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フロントサスペンションのロア側アームとステアリングラックが取り付く、「フロントサスペンションメンバー」(以下、メンバー)への補強作業を行いました。DIY、としていますが、脱着、および溶接が比較的易しい所は自分で作業し、溶接の難しいところはショップと師匠にお願いしました。
で、メンバーは2枚のプレス成形鋼板をモナカの様に合わせた構造をしていますが、識者に聞いたところ、これの補強には
1) 「モナカ」を一旦割って、中に補強のリブを追加してから閉じる、構造自体を補強する「本格版」(レースカー等はこの手法が主流)
2) 「モナカ」を合わせているスポット溶接打点に準じて溶接点を追加、またサスペンションアームの取り付け部を補強する「お手軽版」
があり、今回は後者の「お手軽版」を実施しました。
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まず、メンバーを取り外します。
リフトアップして下から抜きますが、これを外す為には、
・サスペンションのロアアーム側ピボット部、ダンパーフォーク
・スタビライザー
・ステアリングラック
・リア側エンジンマウントの取り付けボルト 3本
・メンバーに取り付けられている純正補強バー
・シフトリンケージとシフトロッド
・触媒から後ろの排気系
・パワーステアリング配管(2本)のプラスチッククリップ他、メンバーに固定されている小物、配管類
を緩めたり外したりしなければなりません。
今回はショップにある工具を色々と使わせてもらって何とか作業できましたが、ロープロファイルのユニバーサルソケット、800mmほどのロングエクステンションバー等、普通はまず手元に無さそうな工具も使いました(^^;
全てが外れ、緩んだ状態で、ステアリングラックを中心にくるりと回す様にして、メンバーを下に抜きます。
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外したメンバーの溶接の状態を確認し、
・純正の溶接打点の間
・形状との兼ね合いか上下の隙間が開いているところ(ここは予めハンマーで叩いて隙間を無くしておく)
・メンバーに取り付けられているステアリングラックのブラケット
に打点増しをし、更に、
・サスペンションアームを受けるコの字型の部分へ半分蓋をする様な形での補強板の取り付け
を実施しました・・・が、僕は、姿勢や位置から比較的楽に溶接できる部分を担当し、難易度の高い部分はFSWな師匠やショップの店長が溶接してくれました(^^;
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既に塗装、組みつけてしまっていますが、左半分を下側から見て、こんな感じで溶接を追加し、また補強板を取り付けています。
このほかに、上側、端面でも溶接を追加したいところ、またステアリングラックのブラケット(これの溶接打点は少なく、また開口部も多い様に感じました・・・それほど力がかからないんでしょうか?)にも溶接を行っています。
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最後にホイールアライメントの確認、調整をして完成です。
メンバーは、車体に取り付けられている状態ではピン等で位置決めされていない為か、脱着を行うとアライメントがずれます。
自車の場合で、キャンバーが0.2度ほど変わり、またステアリングセンターが右に少しずれました。
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2010/02/06 追記
FSWレーシングコース & ショートサーキットにて
タイヤは0.5分山くらい(^^;でしたが、最初に感じたのは、ブレーキング時の全体的な感触がかちっとした事、でした。今までは今までで、悪くはないと思っていたのですが、不安定さと言うか挙動の曖昧さ(抽象的ですが(^^;)が更に少なくなりました。
コーナリングは、初期の回頭性が向上した感じがしました。今までの感覚で舵角を与えると回り過ぎてしまい、でもクルマはそれについてきて、結果、アウトが余ってしまう、という事が何回かありました。
但し、限界を超える前にクルマから伝わってくる「予告」が少なくなって、あれっと思った時にはどどーっとアウトに流れて止まらくなっている様に思いました(タイヤの状態が良くない事もあると思いますが)。
良い所にきちんと乗せてやれればきれいに曲がるんですが、それを外しても曲がってくれる、という許容範囲が少し狭くなった様に思いました。
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