導入編に引き続き、作業編と参ります
昨日説明したマウスボタンのマイクロスイッチ、実はこんなサイズです
コレでも今回の作業では大きいほうの部品なんです
しかもハンダを使う作業とか10数年ぶりなんですが、がんばりたいと思います

まずはマウスをばらします
マウスの右端についてるスイッチが左右のクリックボタンです
奥に見えるのはスクロールホイールです
そちらはネジも無く簡単にバラせます
右に転がってる3つのスイッチが『D2F-01F』ですね
スイッチ部分がグレーのパーツになってます
このグレーのパーツを削って低くしてやらないと駄目なマウスもあるそうなのですが、クリアランスを見てみるとG700系だとそこまでシビアではなさそうなのでこのまま組んじゃおうと思います

上下二段になっている基盤を止めている4箇所のネジを外しても簡単にバラけてはくれません
中央あたりにある2列14箇所のハンダを取り除いてやっと上下の基盤が分離できます
ロジクールのマウスが3年まで保障交換可能なのは補修でコストダウンの部分に手を出したくないからかもしれないと、この時点で思いました

基盤を固定しているハンダはハンダ吸取線で除去します
電子工作には必需品なのですが、ハンダと共に25年は使っている名品(笑)です
ハンダコテは先が潰れちゃってますね・・・
グラインダーできれいに削ろうかとも思ったのですが、面倒くさいんでそのままいっちゃいます

一箇所づつ丁寧にハンダを吸取ります
25年間引っ張られて硬くなった吸取線にハンダが中々くっついてくれないんですが、地道にチャレンジです

14箇所キチンと吸取れました
当初大惨事を予想してましたが、思ったよりキレイに吸取れました
ちなみにここまで30分くらいかかりました・・・

お次はマイクロスイッチを固定している3箇所のハンダを吸取ります
さっきの部分よりコッテリ盛られているので中々吸取れません

地味な作業でしたが基盤を痛めずきれいに取れました
新旧のスイッチを比較してみます
D2FC-F-7Nに比べD2F-01Fの方がサイドの貫通穴が大きいですね
内部のスイッチ構造物の容積が少ないのでしょうか?
互換製品だから同サイズなのは当然ですが、スイッチの色をわざと変えてあるあたりはメカニカルキーボードにも似た工業製品っぽさを感じます

両方のスイッチを交換したら上下の基盤を固定します
14ピン部分を自分の指と比較したら・・・こーんなに小さいんだよー

一箇所づつハンダ付けしていきます
頭の潰れたハンダコテだけにとても苦労しました
短絡するたびにハンダ吸取線が活躍します

削ってない鉛筆で小豆を摘むようなハンダ付けが無事終わり、スクロールホイールを載せます
マウスの上カバーのスイッチコネクタをつなげて・・・

完成です!!
1個仕上げるのに大体1時間
老眼が進みずっとメガネを外したままの作業・・・
ルーペつきのデスクスタンドを買おうと心に誓いました
肝心の使い心地なのですが、スイッチがしっかりしたと言うか・・・多少重くなりました
ですが指を乗せてるだけではまず下がらないだろうというしっかり感は個人的には好きですね
押下げ圧に到達したら逆に吸い込まれるようにカチっと下がって行く
FPSとかで狙いを定めて指を乗せている時などうっかり押してしまわない感じ
誤射が少なくなるかもしれません
逆に言えばスイッチの押下げ圧が重くなったので、連打するような場合は指が疲れちゃいますかね
底付き感も強いので指への負担は多少かかるかもしれません
でも疲れたオッサンの評価なんで、若い人にはそうハッキリした違いは無いかもしれませんね
元と同じスイッチで組んでもよかったのですが、『俺のマウス、純国産のスイッチが入ってるんだよおおぉ』(スイッチだけかよw)
という自己満足が得られただけで今回は良しとしましょう
そもそも問題のチャタリングがきちんと解決できたんだから満足々々
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クルマじゃないけど・・・ | 日記
Posted at
2016/11/08 01:15:02