
相変わらずの遅い更新ですが,3,4日目です
福島,宮城,岩手,秋田へと北上
6/25 未明~7/2 未明
第1日目( 859 km):
徳島~中央道~首都高~東北道~宇都宮オフ
第2日目( 202 km):
大谷資料館~筑波サーキット~筑波山~水戸オフ
第3日目( 416 km):
福島国道6号線帰還困難区域~蔵王~仙台~100,000km
第4日目( 365 km):
岩手胆沢ダム~八幡平~玉川温泉
第5日目( 214 km):
青森十和田湖~奥入瀬峡~酸ヶ湯~八甲田山~三内丸山遺跡
第6日目( 413 km):
青森千畳敷~黄金崎不老ふ死温泉~白神山地十二湖青池~山形
第7日目~25時( 851 km):
山形~北陸道~舞鶴若狭道~徳島
計: 3,320 km
いよいよ東北地方へと北上します
まずは,現在も帰還困難区域に設定されている福島県へ
高速道路で北上中,放射線量の表示看板や国道の二輪走行禁止看板が目に入ります
既に線量は下がっていて,頭では問題ないと分かっていても緊張感で気分が張り詰めてきます
広野ICから下道に降り,北上していくと,警察官が立つスクリーニング検査場があり,
これが帰還困難区域の始点となります
家屋や店舗はバリケードで閉ざされ,荒れ果て,立ち寄ることは許されない雰囲気です
どこまで行っても進めるのはまっすぐ一本道,
まるで特定イベントで寄り道できなくして強制的に進めさせられるゲームの世界です
大きな交差点では,警察官が検問として立ち,関係者以外の通行を阻んでいます
ただこの帰還困難区域上の国道6号線,意外にも通行車両の数が多くあり,ひっきりなしに対向します
中でも多いのがトラック等の建設車両やパトカー,
帰還困難区域を過ぎた浪江地方以北の海岸では,防波堤の工事が盛んに行われています
動くことなく錠で閉ざされた浪江駅,倒壊認定された印がもののそのまま放置された家屋,生い茂った雑草に囲まれたクルマ・・・
一度起こってしまった事故の影響力の大きさ,元凶を封じ込めるための案さえ出てこない人類の限界を考えると,心が重くなります
気を取り直して再び高速道路へ,前から行ってみたかった蔵王を目指します
気温はみるみる下がり,半袖では寒いくらいの蔵王
お釜まで歩くと,くすんだ緑色の火口湖が目に入ります・・・あれ,思ったより・・・地味な色だ・・・
以前訪れた群馬県の白根山の湯釜でのイメージが強く,ちょっと残念な感じでした・・・
(しかも,帰ってからお釜の土産話をしても皆知らないし・・・スキー場や樹氷は知ってるのに・・・蔵王は分かってもお釜の知名度はないんでしょうかね)
それでも十分堪能して下山しようとした頃には,結構な濃霧が・・・
そのためかまだ夕方なのに気温はどんどん下がり,最終的には 14 度まで下がりました
仙台市から北上中,Axelifeの折り返しとなる 100,000 kmを迎えました
翌日,本旅行のメインイベント,玉川温泉を目指します
しかし途中,新しくできたロックフィルの胆沢ダムが気になる・・・
ちょっと遠回りだけど,せっかくなので寄り道してみます
天気は曇り,下流からはロックフィルの雄大な風景が見渡せて良い感じ
しかし,展望台まで上ってみたら濃霧で視界ゼロ・・・
う~ん・・・とりあえずダムカードだけでも貰いに行くか
旧のダムを沈めて下流に新しく作った胆沢ダム
胆沢ダムはもちろん旧ダムの歴史等がダム資料館に展示されています
とりあえず上流へ向けてドライブ,高速に乗って八幡平へ
(結果的には大分時間かかったけど)
岩手山の焼走り溶岩流の場所が分からず断念
時間がないので諦めて玉川温泉へ直行,看板に従って進んでいると,
霧?いや何か違う・・・ぁ,これ温泉の蒸気だ
湯治で有名な玉川温泉,pH1.2と日本一の強酸泉,毎分8,400Lと日本一の湧出量を誇るこの温泉,
実は
4年前に訪れた乳頭温泉のすぐ北にあったみたいです
やっぱり日本一の温泉は気になります,ということで念願達成
まずは湯畑や噴気孔,岩盤浴のできる屋外へ
一面に湯気や蒸気が噴き出し,温泉感抜群
川の色は黄色く異様な感じ,舞い上がる湯気が熱そうなのを醸し出す
噴気孔では,耳障りな爆音が鳴り響く,音源では鮮やかな黄色に染まった岩(硫黄かな)
岩盤浴,そのようなことができるのを知らない素人は,
ござもタオルも適した服も靴もなく,とりあえず真似事だけしてみました
本来ならばござの上でタオルに包まって汗を流すのが良いみたいですが,
熱せられた岩盤に寝ころび,ゆったりと過ごしてみます
一通り屋外で楽しんだ後は日本一の強酸温泉へ
pH1.2って・・・塩酸って・・・溶けるんじゃないの?
小中学校の理科では水酸化ナトリウムと並んでかなり危険なものだと教わってたし
強酸って直接触れっても問題ないの?強酸の温泉なんて人間が入れるの?
なんて不安だらけでしたが,実際多数の人が入ってるんだし・・・と言い聞かせます
まずは源泉50%の湯
・・・?
意外と普通だ
次は目玉の源泉100%の湯
あ,なんだか静かにしてるのにピリピリする
だけど傷口等がなければ耐えられないなんてことはなかった
特に身体が溶けた様子(?)もなく,ちょっと拍子抜けな感じでした
ここには飲泉所があります
説明通り,カップにほんの少しだけ源泉を注ぎ,いっぱいまで水で薄めます
うわ苦い,鉄臭いし,ちょっと酸っぱい
体感的には 20 倍以上薄めたつもりなのに,もの凄い強烈でした
注意:そのままだと歯のエナメル質が溶けるらしいので,うがいが必要です
総合すると,人間の皮膚って結構強いのね,と実感した温泉でした
寝湯なんてのもあり,入り方を見ると,後頭部を浸けるとサッパリします,なんて説明が・・・
ぇ,それって毛が溶けてスッキリしてるんでは・・・とビビってしまい頭を上げたまま入りましたw
日本一の温泉を満喫した4日目でした