…じゃない方

この前、ジムニーをとあるカー用品店に作業のため預けましたがその時の出来事。
カウンターで係員の女性に車種を聞かれたのでスズキジムニーと答えました。その後、用紙を記入してカウンターに渡すと係員が軽自動車にチェックがついているのに気づき、「あ！」と声をあげた。そして「すみません、お車ってジムニーですか？」と聞かれた。「はい」と答えると…

「シエラじゃない方のジムニーですね？」

と聞かれた。普通、ジムニーって言ったらジムニーじゃないのかなぁと首を傾げた。その後、車を7と書かれたピットに移動して店舗に戻ると「業務連絡〜業務連絡〜7番ピット。お車、シエラじゃないジムニー…」と放送が流れた。

いや、ジムニーっつったらジムニーじゃないの？




あとで聞いたらジムニーは海外では軽ではなく、普通車仕様のジムニーシエラがジムニーとして輸出されているのでジムニーシエラを"ジムニー"と呼ぶ事が多いのではないか？との事。そういえばヴィッツも海外ではヤリスとして輸出されて今は国内でもヤリスに名前が変わった。国際基準に合わせないと不都合でもあるのだろうか？

そもそもジムニーとジムニーシエラの違いですが規格が違う。ジムニーは軽自動車、シエラは普通小型乗用車。シエラの方がエンジンはもちろん、バンパーも大きい。外見上で見分けるなら1番分かりやすいのがオーバーフェンダー。ボディサイズは変わらないので車内の広さは同じであるがジムニーよりもジムニーシエラの方が人気があると聞いた事がある。道なき道を走るのが魅力のジムニー。そうなるとエンジンが大きい方が当然ですがパワーがある。そしてタイヤも普通車規格なので乗り心地も安定しているらしい。





ちなみに軽のジムニーをジムニーシエラ風にカスタムしている方もいらっしゃるそうで特徴的なオーバーフェンダーをジムニーに取り付けるカスタムがあるそうです。ただし、車幅が軽の規格を超えるので普通乗用車への登録を変更しなければならない。するとナンバーは黄色から白に変わるので普通車としての扱いになる。しかしエンジンは660ccのまま。それだと非力だからと普通車のエンジンにスワップする人もいるらしいが…だったらジムニーシエラを買った方が…。



こちらはオーバーフェンダーよりは気軽ですが後ろのエンブレムをジムニーからジムニーシエラに変更するという物。実際にネット上ではシエラ用のエンブレムが売られている。エンブレムはシエラだが車体は軽自動車のジムニーのまま。当然だがそれで馬力やスピードが上がるわけではない。



それで思い出すのは地元の友達が前に乗っていた日産スカイライン。車はスカイライン2000GTなのだがエンブレムはGT-Rの物をつけている。当然、内装は2000GT。エンジンもL型。しかし、友達はドアの数では本家GT-Rに勝ったと得意げでした。



"シエラじゃない方"とか"無印"とか言われても自分はジムニーの方がサイドがシュッと引きしまっていて好きです。どうもジムニーを大きく見せようとカスタムする方が多いそうですが小さいのにヘビーデューティなのもジムニーのいい所だと思っています。

…税金や高速料金も安いので（笑）