが
バスに乗った時刻は9時を回ってます
集合から既に2時間以上回ってます
マイクロバスに揺られ先程通った道を通ると参加者がザワザワします。
サテライトに着くと作業に必要な物資が配られます。
この物資は班長が必要と思った数だけ持って行っても良い事になってます。
そこで班長が悩んでたので係の人に「現場を見て必要な物を追加しても良いんですか?」よ尋ねると「大丈夫ですよ」との答え。
そこから徒歩で現場へ。
加部線の横を南下していくのですが加部線の線路上の泥を撤去している作業車が・・・
現地の知人の話しでは明日から加部線が復旧するそうですが
素人目に見てもまだまだの気がします。
現地に着くとそんなに被害が無いような感じのお宅。
ところが床下に泥がびっしり!!
この搬出が我が班の仕事です。
口でいうのも簡単ですが
やったら大変ってもんじゃないです
地獄です
写真で見るとそうでもないですが
膝上まで泥で埋まります
大型スコップだとツラの泥がすくえないので手持ちスコップで土嚢袋に積めて出し、一輪車で集積場所へ運びます
これも重労働です。
そして良い天気・・・
汗が半端なく出ます。
作業を始めて30分で休憩。
こまめに休憩しないと倒れます。
現に当日何人か救急車で運ばれてます
休憩していると作業を終えた別の班が合流。
聞けば作業内容によって10分で終る作業もあるとかで・・・
そう。
ウチの班の作業が一番苛酷な作業だったのです・・・。
休憩時間に周りを見てきました。
家屋が粉砕されてます。
道に見えますが土砂が流れた跡です。
石垣に見えますが流れて来た岩です。
絶句。
唖然。
後ろの鳥居と比較してわかる通り
立て2メートルある岩です。
これがさっきの民家を粉砕して行きました。
広島大学の先生が言ってましたが。
土砂の落ちてくるスピードが147キロもあったそうで。
こんな岩が147キロのスピードで落ちてきたら・・・
自然は美しいけど怖いです。
上を見上げると綺麗で美しい山なんですよ。
でもこんな人の命を奪う怖い面も持ち合わせています。
立て看板がしてあって
[8月30日 納涼神楽]と書いてありまして
本当だったら今日あったんだろうなと・・・
作業に戻るとテレビカメラがずっといます
広島ホームテレビが密着取材の申し入れをしてきました。
なのでずっといます。
ウチの班の1人がターゲットになった様子で自宅まで付いていく事になったみたいです。
たぶん今日か明日テレ朝系で流れるんじゃないでしょうか。
作業しているとスコップじゃ間に合わないって事でバケツを使用すると効率よくなってスピードが上がります。
そこでもう1班が合流。
3班合同で作業ですが、苛酷な作業にドンドン根を上げていきます。
30分作業して30分休憩の繰り返し。
飯が喉を通らない。
世帯主さんがコンビニのおにぎりを配ってくれたんですが
手が震えてまともに口に持っていけない
食べてもすぐにお腹一杯になる。
食事のありがたみ
心遣いに涙が出そうになります。
実際何人か声を出して泣いてます。
泣きたいのは被災者なのにボランティアが泣いてます。
でもね
被災した方々、会う人会う人みんな笑顔なんですよ。
アチラコチラで笑ってる声が聞こえるんです。
良い笑顔されてるんです。
作業が進み気がつけば3時。
ボランティアの説明で3時に終了してくださいとの事だったので終了・・・
とはいかず。
「とりあえずキリのいいところまでやろう!!」
「土嚢袋に入れたのと目に付いた物全部運ぼう!!」
って事で作業続行!!
終わってみれば3時半を過ぎていました。
現場からサテライトまで徒歩。
みんな笑ってるけど何も喋ってない。
ちょっとの事がおかしい。
看板見ても笑えてくる。
サテライトに着くとまた長蛇の列。
げんなり。
ここにたどり着いた時点で班は解散です。
そして周りを見渡してみると
ウチの作業していたメンバーだけが泥だらけのぐっちゃぐちゃで
他の班は裾が汚れてる程度。
列になって順番に長靴洗浄、手洗い、うがい、飲み物の配布、塩飴の配布、バス待ちの順。
やっとの思いでバスにのったのが6時過ぎ。
まるで稲生駅に行く鈴鹿サーキットのバス待ちみたいです。
バスに揺られて眠ってしまいました。
たぶん全員寝てたと思います。
安佐南区総合福祉センターセンターへ・・・
もう気力も体力も尽きてます。
ここに来てやっと空腹感。
しかも相当な空腹。
でも
おにぎり一個で十分。
帰りにちょっと仮眠して帰りました。
興味だけでは参加者出来ないです。
salieliも覚悟はしてましたが想像以上ハードでした。
ナメてました。
苛酷な重労働です。
来年3月までボランティア募集しています。
salieliも何回か参加する予定でいます。
今、我々に出来る事は祈る事と募金とボランティアです。
何かしたいなら行動しよう。
被災されてるにもかかわらず
あたたかく受け入れてくださった方々
本当にありがとうございました
また伺います。
あのおにぎりの味、忘れません
Posted at 2014/08/31 15:23:44 | |
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