津軽半島・龍泊ライン・八甲田・十和田の旅

龍泊ラインに恋をして3年になります
2012年の秋はAZ-1さんと一緒に青森に出かけ白神爺さんの案内で走り
2013年は単独で龍泊ラインからフェリーで下北半島に渡り青森の海岸線をぐるっと回ってきました
今年は11月1日～2日へかけて一泊、しかも午後からの出発で龍泊ラインを目指した　（今年の計画ブログ）



ボクにとって「旅」っていう言葉には
「一泊の旅行は「旅」っては言わないよなぁ。長くないと「旅」って使っちゃだめ」みたいな想いがあった
青森から帰ってきて１ヶ月近く経過し「旅は宿泊日数に関わらず心が「旅をしたな」っていう思えば「旅」なんだ」と感じてます

（このブログは2014年11月1日～2日に行った青森ドライブについて書いてます）











































11月1日は土曜日で午後1時過ぎに自宅を出発しました
最初の休憩地は秋田県、道の駅「象潟」

休憩時に、鳥海高原の牧場で放牧されているジャージ牛の牛乳がお気に入りでで定番として買うのですが、今回はジャジー牛のレアテーズケーキを買いました。
小さいのに270円と高いのですが値段に見合う濃厚な味わいでした


















秋の夕暮れは早い！チコキ崎灯台についた頃は真っ暗でした。灯台の向こうに能代の町明かりがきれいに見えてました
灯台をビートで一週し「次回は明るいうちに」と心に誓い灯台を後にしました





宿泊地は青森県深浦町、千畳敷の民宿（食堂）田中です
ネットで検索して見つけました。決め手は食べログのリポートです（笑）


料理もさることながらここの女将のリポートがたくさんUPされてます
「怖いモノ見たさ」で出発する一週間前に恐る恐る電話で予約しました

予約したとき電話の向こう側が騒がしい雰囲気です
女将が「今、いいおんな三人いるから騒がしい」続けて「何時ごろつくんだ？」と津軽なまりで聞いて来ました
ボク「6時半ぐらいです。ボクの住所と電話番号言いますね」
女将「電話？いらね！あんたが来てから料理作るから･･･」

ありゃ～着いてから作る料理っていったいどんな料理がでるんだろ？？？
しかも話し方がかなり荒いので、目尻のつり上がった怖いおばあちゃんかと想像してました


予定通り到着して、女将が店から出て出迎えてくえました
想像していたより美人でかかわいいおばあちゃん？話し方は、がらっパチなんですが優しさがにじみでている容貌です
大将もニコニコして気さくな方でした。一昔前は美男美女だったに違いないな



お風呂入って、とりあえず生ビール(^^)



料理は新鮮な魚貝がてんこもり、後から出された焼き魚など写真に写ってないのもあります
中でも写真左側の小鉢に入ってるのがヒラメのお刺身、しかもでっかい縁側付き(^_^)v
写真の真ん中にあるお刺身がクロソイ。いやーどちらも新鮮な食感と脂がのっておいし～
ヒラメの縁側なんて食べたのいつの事やら････





お刺身のほかに絶品料理の二つめ自家製「えごねり」
「えご草」という海草から作るのですが市販品はきつね色、田中食堂のは緑色です
聞くと練るときのナベによって色が変わるそうです。自家製なので香り高く美味しく頂きました





さらに三つめの絶品料理「そうめんもずく」
もやもやした茶色の細いもずくしか食べたことがなかったボクは
その、太い緑色のもずくの香りと食感にすっかりはまってしまいました
普通のより高級で高いそうです。収穫されるとほとんどが築地に送られ高級料亭にならぶそうです
「これ美味い」を連発したら「もっと食べろ」ってお代わりを持ってきてくれました。やったぁ～(^^)/　

この日の宿泊客はボク一人です
夕食を食べながら女将と大将と三人でお互いの身の上話まで話が弾みました
「生ビール、サービスするからもっと飲め」と進められましたが３杯でギブでした





宿泊する部屋は「たいの間」
夜半に乙姫様がそーっと部屋に来て踊ってくれるかも～～（笑）





朝ご飯も尾頭付き。クロソイの塩焼き。

鱈の白子までついてます。
別れの朝、女将、大将と三人で写真を撮りました（ＵＰしませんが）
またの再会を約束してお別れです。青森に来る時には必ず会いたい人たちです



夜半の強い雨が嘘のように晴れました。前日の雨で路面はセミウエットです



民宿田中の真ん前には五能線が走ってます






さて出発です。朝日がまぶしいぐらいに降り注ぎます
外気温はまだ低いけどオープン走行は最高の気分です




白神爺さんに「龍泊ラインへ行きます」とダメモトでお誘いしたら
リンゴの収穫前に休みが取れそうと連絡を頂き一緒に走ることができました
鰺ヶ沢のコンビニで白神爺さんと待ち合わせしメロン・ロードを一路、龍泊を目指して走ります






道の駅「小泊」を通過しました





龍泊ラインに恋をして3度目の逢瀬です
海岸線が見えるいつも場所で記念写真





白神爺さんと間隔をおいて走り始めました
LSDの効きででコーナーで、減速すると切り込んだ方向にノーズが追従するオーバーステア、加速すれば弱アンダーです
落差のあるヘアピンでもクリッピングポイントを過ぎアクセルを踏み込めば前に進みます
狙ったラインをすぱっとトレースできて良い感じです


路面はセミウエットで滑りやすいこの日、海側から眺瞰台に上る途中のヘアピンで思いっきりテールを滑らしカウンターを切りました
ビートでの初ドリフトです。ドリフトって言うより滑る路面に足を取られてカウンターを当てた、あまりかっこいいものではありません(^^;)




写真は説明するでもない眺瞰台からの眺め




白神爺さんが「もう一回行ってきたら？ボクはいつでも走れるから」と黙って海を眺めてます
お言葉に甘え、海岸が見えるところまで戻り、もう一度走りました
みんとものSinobeeeeさんがここを３往復したので４往復してやろうと意気込んで来ましたが、二回走ったら、なぜか満足してしまいました





竜飛岬まで行ってUターン。海上自衛隊のレーダーサイトから右折しイギリス海岸に降りてみました
遠くに見える海岸線が「さいはて」の感じです




国道３３９号を走り高野崎にきましたウォーリーのような赤白ストライプの灯台です




平舘灯台です
道の駅「たいらだて」の裏側で国道から外れているので知らないと通り過ぎてしまします




海と芝生と灯台、
threetroy さんはじめ最近、多くの方がおとずれブログにあげている場所です

海の向こうに下北半島が見えます





お昼は村の駅「よもっと」
お刺身定食を食べました
新鮮なお刺身、小鉢と漬け物、味噌汁がついて千円！ご飯お代わり無料、お得感満載





青森市内を通過し八甲田方面に向かいました




酸ヶ湯は道路に雪が残ってます



城ヶ倉大橋
ブナ林は冬の装いです




城ヶ倉大橋から国道１０３号へ戻ります


まっすぐ奥入瀬に向かわず国道３９４号へ曲がり大中台牧場を迂回しました
牧場の景色と車が少なく快適なルートです





奥入瀬渓流ホテルに前を通過し




奥入瀬渓流館でちょっと休憩しました
お土産に写真のアップルサイダーとリンゴジュースのブリックパックを買いました
このアップルサイダー、優しいピリピリ感と薫り高いリンゴの味で最高でした

白神爺さんが飲んだことが無いと言うので飲みかけのビンを差し出し、一口ほど味見しました。ボクに戻って来たビンを飲み干しました
これって、間接キッス(^^;)　これでボクと白神爺さんは他人では無くなった(*^_^*)





十和田湖畔まで下ります


ここまで一日中を通してオープンで走れました。秋の変わりやすい天気にラッキーです
白神爺さんとはここでお別れしました。お別れした、とたんに雨が降り出しました





ブログ冒頭に「旅」についての思いを書きました
日常から離れ、自分のためだけに時間を使う事で「一泊でも旅をした」と思えたのですが、それ以上に「人」とのふれあいがとても印象に残った旅でした

大げさに言えば「人生の句読点」ともいえる心の変化を感じたのです
それは民宿田中の老夫婦だったり、白神爺さんとの何気ない会話からの感動・リスペクトが導いてくれました

民宿田中の女将・大将と人生観において（詳しくは書きませんが）共感する事が多く、青森にまた会いに行きたい人ができました

白神爺さんと鰺ヶ沢のコンビニで待ち合わせした時、ロードスターのタイヤが今時、珍しい細いタイヤだったので白神爺さんにその事を聞いたら
「車を買ってからずっと標準サイズを守ってきた」教えたくれました

どんな気持ちでそう話されたかはわかりませんが少なくともボクには車に対する慈しみのような思いを感じました

竜泊ラインを走っている時もその事が頭に残っていて２度走り終え眺瞰台に戻ったころには
「今のビートの楽しみ方は、そろそろ卒業かな」と言う思いが湧いてきました
白いロドスターを見ながら八甲田・十和田を走り終えた頃にはその思いが確信となりました

ボク自身、50代もあと数年で終わります
青森への旅は仕事・家族そして車とのつきあいを見直す「人生の句読点の旅」となりました


走ったルートはこちら→GoogleMap