18日ドイツの "Auto Motor und Sport" 誌は、
マクラーレンはメルセデスの無料のF1エンジン供給契約が2012年末に終了したあと、
ホンダと再び提携することを検討していると報じた。
同誌は、マクラーレンは新しいエンジン・パートナーを探しており、
チームの情報源によると、F1が2014年に新しいV6ターボエンジンを導入する際には
ホンダが提携候補になるだろうという。
マクラーレンからはコメントはなかった。
同誌は、ホンダの幹部が、
エンジン供給者としては技術的にいつでもF1に復帰できる用意があるが、
経営陣の承認がないと鈴鹿で述べたことを報じた。
メルセデスは、2009年チャンピオンシップで優勝したブラウンチームを買収して
メルセデスGPと改名したあと、マクラーレンの株式を売却した。
この契約によって、マクラーレンは2012年末までエンジンを無料で供給されることになり、
その後は希望すれば年間約800万ユーロ(8億3,159万円*)の現行費用で、
少なくとも2015年までは供給を保証されている。
現在メルセデスは3チームにエンジンを供給しており、
ルノーは来年4チームに、フェラーリは3チームに供給する。
残る2チームはコスワースのエンジンを使用している。
ホンダは2008年末にF1から撤退し、チームはブラウンGPになった。
ホンダは1988年から1992年までマクラーレンと提携して大成功を収め、
アイルトン・セナで3度、アラン・プロストで1度、合計4度のチャンピオンシップで優勝した。
現在マクラーレンに在籍する2009年ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは
6年間ホンダに在籍し、日本を第二の故郷と見なしている。
【伊東孝紳ホンダ社長、F1復帰の噂を否定】…2011.12.01
ホンダも、2014年マクラーレンへのV6エンジン供給によりF1復帰を目指しているという噂
を否定した。マクラーレンとメルセデスとの関係は来シーズンが終わると単なる「カスタマー」
になるため、ドイツの "Auto Motor und Sport" は最近、ホンダがF1に復帰して、
過去に大成功を収めたマクラーレンと再び提携するかもしれないと報じた。
マクラーレンのマネージング・ディレクター、ジョナサン・ニールは先週「見当違いだ」と語った。
そしてホンダの伊東孝紳社長は30日、東京モーターショーで、北米の記者らに
「全く根拠のない噂です。もちろん興味はありますが、我々はF1よりも優先すべきこと
があると思っています」と語った。ホンダは2008年末、F1からチームを引き上げた。
【ジョナサン・ニール(マクラーレン)Q&A 「ホンダとの噂は見当違いだ」】…2011.11.24
Q: 週末のドイツでは、将来ホンダと提携するのではないかという報道がありました。技術的パートナーシップ、あるいはエンジン契約について、ホンダあるいは他のメーカーと交渉しているのですか?
ジョナサン・ニール: それは見当違いだね。我々はメルセデス-ベンツとのパートナーシップにとても満足している。実際、その噂がどこから出てきたのかよくわからない。しかしわたしはその噂を止めることができる。我々はメルセデス-ベンツとの関係にひたすら焦点を合わせている。これは、レースとチャンピオンシップで何度も優勝した長い関係であり、これからも長く続くことを願っている。
【2014年F1エンジン規約: FIA公式プレスリリース】…2011年06月30日
Press Release
FIA Formula One World Championship Power Unit Regulations
FIAフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップ エンジン規約
世界モータースポーツ評議会は、メンバーのファックス投票を受け、
F1の主な利害関係者との競技により最近提案されたエンジン規約を承認した。
新しいエンジンは、エネルギー回生システムつきの1.6リットルV6ターボになる。
この新方式は、2014年FIAフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップ・シーズンの
開幕時から実施される。
【ルノー幹部 「ホンダは2013年F1参戦を目指している」】…2010年12月18日
Japanese carmakers looking at F1 for 2013 - Caubet
ルノーのマネージング・ディレクター、ジャン-フランソワ・クベーは、
同社は2013年の新しいエンジン方式を大きなチャンスであるとみなしていることを認めた。
同社は、エンストンに本部を置く同名チームのオーナーとしては撤退したが、
少なくとも今後3年間はエンジンを供給し続ける。この3年間で、
現在の「凍結された」V8エンジン方式から2013年にデビューする新しい4気筒ターボに移行する。
クベーは「2013年のエンジンは全チームを平等にするだろう」と述べ、
ルノーの現在の2.4リットルエンジンが
メルセデスやフェラーリに匹敵するスピードがないという噂に対応した。
彼は "motorsport-total.com" に「FIAの文書がそれを物語っている」と語った。
「技術的革新がある。競争は完全にオープンになる」
「コスト、材料、シーズンあたりのエンジン数、回転数制限など、
厳格な規約があるが、技術的には大きな自由がある」
「誰もが白紙状態から始める。最高のチームが勝つだろう」
新方式は自動車メーカーのF1復帰を促すためにも設計されており、
クベーはBMWが復帰するのは「早すぎる」と認めたが、
フォルクスワーゲンは「躊躇している」と示唆した。
そして彼は「第3のグループ」がF1を目指していると述べた。
「それは日本だ。新エンジンに対する彼らの関心には驚いたが、
もちろんコスト問題が彼らの姿勢を変えたのだろう」
クベーは「欧州メーカーが前面にいて、技術は新しい。
日本メーカーは参戦しないわけにはいかないのだと思う」と述べ、
ホンダが真剣に復帰を検討していると示唆した。