以前から行きたいと願っていた
『能』をようやく観能する事が叶いました
『凄すぎて言葉で表現できない
』というのが率直な感想です
この感動を小生のつたない文章力の随筆でどこまでお伝えできるか分かりませんが、一生懸命執筆させて頂きます
▽能楽講座(其の壱)
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(C)鹿之介
シテ方観世流の
『観世喜正』(写真右手の人物、三世観世喜之氏の長男)氏が能面
『翁』の解説をされています
『翁』は神様を表しており、笑顔の老人の面は、幸福をもたらす面として格別な扱いとされています
小生も村の神社で五穀豊穣を願って
『舞』を奉納した時、この
『翁』をかぶって奉納致しましたので、とても愛着があります
▽能楽講座(其の弐)
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(C)鹿之介
『般若』の能面は有名ですが、解説によると
『般若』は女性が故あって怨恨と悲壮を込めた時にこの面になるのであって、決して男性がこの面になるのではないとの事でした
これは小生も全く知らなかったので勉強になりました
▽能楽講座(其の参)
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(C)鹿之介
お寺の本堂内に舞台が設営されています
▽境内(其の壱)
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(C)鹿之介
分かりにくいかもしれませんが山門の上に鐘楼があります
▽境内(其の弐)
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蝋燭に火が灯され徐々に雰囲気が出てきました
▽見所の風景
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(C)鹿之介
観客が開演を待ちわびています
開演後は写真を撮影する事はできませんので、写真でご紹介できるのはここまでです
▽あとがき
観能して
『能』がユネスコの
『世界遺産』に登録された理由が分かりました
小生も決して内容を理解したわけではありませんが、その高度な
『芸術性』は感じ取る事は出来ました
その
『芸術性』故に、日本語(ましてや古文)を理解できない欧米人にも高く評価されているんですね
日本人がこの事実にあまり気付いていないのは少し勿体ないですね
そして役に対する入り込み方の凄さに感動しました
アマの小生がプロの能楽師と比較する事自体がおこがましいのですが、小生も
『舞』を奉納した時は自分が出せる精一杯のモノを出したつもりでした
しかしそれは
『役柄になりきる』というモノではなく、単に
『練習した事を失敗しないようにする』といったレベルでした
当時
『舞』を奉納した後、コメントで
『自分自身を褒めてあげたい』などと、今から思えばめまいのするような発言をしていたなと思いました
日本人の
『能』に対するイメージは
『難しい』というのが殆どの答えだと思います
しかし
『能』の典拠は
『源氏物語』や
『平家物語』などであり、決して荒唐無稽な作り話が題材になっているわけではないので、日本人であれば古典を完全に理解していなくても、本質的な部分で何かを感じ取る事が出来ると思います
手前味噌で申し訳ないのですが、
『演者の心を観想する』これをすると
『能』に対する理解が物凄く深まります
小生も実際、試してみて「ナルホド」と感じました
『百聞は一見にしかず』という諺があります
『能』を理解するのは難しいですが、心を感じ取る事はさして難しい事ではないと思います
皆様のお近くで、
『能』が公演される機会がございましたら一度、観能してみて下さい
Posted at 2009/10/04 23:43:53 | |
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